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だいじなひとたち

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身の回りの人たちについて綴っています
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irie

irie

心地のいい、彼女の隣。
居心地のいい空間が彼女とは作れる。
残暑の中吹く風に揺られながら彼女を思い出していた。

22歳くらいの頃、東京に来て彼女に出会った。
お酒が弱い私はすぐ酔っ払ってベロベロになって。
本当に色々な歴史が私たちにはあって。

ここじゃ書けないことがいっぱいで。ちょっと笑っちゃうくらい変なこともいっぱいしたし、彼氏と付き合ったタイミングも彼氏の名前も別れる時期も全部一緒で。あい

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知っていたはずだろう、枯れてしまうことを

知っていたはずだろう、枯れてしまうことを

あの子と過ごした日々は今でもいやきっと死ぬまでのわたしが生きる理由になるだろう。

わたしが東京に異動で引っ越すことになり約17年程共に過ごしてきた大親友とはしばしのお別れとなった。

わたしの大親友は彼氏と同棲を始めた。

もうどのくらい会っていないんだろうか。大親友のことは何でも知っていると思っている。うぬぼれだろうがそれでもいい。

彼女を一番理解しているのはわたしだし、それは彼氏だろうと関

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暗闇

暗闇

この汚い感情をどうしていいかわからないとき、途端に1人になりたくなる。どうしたの?と言われてもどうもしてない。わからないんだから。自分でもどうしたの?って感じなのだから。そう言いたくないからほっといてくれって思う時がある。

心配性な私はまだ起こってもない未来を考え想像しネガティブになってしまう。起こってから考えればいい事を。生きづらい、とても。

人に会いすぎるのが苦手だ。苦手weeeekがある

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邂逅

邂逅

4年前のクリスマスイブの日、真夜中に新宿にいた私は人混みに疲れ帰ろうとタクシーを探していた。当然止まる訳もなく30分程止まらないタクシーを眺めていた。

カップルが多い。当然だ。クリスマスイブにカップルがタクシーに乗らない訳がない。深夜1時頃だ。ディナーをしてホテルへ向かうんだろう。一人ぼっちになった気分で心細かった。東京にきて1年程経っただろうか。新宿の歌舞伎町あたりでタクシーを探している自分は

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filter stock

filter stock

出会った頃から彼は協調性があり初対面の人にも臆することなく無邪気な笑顔を見せていた。私にだってそうだ。緊張感はありつつも私が気持ちよく話せるような空気感を纏いつつも彼の色を出してきていて。それはとても驚くほどに安心できて初めてじゃない気がしていた。もう3年前になるだろうか。私は年下の男が嫌いだった。ただ年下というだけで甘えていいと思っている男が嫌いだ。私と同じだからか、自分のそういう一面が嫌いだっ

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愛に溢れたあなたとだから

愛に溢れたあなたとだから

夏が終わり、秋風のような涼しい風が頬を包む。
秋がやってくるのを感じるとちょっぴり切なくなったり。

久しぶりに会う彼女は屈託のない笑顔で私に笑いかけてくれる。まるで向日葵のようで。でも時々萎れちゃう気にもなる。私たちは大人になった。幼い頃から一緒で生を共にしてきた。彼女といると生きた心地がする。彼女は私の酸素ボンベだ。

気持ちよさそうに蝶々が舞う。草木を掻き分けて自由に羽を広げ飛ぶ姿はいつか夢

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