「バカ売れPOPが面白いほど書ける本」 中山マコト
「パッと見て、オ~!となって、ピンときて、買っちゃう!」
「バカ売れPOPが面白いほど書ける本」 中山マコト
少し前になりますが、本を紹介するPOPを高校生が書くという番組をやっていました。
「若い子の感性は素晴らしいなぁ」と感心していましたが、POPの達人の学生さんへの評価は「もう2歩、3歩というところ」という厳しいものでした。
僕は「とても良い!」と思ったのですが・・・
「POPって難しいんだなぁ」と感じさせられました。
本書は、POPの実例がたくさん載っています。
言葉だけで「こんなにも買いたくなるものか」「中身を見たくなるものか」と思わせるような言葉が揃っています。
著者の中山マコトさんは、POPの役割についてこう語っています。
「だから何なの?」という疑問に答えてあげるのが、POPの役割なんです。選ぶ理由を教えてあげるわけです。
お客さんはたくさんある商品の中から、何を選んでいいのか、わからないことが多々あるのだそうです。
お客さんが迷わないように、求めている商品を教えてあげることが、POPの大きな役割なんですね。
そして
広告であってはいけない
お店からのメッセージ
でないと、お客さんは買ってくれないのだそうです。
あるホームセンターで、POPをキレイな印刷から手書きに変えてみました。内容はまったく同じで。
すると
印刷よりも手書きの方がたくさん売れたということです。
その理由が
印刷の方は「POPがキレイすぎて、感情が伝わってこない」ということなんです。
手書きは、広告ではなくメッセージなんですね。
たったそれだけでも、売り上げに変化があるのですが
さらに
中山さんの考えるライブPOPとは
「ワクワク感」と「マンツーマン感」を出す
お客さんの足を止めさせる、売り込み臭のしない言葉を使う
「言いたいこと」ではなく、「知りたいこと」を書く
そして
「バカ売れ」POPを書くための10の法則が、実例とともに詳しく書かれています。
自分の口から、「おいしい」とは言えません。だって、美味しいには個人差があるからです。でも、好き嫌いなら言えます。僕、コレ、大好きです。
500円で、372円のお釣りです!
もう無理です。やめられません。
お茶の好き嫌いが激しい、うちのおじいちゃん(76歳)が、このお茶はおいしいって飲んでくれます。苦さ、濃さが昔のお茶に似てるんだって。
一時的な人気は広告でつくり出せるかもしれません。でも、20年以上のロングセラーは、商品の本当の実力です。
(他にも実例がありますので、この本をご覧くださいね。テクニックが満載ですよ!)
本のソムリエ・清水克衛さんの本屋にあるPOPが紹介されていました。清水さんの経営する本屋さんのPOPは凄い!
それもダンボールの切れ端に、太くキレイな字でもないのに
目を引く!
読みたくなる!
買いたくなる!
たとえば
申し訳ございません。この本は女性の方にはお売りできませんのでご了承ください。 店主
女性は絶対に気になって、中身をパラパラッ~てめくりたくなるんじゃないでしょうか? もちろん男性も。
言葉のチカラも凄いけど、
アイデアも凄い。
それでいて、安上がり。
誰にでも書けるのです。
POPで売り上げを上げたいと思っている店主さん。POPづくりに苦心しているあなた。
この1冊を読んで少し工夫してみるだけでも、売り上げは変わっていくのではないでしょうか。
お客さんの気持ちを揺さぶる「ライブPOP」が書けるようになりますよ。
P・・・・・・パッと見て!
O・・・・・・オ~!となって、
P・・・・・・ピンときて、買っちゃう!
【出典】
「バカ売れPOPが面白いほど書ける本」 中山マコト 中経出版
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。