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無印良品の白さが増したなぁーと思った昨今。。。

●リニューアルされた札駅無印に行ってきたんだ。

札幌での無印良品の大型店といえば、札幌PARCOの2F分もある無印が札幌最大でした。
行ったことはないけど、規模でいうと次点はシエスタ函館の無印になるのかな?

それらに続いて、ついに札幌駅ステラプレイスにテナントを構える無印がリニューアル改装を挟み、4月にリニューアルオープンを迎えたそう。
友人のinstaストーリーが回ってきて「そういえば!」と気付かされた。

ざっくりどう変わったかというと、まず店が超広くなった!

下の階には紀伊国屋書店がフロア丸々入居してるんだけど、紀伊国屋と同じテナント面積となった。
まさにフロア丸ごと無印。

かつては着物?成人式とかの礼装屋さんと無印とで分かれていた。


しっかし、生まれ変わった無印を見るなり、やはり色味が抜け落ちたなぁ〜という印象を抱いた。
最後に札駅の無印に訪れたのは秋冬頃で、ダークブラウン、ベージュ系中心の季節もの衣類のカラーになっていたのを覚えてるけど。

それらが春物カラーに変わったからだろうか?

◯MUJiの頭取は白化を推進している前提がある

無印良品もとい良品計画という日本企業のデッカい船団を率いている偉い人のうち一人が原研哉さん(と深澤直人さん)なんだけど、MUJIを世界をに羽ばたかせる上でのマニフェストというかポリシーというか『我が闘争』みたいな、無印良品のこれからを象徴するかのような著書が存在していたり。

大きな無印良品の書籍棚(の無印関係本コーナー)には必ず差さってますね。

まさしく「白」という著書は、2008年に発行されてます。

●無色彩化が進んだ無印良品

ニトリから湧き出たもちもちクッションもMUJIナイズド化され色が抜かれて登場。

昔を思うと、無印はベッドカバーやソファカバーなど緑系や青系など商品のカラーにもっと色味があったよなぁーと懐かしむ。

衣類はファッション誌の矯正流行みたいなもので季節色が出るのはまぁしょうがないっちゃしょうがないんだけど、季節性がない家具やファブリックなんかはこの有様。

そういえば収納ケースの分野でも、かつてはボール紙製の黒ボックス竹材ボックスなど色有り収納が象徴的だった。

眼に映る製品すべてが白い。宇宙船内部のよう。

れけど気づけば、それらは駆逐されて新たに真っ白プラスチックのケースとかステンレス製のバスケットが棚を占めるようになっていた。
今では竹材ボックスすら見当たらない。

色がねぇじゃん・・・とシュンとなった思い出。

もはや無色彩となった衣類コーナー

めちゃくちゃ病院や研究室のような無機質さ?をそこまでして追い求めたいのかなぁという感想。
いや、未来感をエコロジーの時代である2020年代に求める人々が多くなってきてるから、それに答えつということなのだろうか?

●MUJIで抽象化されたデザイン

なにも色を抜き、シンプル性を追求することが悪いことばかりじゃないことも。。。

無印は2015年ごろからレトルトカレーに勢力を広げてきたのもあるんだけど、勢いを増し続けるカレーの最近の広告ポスターが「おぉ」と。

たぶん腕のいいデザイナーさんが在籍してるんだろう、ぱっと見でカレーだとわかる抽象化されたデザインのポスター。

最近はカレーだけではなく、いよいよ調味料分野でもその影響力が及んできたと思えるように。。。

2色で表されたスープパッケージ

きたる未来、印刷カラー塗料も節約されまくって、こういうパッケージ・表示・表現が主流になる世紀末未来が来るのだろうか。。。
それもそれで悪くない時代だとは思えるけど(笑)

これは素直にすごいと思った。

今までからみるとやりすぎと思えるぐらいなまでに抽象的に表されてる。
『この色=ソレ!』を形にしてしまっている。
カレーのポスターから抜け出して、ついに食品部門までこの究極抽象化デザインが押し寄せたか、と。

ついにトマトまでが抽象デザイン化。ケチャップはどうするんだろう。
赤白のシンプルな缶が所狭しと並ぶ

衝撃、ついにトマト缶まで超わかりやすく抽象化されてしまった当世界線。
ここまで要素を抜いて開き直った抽象化、さすがは80年代から省略パッケージ路線をブランドとして貫く無印良品にのみ許された特権だろうか。

それを先見の明ともいう〜。

そういえばローソンも未来性を求めて商品デザインをシンプルにするというどこか無印性を間違えたパッケージデザインに舵を切ったのは記憶に新しいけど、色彩が統一されすぎちゃってて中身がわかりにくいだの文字が認識しづらいだので批評タラタラでしたね。

そこを間違えずに確実に駒を進められる無印ほんとすごいと思った。

多くの味覚がある飲料コーナーではこの有様

無印がペットボトル販売を廃してアルミ缶容器に切り替えるとこのような商品棚となった。
今では無印の飲食商品コーナーの象徴ともいえるカラーだろうと。。。
(ローソンはここまで色を目立たせてなかった印象)

色そのものを味覚に見立てて、それを象徴的に販促してる。
みかんソーダに至っても、その隣にオレンジジュースだとかマンゴージュースだとか同系色だよねって商品をあえて置いていない。
そんな野暮ったい商品幅≒豊かさは未来には必要ないのかもしれない。

GUWEIZさん(Twitter:@ttguweiz)のマジでこれが近づいてきてる気がする。
必要最低限のモノに豊かさと人間の生きやすさが絞られた世界、ゾワゾワする。

無印に遊びに行ってスゲ!!となるのはこれだけではなく、、、

説明文の背後レイヤに茶葉のデザイン
白い花はあえて重ねず下に配置

今度はカラーラベルではなく、茶葉や花など飲料に使われてるボタニカルそのものをシンボルとしてもってきていた。
ローソンデザインとの大きな違いは、やはり力強く確実な視認性を与えるフォント「Helvetica」だろうか。

植物の葉っぱや花のデザインはなぜか映えてしまうところを踏んだのだろう。
ボタニカルデザインともいうんだけれど、造形が球状であることが多い果物ジュースとかでは応用が利かない部分のデザインだと思っている。
だって、果汁100%ジュースだと断面を見せるデザインを果汁大手のトロピカーナが世の中に浸透させてしまって固定概念化してしまってますからね。


◯思い出と理想ををダラダラと語る。。。

と、いうように!

今の無印良品テナントを広く眺めてみると、商品に色味・色彩が見られるのは飲食ブースくらいで、家具とか衣類とかは基本的に色彩を抜いてる傾向が強いよね〜って考察でした!

洋画アイランド(2005)完全管理された社会での生活想像

無地ラーの人らはみんな盲目的に好んでどんどん愛用し、真っ白いファッションへと成り代わって行ってるんだろうけど、やっぱり人間文化的な色味は欲しいよねって方々からはどう見えてるのか気になったり。

色が顕著に無くなった水回り・お風呂場用品コーナー。
ここもシャンプー容器、保湿クリーム、歯ブラシなどしっかり色があったけど昨今ではほぼ真っ白に。

カラーパッケージで一番のお気に入りな緑系も、ハーバルコスメティック系商品でしか使われていない商品カラーとなってしまっている。
古き良き無印良品の時代を残す、いわば最後の砦だ。

我思う、古き良き時代の無印良品パッケージ
おそらく無印商品パッケージの過渡期にあたる頃

昔はなぁ、、、もっと緑で生い茂っていて、グリーンやエコなど環境配慮の色があったんじゃ。。。

それが今日2022年ではこれ!

というような時代でしたね。
見ての通り、並ぶ商品の半分が緑色だったんです。
エコロジーな感じがして、いい時代だったなぁ。

清々しいくらいに無色系一色になりましたが、無印は現在株価がコロナ勃発直後と同水準まで下落中。(色抜くからだよ・・・)

駆逐されつつある緑容器の商品。
助けてあげたかったがお金がなかったので、虚しくも長生きしてくれと祈るしかなかった。。。

では独り語りも長くなりすぎたので、この辺で!

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