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クリエイティビティ溢れる札幌発のクラフトジン-9148をレビュー!

こんばんはお久しぶりです!
新しいもの好きクリエイティブなもの好きクールでミニマルなデザインが好きなエフゲニーマエダでございます٩( ᐛ )و

さてさてさて今晩!
珍しくお酒のレビューに参ります...。実は林業もといとある樹木と絡みのあるお酒になります。それをこの記事でじっくり紹介いたしたいと思います。

述べたいことがどうも多いんですが、同じモノづくりビトとしてジン作りの精神に触発されたんですよね、、、そんな魔力をこのクラフトジンは秘めています。

1.札幌のクラフトジン【9148 #0101 】を買った

最近これを飲んだ!という友人やお店のレビューで見かけることが多くなってきた感じがします。
調べる前までは「数年前札幌にウォッカかジンの工房できたんでしょ?」くらいの認識だったのですが、調べれば調べるほど奥が深く、、、
見事に沼に落っこちました、はい。笑

私自身あまり宅飲みや晩酌なんてしない人間なのですが、イオンのリキュールコーナーを見て歩いてるとひときわオシャレなボトルが目に留まるんですね。
コイツでした。まさに札幌発のクラフトジンである9148

俺の視線に留まってから2週間かからないくらいで俺の腕に抱かれていました...とさ。

ちなみに私が買ったのは当工房の製品でもっともベーシックな#0101というレシピ番号のジン。ほかのナンバーは季節モノの限定品のようです。
サマーシーズンの#0104青いジン欲しかったぁ〜!


2.そもそもジンとは

この9148を買うまでめっきり調べまくりました。(その結果沼にズブリ...)

ジンとはなんぞや?
なぜ続々とジン工房が増えてるん?
どうやって作られるのか?

素人を卒業してにわかオタクくらいまでは知識レベルを上げてさっそく挑んだという形です!笑


調べたことを述べると、そもそも論でジンにはこれが入ってなきゃジンと呼べない素材があります。

それはセイヨウネズ(Juniperus communis)という針葉樹の実なんですね。一般的にはジュニパーベリーと呼ばれるようです。
断じてブルーベリーの仲間ではありません!笑

こいつがジン独特の松ヤニくささのモト!!
(ウチの職場では林業職の方々はみんな松ヤニくさいと言ってます)
そしてGINという名前の由来でもある、ジュニパーの頭文字が転じてGINとなったようです!

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このセイヨウネズ(上画像⤴︎⤴︎)、日本にも近縁種はもちろんある針葉樹で、ビャクシンが近い親戚にあたりますね。高山とか登りに行くと地を這うように育つビャクシンがみられるかと思います。西日本だと生垣に使われたりもするようです。まぁ、ヒノキの遠い親戚です!笑

どうやらジンの生まれたヨーロッパは冷涼な環境のためか、ネズの栽培が比較的簡単だったようです。そのため、初めは薬として使われていたものを、お酒の材料に持ってきたようですね。それも簡単に作れてしまったのだから、そりゃあ流行る流行る!

そもそもそのジンの手軽さを高貴なウイスキーと比べてみると、
ウイスキーは樽で数年寝かせるので、蒸留を終えてから飲みの場に届くまで数年のラグがあります。
ここのネックを解決しているのが、ジンだったりするわけです。
ジンは穀類などの原種にボタニカルとよばれる香りの素となる素材をドカドカと入れて蒸留させればそれで完成できる、手頃なお酒なんですね!
その手軽さゆえか、ここ10年で世界的にジン工房がグンっと増えたそうです。イギリスのデータですが。

2008年には英国内に12しかなかったジン蒸留所は2018年には450以上にも増えました。
世界的なウイスキーの原酒不足もあって、英国内でのジンの流行が世界的な流行に繋がり、日本でもクラフトジン専門の蒸留所が新設されたり、日本酒・焼酎の蔵元がジン製造に参入し始めています。
これにより日本のジン輸出額は急拡大し、2017年には対前年比で43倍の6億4千万円を輸出。
翌2018年には対前年比3倍となる19億9千万円を輸出し、ほぼ皆無であったジンの輸出がわずか2年で焼酎の輸出額を超えて、蒸留酒としてはジャパニーズ・ウイスキーに次ぐ輸出額になりました。

(上記 引用元記事)

3.北海道自由ウヰスキー/紅櫻蒸留所

な、な、なんと!
香港international Wine&Spirits Competition2018で金賞を受賞しているようです!さすがですね!
工房立ち上げから最初の商品で金賞取れるとは...よほど優れたお酒に間違いない。

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北海道自由と名のついているからには、さまざまな北海道素材をボタニカルに使用しているようです!
ラベンダーとかブルーベリーが使われているのはうっすら知ってたのですが、まさかまさかの
日高昆布、切り干し大根、干し椎茸を使用、、、

メチャクチャ自由やん!!!和食の食材を使ってきた!!!

とこんな驚きでしたね!
和食の道産素材がボタニカルになるなんて…なんと自由なクラフトジンなんだ。和食やジンギスカンに合うそーですよ〜٩( ᐛ )و

当工房のジンはレシピ番号ごとに違う素材をボタニカルに使用した製品で分かれるそうで、
#1922はライラックをはじめ札幌名産の花などを使ったり
#0104は北海道の花ハマナスとマロウブルーの花を使い青いジンにしたり

と製品ごとにこだわりのレシピで仕上げているそうです。

そしてそして!なんとなんと!!
我らが水曜どうでしょうディレクター陣のYouTubeでしっかり紹介されてますね!なんと郷土に密着したお酒なんだろうか!


4.肝心のお味は?

まずボトルからオシャレなんですよね。ラベルのデザインは岩見沢市出身の現代アーティストの方がデザインされてるよーです!
そして水曜どうでしょうディレクター陣によるとボトルもこだわっていて特許持ちのボトルなんだとか。
そんなボトルのガラスキャップを開けると、カキン!と高貴な音が(笑)
そしてまろやかなジンの香りが香ってきます。

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よく飲み放題バーや安価に手に入るビーフィーターのジンと比べると、ツンとくるアルコール臭の度合いがまず違います。上記と比べると、圧倒的にあっさりまろやかな香りなんです。

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ジンとは「味」というより「香り」を楽しむお酒のようですね。
ウォッカよりはわかりやすいのかも、、、。

ウチのお店ならばちゃんとしたトニックウォーターで飲めるのですが、この街で手に入るのはキリンレモン炭酸水まででした。ちゃんと糖類表記あったのでトニックっぽいなということでこいつをチョイス!
あとは素材感を!ということで混じりっけのないウィルキンソン炭酸水!

王道を行くジントニックとソーダ割りでそれぞれ味わいます。

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●まず王道のジントニック。
すんごいあっさりなジントニックになります。ミントは効いてないので爽やかという表現は違うのでしょうが、あっさりしています。
そしてアルコール感をあまり感じない...(これが魔のお酒の証だったりする)
普段ビーフィータばかりだと、これ本当にジン!?と驚くようなジントニになってたりします。

●ボタニカルを探りたくて、素材の味を楽しむソーダ割り。
柑橘の風味をなくすと一気に味わいと香りが変わります。
甘いカクテルっぽさが一気になくなるんですね。どちらかというと、日本酒の辛みの部分がジンでも味わえるような感覚と言いますでしょうか...
まさかこの味の中に昆布、干し椎茸、切干大根が含まれてるだなんてにわかにはわかるまい...

どうやら度数がやや高く45°で、さらっと飲めちゃうジントニを楽しむうち酔っ払ってしまったので、ソーダ割りの頃にはラベンダーや和食素材3種を探しきることできませんでした!あっさりすぎての飲み過ぎにはご注意!笑

5.繋がれるジン

私が9148の購入を決めたのも北海道初!札幌発!のクラフトジンであったため!
郷土愛に近い感情が購入を決めた要素の一つです!

またクラフトジンのため、そんじゃそこらで買えるお酒のように安いものではありません。
なので買うのを迷いつつそんなこんなで調べていくうちに、製作にまつわるストーリーがなんといってもすごい。
私にここまで語らせる以上に情報量があるんですから!ラベンダーだって入ってるんです!笑

いつか富良野とコラボしてラベンダー多めのジンもできるんだろうか...

まだまだ工房が成立して1年ほどの新鮮なジンですが、徐々にみんなに知れ渡っていってる感がある、今流れのあるクラフトジンだったりします。
これから固定ファンもどんどんついて人気になってくんじゃないかなぁ〜と長い目で見ています。

なので来客招いたり、ことあるイベントにてお客さんに振る舞えたらなぁ〜なんて思いを抱いてたりします!
札幌を代表するクラフトジンになってほしいですからね!

醸造酒と違って蒸留酒なので勝手に発酵が進んで度数が変化することもなさそうです。
そして何よりボトルがオシャレなのでそれなりにかっこよく飾っておきたいものです( ̄▽ ̄)

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ではでは!!
長くなりましたが紅桜蒸溜所のクラフトジン、9148の#0101のレビューでした!

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。