育苗農家の仕事って大変だよね…
中途半端なタイミングでの久々更新になりますが、わちゃわちゃ作業してる近場にパソコンがあったので、ふと更新してみました!
かねてより思っていた疑問があったのですが、まぁ晴れたよね!ってことで今回は苗木の取り違い発送について…
1.トルーを買ったハズだけど…
まずウチでは去年より120株のラベンダーを栽培していますね。
でそれぞれ…何種類だったっけな、(恐らく)22種類ものラベンダー品種を抱えています。
とまぁ駈け出し1年目ですが22種類ものラベンダー専門農家をやっとるわけです。
そこまで大量の品種・株数を一挙に植えてみた…!って人はまぁそうそう居ないんじゃないかなとは思うのですが、ある課題というか技術的問題点も見えてきたんです。
我々からはまぁその問題を連絡してあげるくらいしかできないのですが、それなりラベンダーに詳しくなってきたからこそ判明する問題でもあったり。
上記写真はラベンダートルー(Lavandula angustifolia)
で買った苗を育ててみると謎の白花品種だった株。
購入したラベンダー品種のうち一株が購入商品(プランタカード)と届いた品種が違っている取り違い苗がどうやら来てしまったみたいなんですね。
ラベンダートルーはコモンラベンダーの原種とされる品種で、そこまで大きく育たず、香りもさほど良くない紫色の蕾/花となる品種。
2.届いた謎品種の特徴
実際届いた苗木の特徴は
・成長が早く、比較的高性に育つ
・花茎が長く立ち暴れやすい(花茎が湾曲しやすい)
・花穂は白い蕾をつけ、淡い紫色の花をつける
でした。
はなもいわやフォーボーストーム、アッシュダウンフォレストのような容姿をしています。
フォーボーストームに至っては別で買っておいた苗2本が隣で育っているのですが、成長速度や株の立ち方に違いがあるので明らかに別種だろうとみています。
と、未だ特定には至りませんが、謎品種が届くこともあるんだなぁと。
3.なぜ苗木の取り違い問題が発生するか?
私のこの記事を流し見してもらえばわかると思うのですが、ラベンダーが小さいうち(ポット苗の時)ってどれもめちゃ似てるんですよ!
よーく観察したり、何十年も育苗農家・苗木業者をやっている方々でなければまず違いはわからないと思います、、、ラベンダーの赤ちゃんってそれほど似てるんですね。
で、この前ナナ成沢の苗を買いに出向いたときにお会いした苗木農家さんは、数あるラベンダー苗の中から的確に「…これはOOの血が入ってるな」と品種を見分けるスキルを持っていることに驚きました。
半ば反射的に「なんでわかるんですか…」と絶句しながらも聞いてみると、年何十万株もみてればそりゃわかると仰られてました。
農家さんは扱う単位が違うんですよね。
4.育苗農家さんの作業単位は何十万株
さて、私は働いたこともなければ農家さんの話を聞いただけで、ここからは推察の話になりますが…
到底一人じゃ賄いきれないポット苗の数を相手に、いくらかヒューマンエラーが発生し得るんじゃないかと思いました。
担当者の癖だったり、担当者が違うことで確認の隙が出たり、10万も同じ作業をしている中で謎品種(行方不明苗)が発生してしまう商品カードの差し違いが起こると予想しました。
ラベンダー苗の通販ページなんか見ると、コモンラベンダーだけでも10何種類が毎年販売されているんですよね。
で、農家さんの何十種類もラベンダーの赤ちゃんが何千と並んだハウスを想像すると、他品種同士の境でカードの差し間違いくらい起こるだろうなぁ、、、と想像できるかと思います!
いっちょA品種のポットにC品種のカードなんか差してしまえば、外見上はもうわかりません。
さらに並びを変えたりなんかしてABCD品種混同してしまえばもう取り返しがつかなくなりますね。
このようなプロセスで適正ではない謎品種苗が生まれてしまうワケです…
とまぁ、植えてから今日まで92日モサモサになったこの謎品種を謎品種のまま終わらすのも納得がいかないので、購入店に一本連絡入れてみようかと。
店側が扱ってる今年のコモンラベンダー品種全てを聞けば消去法で答えがわかるハズなので、そんな感じで調べてみようかと!
保証で本物のトルーが返ってくればおトクですしね!
さてさて蛇足ですが、最近いろんな品種の収穫乾燥に追われてます。
後で気づいたんですが、乾燥させた違う品種それぞれを個別に保管しておく設備がないなぁ…と。
ここ最近の乾燥台のようす⤴︎⤴︎
なんかいろんな品種がごちゃごちゃ乗っかってて混同したりと危なっかしいですよね。
一応は品種名書いたラベルを下敷きにまとめてあるんですが、この後の保安場所が濃紫以外定めてなかった…
乾燥ラベンダーをビンに閉じ込めていても、1年経つとカビが生える失敗を既に経験しています。
乾燥ラベンダーいえど、ビミョ〜〜〜に湿気を含んでいるんです。
ラベンダーは自然物なので当然カビ胞子が付着しています。
冬の温度変化による結露が大敵なんですよ。
何か保管袋のアイデアはないかなぁ〜と考えていると、生ゴミネットのアイデアが思い浮かんだので、試してみたいと思います!
ではでは!
トルーラベンダー苗を育てたつもりが実は別品種だった件!な記事でした〜!
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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。