青春18切符 西本州制覇 Ⅳ【最終章】
こんにちは。shutoです!
これまで3回の投稿に分けて西本州の旅の記録を記してきました。
青春18切符を使い、基本は電車移動。駅からは徒歩、路線バス、フェリーやヒッチハイクを使って移動を重ねてきました。
そんな旅の記録も今回で最終回。
香川県の丸亀市から、親戚の家がある広島県の瀬戸内海に浮かぶ大崎上島を目指します。
1~6日目の記録
初日
横浜→熱海→清水→三保の松原→弁天島→名古屋→伊勢
2日目
伊勢(伊勢神宮・)→奈良(東大寺)→京都(平等院・伏見稲荷・祇園)
3日目
南禅寺→清水寺→嵐山→琵琶湖→白髭神社→大阪→神戸→明石
4日目
明石→竹田城跡→玄武洞→鳥取砂丘→出雲
5日目
出雲大社→松江城→足立美術館→倉敷
6日目
倉敷美観地区→直島→高松(四国上陸)→丸亀→父母ヶ浜
是非こちらのnoteを見てからこちらの記録をご覧ください!!
では早速、旅の続きを記録していきましょう。
7日目
丸亀駅→タオル美術館ICHIHIRO→下灘駅→松山
7日目の朝は珍しくゆっくりとスタート。日没のマジックアワーに合わせて下灘駅に到着することがこの日の目的であったため、のんびりと向かって途中途中にある観光地に寄ろうというプラン。
香川県内は6日目に満喫したため、愛媛県に向かう電車にとりあえず乗ってみることに。
JR予讃線の松山方面の電車に乗り込み良さそうな観光スポットを調べてみると、面白そうな美術館を発見。
丸亀駅→タオル美術館ICHIHIRO
大満喫した香川県からおさらばし、ここへ向かうことに。
丸亀駅からJR快速サンポート南リレー号で観音寺駅へ。
観音寺駅からJR予讃線に乗り伊予三芳駅に到着。丸亀駅からは2時間30分程度かかりました。
伊予三芳駅からタオル美術館ICHIHIROまでは4.4kmあり、1時間ほどの徒歩を決めていましたが、いざ駅についてみると、ド田舎の山道。
農作業をしているおばあちゃんに聞いてみた所、距離的には短いが山道でずっと上り坂だとか。長旅の疲れが出てきていたのか、歩く気力が無く、またしてもヒッチハイクを決行しました。
なんと1時間捕まらない、、
今までの運が良すぎたせいで、1時間も捕まらないなんて信じられず、どんどん焦りが出てきました。
コンビニを探したり、大通りまで歩いて場所を変えたりしましたが結果は変わらず、歩いて向かいながら休憩がてらヒッチハイクすることにしました。
駅についてから2時間弱、ようやく軽トラが止まってくれました。
乗せていただき話をすると、1時間前に自分を見かけたが用事があって乗せることができずに通過してしまったが、用事が終わり戻ってくる最中に再び自分を見つけ、乗せてくれたのだとか。
この方の優しさは忘れられないです。
10分程乗るとタオル美術館ICHIHIROに到着。
山の中にある城みたいで美術館とは思えない外観です。
綿でできたポップコーンやシャンパンのオブジェがる「COTTON ROAD」を進むと、有料ギャラリースペースの入り口へ。
入場料800円を払い、タオルハンカチと入場券をもらい入場。
原料の綿がタオルになるまでの製造ラインが展示されていました。
その先にに少し進むと壁一面に色鮮やかな壁が。
約200色に染められた巻意図が壁一面を埋め尽くしています。円筒状に巻いた形は「チーズ巻き」というのだとか。
壁や床など至る所にこの巻き糸があり、カラフルで物凄くフォトジェニックな美術館でした。
展示が終わるとタオルはもちろん、タオルを用いた様々な製品が売られている広いスペースがあります。
買いたかったですが高品質高価格で自分には手が出せませんでした笑
タオル美術館ICHIHIRO→伊予桜井駅
タオル美術館ICHIHIROを後にし、「ここから駅にどうやって戻るか」問題が発生。
行きのような思いはしたくないと思い、思い切ってタオル美術館ICHIHIROの駐車場の出口のすぐそばでヒッチハイクを行う作戦を決行。
作戦的中。外国人男性と日本人女性のカップルに乗せてもらえました。
ここでびっくりする出来事が。外国人男性が横浜で英語教師をやっているというので地元が同じで嬉しくて意気投合していると、なんと住んでいる最寄り駅が隣で、教えている中学校も自分の中学校の隣の中学校でした笑
会話も弾み、駅にもうすぐ着くという時に、お姉さんが自分に「お腹すいている?」とひとこと。
食事は朝ごはんのパンのみだったためお腹はすいていた自分は「はい!」と即答しました。
なんとこの近くにミシュランガイド愛媛に掲載されているうどん屋があるのだとか。瓶だしうどん 越乃家というお店です。
時刻はちょうどお昼時。30分程待って入店。
かけうどんにえび天をトッピング。これがまあ美味しい。出汁もすべて飲み干し、大満足のお昼ご飯でした。ご馳走してもらい、また駅まで送ってもらい感謝しかないです。
わずか2,3時間で人の温かさをすごく感じました。
伊予桜井駅に到着。
良い時間になり、目的地である下灘駅に向かいます。
伊予桜井駅→下灘駅
無人駅でした。
人のにおいもなく山と畑に挟まれた駅。
30分程電車を待ちまたまたJR予讃線に乗り、松山駅を経由して下灘駅へ。3時間程度の長い移動。3時間くらいだと普通だと思ってしまうほどこの旅で時間間隔は狂ってましたね笑
伊予市駅を超えたあたりから、窓の外を見るとひたすらに海。
そうです、下灘駅は「海に一番近い駅」と言われていて、青春18切符のポスターに採用されるような名所です。
線路から海までは僅か100メートルくらい。
そんな海を眺めていると、到着しました。下灘駅です。
電車を降りるとそこには絶景が。
すぐそばにある下灘珈琲でいよかんジュースを買い、景色を見ながら日没を待ちます。
電車が来ると車両×海×空の3種類の青色の世界が。
自分もベンチに座って写真を撮ってもらいました。
日が暮れ始めて、青からオレンジ色の世界へ。
完全に日没し、マジックアワーが到来。
この駅に3時間ほどいましたが体感は一瞬でした。
絶対にまた来ます。
下灘駅→松山駅
乗ってきたJR予讃線に乗り、一度通過した松山駅へ。
松山といえば道後温泉ですが、この日は行かず、次の日に朝風呂をしに向かうことにしました。
松山駅そばにあるゲストハウスで本日は一泊。最終日に備え早めに寝ました。
8日目
道後温泉→今治→大三島→大崎上島
最終日は朝から
道後温泉
この日は時間に予定があったので寝たいだけ寝ました。
久しぶりのゆっくりとした朝を迎え、朝風呂に入るために路面電車に乗り、道後温泉に到着。
神の湯にゆったりとつかり、今までの旅の疲れを癒しました。
ハードな旅の最終日というものもあり、なんだか気持ちも体も軽くなり、ゆったりしながら親戚の家に向かおうという思いで、松山駅に戻りました。
なんと特別な路面電車の機関車バージョンと遭遇。笑
松山駅→今治駅
お世話になりすぎた予讃線ともこれでお別れ。
1時間ほど乗り、今治駅に到着。何も考えずお昼ご飯を買って食べてしまったのを今でも後悔しています。
旅の最後の食事をコンビニで済ますという失態笑
多分この時にはもう早く親戚の家でゆっくりしたかったのでしょう。
そんな気持ちのためか今治ではそれほど観光せず、すぐに大崎上島へ向かうフェリー乗り場へと向かいました。
なんと。。。
今治から大三島経由で大崎上島へと行けるフェリーは13:05発が最終便で、既に時間は14時を過ぎていました。やらかし。
大三島に行かないとこの日に大崎上島にたどり着くことは不可能になってしまいました。
「じゃあ、大三島に行けばいいじゃん」
単純すぎる自分の考えが浮かびました。
しまなみ海道MAPはこのような感じ。
大三島の西にある島が大崎上島です。
今治の来島海峡大橋から大三島までは約40km。現在時刻は14時過ぎ。
大三島発のフェリーは16:30発もしくは18:30発です。
ヒッチハイクをすれば車の交通量も多くて一本道なのですぐ捕まって余裕で行けたのでしょう。順調に行けば18:30発のフェリーに乗れます。
しかし何を思ったのか自分は、
チャリでしまなみ海道40kmを爆走する
という考えに至りました。この日の自分の思考回路はいい意味でおかしかったと思います笑
一般的には自転車のペースとしては1時間に10km。
しかも大三島のターミナルと宗方港は島の真逆にあるので、順調に行ってもフェリーに乗れるかはギリギリになります。
しかもとてつもなく重くて背負いにくいバックパック付き。
しまなみ海道サイクリング
そんなことは気にせずレンタサイクルをして、さっそくスタート。
アップダウンが激しく、みなさんが想像している橋の上を風を切りながら走るシーンは一瞬。他は島の山道だったり、橋に上るためのえげつなく長い坂など、結構きつかったです。
しかし橋の上はやはり気持ちが良い。
からげんきが出たのか、ペースは順調。高校3年間の部活に比べたらちょろいもんだと思い、がんがん飛ばしていきました。
ところどころにある絶景も体力を回復してくれます。
ノンストップでこぎ続けること2時間。
4時間かかると言われていましたがなんと予定時間より半分で大三島・多々羅大橋へ到着。
サイクリストの聖地らしい。
時間は16時過ぎ。自転車を返却し、ここから島の反対側にある宗方港へと向かいます。
これで16:30のフェリーに乗れなければ、これまでの自転車の頑張りが無駄になってしまう。決死の思いでヒッチハイク。
10分で捕まった。
レンタカーで瀬戸内海を巡っている女子大学生4人組だった。事情を説明すると、スピードを上げて港へ向かってくれた。
同い年くらいだと思って自分は話を続けていたが、年を聞かれたときに、「いくつだと思いますか?」と聞いてみると。
21歳、20歳、25歳、24歳 という回答が。
最初の2人はまあ良かったのだが、25歳。。。。そんなに老けていただろうか。当時18歳であった自分は少しショックを受けた。
長旅の疲れが顔に出ていたのだろうと思い込んでいたところで、宗方港に到着。しまなみ海道がつながっている場所の丸っきり反対側まで送ってくれて、しまいにはジュースも買ってくれたお姉さんたちには本当に感謝しています。
フェリーにも無事乗れて。大崎上島に到着
8日目のおさらい
この日は青春18切符は未使用(切符を買った方が安いため)
松山→今治 66分 970円
これに加えて
路面電車代、レンタサイクル代、フェリー代。しかし記録し忘れました、ごめんなさい🙏笑
【青春18切符 西本州制覇 終了】
素晴らしい経験ができました
様々な人に出会ったこの旅
ヒッチハイクで乗せてくれた人
各地域のやさしい人々
いろんな観光地で仲良くなった方
銭湯で出会ったおじいちゃん
共に旅してくれた友達2人
8日間で出会ったすべての人に感謝しています。
この旅で多くの優しさに触れ、素晴らしい景色にたくさん出会いました。
8日間を通してどっぷりと旅にはまって行きました。
夕日と瀬戸内海を眺めながら、8日間の長旅を振り返る。
美味しいごはんと温泉にはいり、ふかふかの布団で就寝。
広島からは飛行機を使い、ほんのわずか1時間で羽田へ。
8日間観光移動観光移動を繰り返した日々が、わずか1時間で現実に戻ってしまう。
目的地へ向かい、そこでとどまり観光し、帰る。それとは違い、すべての行程を楽しむことができた濃い8日間でした。
またいろいろなところへ足を運び、この目で様々なモノを見てきます。
2/17〜27 ヨーロッパ
3/12〜21 東北一周
4章にわたる旅記録もおわりです。
ご清聴ありがとうございました。また遊びに来てください。
shuto
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