映画評 哀れなるものたち🇬🇧
スコットランドの作家アラスター・グレイの同名小説を『ロブスター』『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督によって映画化。ベネチア国際映画祭で金獅子賞受賞、アカデミー賞で11部門ノミネートなど今年度賞レースを圧巻している注目の一作は、いい意味できつい内容であった。
不幸な若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって、胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇る。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられ