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蒸留器の導入でメチャメチャ迷っている件。

えーこんちゃこんちゃ、今日はラベンダー農家としての登場でっす!

200以上いるラベンダーの株たちがそれぞれ概ね3歳以上となる来年。
花の収穫量増大も見越して、ラベンダーオイルの生産を開始しようかと考えているんです。(あのたっかいやつ!)

水蒸気式蒸留器-Steam Distillationってヤツですね。


■なぜオフシーズンの今に蒸留器買おうと悩んでる?

普通ならラベンダー開花時期(7,8月)一気に刈り込んでEssential Oil/精油にしちゃうんですが、今日の本題ですけどラベンダーって紫色の花だけからオイルが採れるワケではないんですよ。

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実は茎や葉っぱにもそれなりにオイル成分を含んでいるのです!

そもそもラベンダー属を含むシソ科植物ってのは、イモムシなど害虫にパクパク食べられないよう、ある種キツいくっさい成分を持って自身を防衛しています。

で、くっさい成分(1,8CineoleやCamphorなど)だけでは花粉を媒介してくれるハチ類なんかも逃げてしまうので、花の部分にはヒトが嗅いでも癒されるような特別甘い香り成分(Linaloolなど)を持ちます。

これがシソ科植物がアロマオイル業界で重宝される所以ですね。


そして、オイル生産目線でこの時期の栽培管理をみてみると、ある作業で多くの枝葉が採れ、はたまたオイルも採れちゃうタイミングがあるんですよ。

冬に備えた3年目以降の強剪定作業です!

今年の北海道の冬2021-2022年に限った話をすると、去年より積雪期シーズンの到来が遅れています。

お〜〜〜そらくそこまで雪の積もる量は多くないんじゃないかなぁーと予想しているのですが、積雪地において積雪期の期間があまりに長いと雪の下で雪腐れ病菌という低温活性菌由来の病気に罹ります。

雪腐れ病の菌核発見

アヴィニョン・アーリーブルーが集中的にこの菌糸にやられて樹体上部が枯れてしまいました。
葉っぱ量が多い品種のため、おそらく湿気がこの病菌を誘発したのではないかと思っています。

で、積雪期間が短ければこの病気のリスクは減るワケです。
これには一安心。
雪の下でのジメジメ感がこの病気を誘引するので、枝葉モサモサのまま縛りあげて雪の下で越冬させるのも相当リスキーなワケです。
(湿り気が集中するからね)


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で、強剪定をするもうひとつの理由が、①湿り気による病害リスクを下げるほかに、②成長範囲をコントロールしてあげる目的です。

ラベンダーは毎年越冬しつつ徐々に枝を太くして伸ばし大きくなっていく樹木です。

ですが、街路樹のように大きくは育たないので、成長スピードが早ければ3、4年目にコモンラベンダーの樹形は「剪定による樹形コントロール」が必要な大きさになります!

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このようにアンバランスに枝葉を伸ばしっぱにしておくと何が起こり始めるかと言うと、花のつく本数が減りだします。
葉っぱを維持するコストと花をつくるコストとでエネルギー配分が偏るんです。
これはお花を楽しみにするラベンダーにとって致命的といえるでしょう。

なので安定的に花を咲かせるためには、3、4年程度育ったラベンダーは伸び気味の枝葉を切り落として、次の年に新しい若い枝をつけさせます。

これが剪定による成長コントロール!

そのざっくりとした趣旨なんですが,,,笑


■問題は蒸留器のサイズ

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で、蒸留器が必要な話に戻るのですが、今まで過去そのオイル成分を含んだ剪定枝は細かくしてその辺に捨てていました。
切り落とした枝葉ってかなりの量が出るんですよ。

なので、今まで捨てたものからオイル採れるならムダにはしたくないなぁーというのが今思うところ。

雪降る時期も特段遅くまで待ってくれているよう(下tweet)なので
「蒸留する」という目標はどのみち達成したい考え。

去年ドカッと空知に積もったが今年はなかなか堪えている様子。。。


そこで、「どうせ来年に必要になるんだから買えばええやん」となる。

問題はその規模・デカさなんですよ。。。

剪定で出るものからオイルを取るなら、チマチマとそこまで気を使って蒸留する必要がないので最低限オイルが採れそうな小型の2万円サイズで結構なんです。

けども、今小型サイズの蒸留器買うと来年間違いなく不要になる。

これも懸案。

それなりにデカい機器類を売り払う作業・手間が発生。

これは困った。。。


しかし来年導入予定の15万円もするデカい蒸留器を買うと、今冬の設置場所と保管に悩まされるんですな。。。

デカくて高いほうはガラス部品が多く、保管に気を使う。

自作すると最高にコスパも抑えられるけど、解体して処分するのにどのみちお金がかかるからー…であれこれ悩んで2日目になったところで、これが目に飛び込む。。。

■意外な方面からのアドバイス!

「迷ったら選択肢(未来)の増える方を選べ」とひろゆきさん。

これは今ちょうど欲していた選択のモチベーション!めちゃ助かる判断!
youtubeの関連からチラッとみえたこのタイトルを逃さず…!!

小型サイズだと年を追うごと蒸留したいラベンダーが増えるので、いつか大きくしたい(買い替え)未来がくる。
ラベンダーは何年も生きる農作物なので、適切に管理していると生産量が大きくなっていくんですね。これは確実に言えること。
毎年で生産量が上下されるってことは実はあまりないんです。

ならばあらかじめ大きめの、ある程度物量の上げ幅に応えられるモノを買うのが懸命か!とおいら。

大きい蒸留器であれば、冬に盛んになる立木の伐木作業で出るトドマツの葉っぱなどもたくさん手に入るので、これでもオイルが作れる未来。



と、もう話のオチは書いてしまったので文章にできる話題がプッシュ〜…て感じなのです。

とりま、特段今日のおいらは蒸留器の規模で悩んでた人ですが、これ読んでる方も何か買おうとして悩むことあれば「買ってそれを使う場面が増える方」を買うのをオススメしますよーーっと!

完全他人の受け売りなんですけどね(笑)

ではでは!

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。