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グリセリンを入手したので保湿乳液作った!

近頃、実はちょちょっと香水を作って遊んでいるんですよ。
今年の初頭より作り始めていた青いハンドバウム用にいくらか市販ラベンダー精油を買って持っていたので、せっかくラベンダー精油があるんだしなんならラベンダー香水も作って使ってみよーう!という流れがあったのです。

ケチ性のエフゲニーマエダには30mLサイズの初回作は今だに使いきれていない。

これら青いハンドバウムを作っている際に「調香」という概念を知ることとなります。
同じ分量のラベンダー精油とヤロウ精油を混ぜる(ブレンドする)と、明らかにラベンダー精油の香りが負けるのです。。。

【次号・ワセリンベースでハーブ軟膏を作る】

香水を作りはじめての気付き。

香水を作って遊んでいるうちに、ラベンダー精油って最初に香り飛んで逃げてしまいがちじゃね…?というトップノートの性質を知ることとなりました。
香水を作ってラベンダー精油ごとの香りをいろいろ試している中で、ラベンダー精油独特の甘くフローラルな香調(ノート)は長続きしないという性質・課題をやんわりと捉えたんです。

そこでいかに飛びやすいラベンダーの香りを持続・長持ちさせるか?と考えた際、香水の主体である揮発度の高いアルコールのほかに、アルコールにも可溶なグリセリンの存在を知ることとなりました。
「香水にグリセリンを添加する」ということは、香水にトロミをつけて精油=香り成分がすぐさま揮発して飛んでしまわないようにする香り持続効果が得られる成分材料らしいのです。
(ほかにアルコールだけではサラサラ過ぎてプッシュした際噴出しすぎてしまうので、トロミを持たせてスプレー量を抑える効果もあるよう)

などという経緯で、とりあえずでグリセリンを手にすることとなりました。
薬局で100mL/¥300~¥400台だったのでお手頃に用意することができました。

アレッ?保湿乳液もつくれるよね。

10/10頃、農作業中に全くの原因不明で右手がアンパンマンのようにパンッパンに腫れる災難が起こりました。
おそらく気づかずハチ系の虫なんかに刺されたのでしょうがそのときの痛みや毒虫の姿を見ていないので、全く原因がわからず手の甲が腫れていたのでした。
幸い医者で抗生剤やらを処方してもらい、3~4日程度で腫れは収まってくれたのですがパンッパンに腫れたおかげで表皮の代謝が悪化したのかガッサガサのおじいちゃんのような手の甲になってしまったのです。。。

その治りの鈍いガッサガサ肌に今までのハンドバウムなんか塗っても、見た目上はしっとりしたように見えますが外側を油でコートしてるだけやん!という事実に気づきました。
(ハンドバウムは水分を含んでないので結局水分を補えていない)

洗い物をするたびしつこく何度もバウムを塗り直さないといけないのは面倒だったので、香水の改良目的に入手したグリセリンを使って保湿導入→乳液もハンドメイドしてみることにしたのです〜!

"ある程度は"水と油のつなぎ材としても機能するグリセリン

グリセリンをいろいろ調べていると、主に化粧品などの保湿剤として活用されていることを知りました。(ワセリンもあるけどあれは何なのだ?)
あとは舐めたら甘いので甘味料としても使われているようなのです。(食えるんかいな!)
大豆油やパーム油などから精製されて作られる植物由来物質のようなので、肌に使う分にも好都合ですね!

その辺の身近なハンドクリームや保湿ジェルなどの成分表を見てみると、だいたいトップに水、グリセリン、エタノール、香料…などと並び、主体成分として水の次にグリセリンが存在しています。
わりと多めに使われる保湿成分のようなのです。

そしてグリセリンの便利な機能というのが、水にもアルコールにも溶ける!という事なのです。
液状の炭化水素=アルコールに溶けるということは、同じ炭化水素である精油にも溶け馴染んでくれることを意味します。
おぉ!こりゃあ試しに自分で作ってみるっきゃねーじゃん!という運びになりました。

いや〜気温が下がって空気の乾燥が激しくなるこの時期のお風呂上がりって足や脇腹がどうしてもピリピリと痒くなって仕方がないのですよね。
そのかゆみ対策として乳液をハンドメイドしていきたいと思います。

初回作はわりとシンプルに、症状に合わせてレシピを組んでいく。

えーと、作り方は実に単純なので工程の写真は省いています。
ご承知ください(笑)

とりあえず今回つくるものは乳液とあって、今までの固形状ハンドバウムとは大きく違い液体状の保湿剤。ということあって。。。

それぞれ試作として5mlビンに作った

ファーストロットとして大きく2タイプが完成しました。
水のつなぎ材ともなるグリセリンの効果が知りたかったので水を少し添加した保湿乳液タイプと、まったく水を加えていないグリセリン&オイルベースの乳液タイプ

これら二つを乾燥肌に試してみてどう使い味が変わってくるのかを人体実験していきたいと思います。

それぞれ乳液の詳しいレシピ

グリセリンの力を見るためにラベンダー芳香蒸留水を加えている

まずコチラは初回作の方。
ヤロウ精油を3滴ほど加えているのでうっすらブルーがかっています。

こちらは仕事中〜人の多い職場での使用を想定した乳液レシピのため、保湿性やラベンダーなど香りを重視したレシピ処方をしています。

【材料】5mL容量ボトル
グリセリン〜2mL
グレープシードオイル〜2mL
コモンラベンダー芳香蒸留水〜0.6mL
コモンラベンダー精油〜10滴 イランイラン精油〜5滴 ヤロウ精油〜3滴

香りが良い香りになるよう重視

このレシピを試していて、やっぱりコモンラベンダー精油の香りは繊細であり、ヤロウ3滴でも負けてしまうというデリケートさを再実感。
(主体を失うが香りが甘くなることは変わらない)

そしてラベンダー&ヤロウだけでは、ヤロウ特有の重く薬感感じるアロマでしたが、強いて言えば保湿効果を持つイランイラン精油を5滴ほど垂らすと不思議と市販のハンドクリームなどのような慣れた香りに変調してくれたのが救いでした!


一応抗炎症性など薬効を持たせたかったのでカマズレンブルーのヤロウ精油を数滴加えるレシピとしました。
ラベンダー蒸留水とラベンダー精油による良い香りの完全保湿乳液という保湿オンリー乳液にはしたくなかったので、せめてのヤロウ添加としたのです。

2タイプ目は薬効重視のため、ヤロウブルーの色が濃い。

【材料】5mL容量ボトル
グリセリン〜2.5mL
グレープシードオイル〜2mL
ヤロウ精油〜5滴 トドマツ精油〜5滴 エゾヨモギ〜3滴

続いての2タイプ目はあえてH2Oいわゆる水分を添加せず、使用精油を充実させて薬効重視のレシピ処方としました。
そのため心地よい香りというよりはヤロウ、トドマツ、ヨモギの薬草3種の香りが織りなす野性味のある香りを持った乳液となりました。

完全に薬効重視なので、肌の赤みや傷創治癒効果のあるヤロウ。
続いて抗菌効果とストレス・血圧鎮静効果のあるトドマツ。
そして伝統的に生薬として利用されるヨモギの成分濃縮液である精油。
これら薬効ブレンドで処方しました。

結果的に水成分を未添加なので、この乳液を塗布することで肌に水分を補うことはできませんが、薬用成分の浸透を狙うことはできそうです。


ハンドメイドスキンケアアイテムで保湿役とコート役の2者が揃った

いままでハンドメイドで作った保湿アイテムたちなんですが、やっぱり青くなりがちですね。。。
そろそろ見た目普通なのも作ってみたい。
一応切らしてたシアバターも再び買い足したので作る材料は揃ってるます。

ではでは!
しばらくハンドメイド乳液使ってみてからレビューを落としたいと思います。

▶︎後日追記情報 Add.1

今回の記事に載せてるハンドメイド乳液2つに使った植物油オイルは前よりストックしていたグレープシード精製油をとりあえずで使用しました。

この植物オイル基材を、さらなる皮膚浸透性使用感の良いベストな基材に置き換えたい、、、
となるとホホバオイルが推奨されるようです。
無印良品とかで売ってるやつですね。

ホホバオイルは厳密には化学的にワックス・ロウに分類されるのですが、油性成分をよく溶かし込む性質から植物抽出オイルよりもサラッとしていて皮膚親和性が高く保湿スキンケアに利用しやすい基材のようなのです。
(化学構造が小さいから?)

なので基材に植物オイルを使うよりもベタつき感を抑えることができそうなのです。
ちょっとしたおトク追記情報でした!

▶︎さらに追加情報 Add.2

さらに詳しく女性知人に話を聞くと、ホホバオイルの冬場固結(ロウなので温度が下がると固形化する)という難点があるそう。
これはまぁ配合比率次第でどうにかできそうなところでもあるのですが…

その低温固結問題をパスした、ホホバオイルよりもワンランク上のベース基材というのがスクワランオイルなのだそう!これも無印で売ってました!

まさに最北で冬・乾燥時期が長い北海道での使用を想定するとベストな基材になるかと思います。
冬に使いたいのに寒くて固まって冬に使えない!となるとスキンケアアイテムとして元も子もないですからね^^;

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。