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アキレアの苗木づくり開始したよ〜!

メインで投稿消化している蒸留記事とは別ですが、蒸留シリーズに連なる蒸留用ハーブの栽培をテーマにした回でっす!

わが園、ついに蒸留のためのラベンダー以外の、ハーブ生産も開始してしまいました。

9割ホワイト、1割にこのピンク花が存在している

6月中旬から始まった青い精油が採れる雑草Achillea millefolium・通称common Yarrowですが、ネットでは北海道のそこらじゅうにわんさか生えててブルーリストに加えられてすらあると記載されてるんですが、、、

実際おいらの生活圏ではなかなかお目にかかれないんですよ。

もしくは群落というより、個体群というぐらいでしか生えてないんですよね。

もうだったら、裏庭の雑草ランドを一旦刈り込んで、Achilleaだけのハーブ畑にしてやろうと思いついたわけです。その方がお金にもなるしね!
うまくAchillea millefoliumを大繁殖させられれば、いやでも毎年お小遣いが稼げる算段です。

Achillea millefoliumは観察上、生育場所を選んでいるように思えますが、ブルーリスト入りしている雑草の類なので、わりとどこでも繁殖してくれるハズです。

なので生育難易度は低いハズ!!

ラベンダー挿し穂用のトレーが空いているのでそれを活用!

毎年ラベンダーの挿し穂苗を作るための設備がこのシーズンは空いているので、それを活用する動機でもありました!

加えてAchillea millefoliumでも用土比較実験やっちゃうおいら。
大きく早く育つのは黒土オンリー用土(右)か、排水性のある砂質土壌(左)か。



アキレアの生育・開花期はラベンダーの前の時期なので、涼しい時期に成長するだろうと考察立てたエフゲニーマエダ氏。
ラベンダーのように木本類ではなく1年で育って枯れてしまう草本植物であれば、短い期間内に割と大きく育ってくれるハズ、と。
そして開花まではいかなくてもキク科植物はロゼッタ越冬植物(根っこに栄養をためて冬を越す)が多いので、晩夏〜秋のうちにある位程度大きくなれれば定植完了!となる見立てであります。

Achillea millefoliumの種子パック

Achillea millefoliumはヨーロッパ伝来のハーブ・園芸植物なので種子もヨーロッパ輸入のものがほとんど。
今回おいらは特に考えずこの種子パックを2つ購入しました。
種子がめたくそ小粒であることはやや予想がついていたので、イコールたくさん蒔く必要があり、予備にと2パック買いでした。

各トレーの用土配合の違い

基本的にはどちらともチッソ栄養を確実に多く含む黒土をベースにしています。
ラベンダーは木本植物で成長が遅めの植物なので黒土はそこまで不要であるというのが定説。
しかし今回は草本のAchillea millefoliumなので大きく育ってもらうためにチッソ用土を充てています。大きく育ってね!

で、上の画像だと右が黒土にエゾ砂などが混じった排水性用土。
で左が黒土のみの養生ポットでっす。

すごい原始的な種まき方法をとった

さて!いざ種まきです。これは黒土トレーのほう。どちらとも種まき方法は変わりません。

ポットの中央に深さ1,2cmほどの小さい穴をあけ、その周囲めがけて超小粒のAchillea millefoliumタネを蒔いていきます。

プツプツと白く目立つ粒がAchillea millefoliumのタネ

なんか白いツブツブが増えたようにみえると思いますが、それがAchillea millefoliumのタネです。めっちゃ小さいです。
風でぶっ飛ばされる可能性が高いので、穴を穿ちました。
真ん中の小穴はそういう意味合いです。

それに大学講義レベルで森林科学や植物学をかじってる人間ならわかると思いますが、種子の大きさによって発芽率・生育成功率が大きく違います。
種子サイズと種子数のトレードオフの関係ともいいますよね。

どんぐり・アボカドなどの大きなタネ→一粒でもしっかり育つ
タンポポ・ゴマなどの小さなタネ→一粒あたりの発芽率が低いので数を多くする戦略

種子サイズ・種子数トレードオフの原理

のようにAchillea millefoliumは大量にちっっっちゃな種子を作るので、何十粒かを蒔かないとしっかり開花まで育ってくれる可能性が低いんですね。


あとは風雨で飛ばされないように軽く覆土して外に放置!で苗木トレーの仕込みは完了でっす!

まぁそんな感じの簡単な農作業でした!

このコモンヤロウを園芸植物としてタネから育てたことがないので、この先どういう成長をするのか未知数。。。
なのでしっかり観察していきたいと思います!

ラベンダーシーズンが終わったお盆以降のこの頃はわりと雨の日も増えたので、タネも発芽しやすい環境になってると思います。
来年度にはしっかり定植したハーブからオイル採っていけるといいなぁ〜と楽しみにしてます!

ではでは!
軽い内容でしたが青い精油を生み出すAchillea millefoliumをタネから栽培していくよー!という記事でした!
次は移植回かな!?

薄緑の葉茎に美しいレースフラワーを咲かせる
高頻度ではないものの、街中でもちらっと見かける

ではでは!!


若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。