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日々の雑感 day9【街宿MILLE のカレーの日】

三連休最後のお昼時。うちの街宿MILLE 店舗前空間を活用した「カレーの日」が今回も無事に終了しました。

昨年4月からスタート。地域の人々との関係性を構築しながら、新たな街の風景を実現化しています。

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☆新しい街の風景

今年の6月。国交省の規制緩和による社会実験で話題になったのが、佐賀県の下記の記事です。

路上テラスって、実はこの日本という国ではずっと規制されていたわけです。うちはたまたま、施設の土地に車二台分弱の空間があったので、先んじてやってくることが出来ました。

けれど、それでもこの試みに保健所からは確認の問い合わせもあるし、行政からは「飲食は店でやるものでは?」的な話が来たり。実は、ここを理解してもらうところがとても難しいのです。

どうしても公務員という方々は物を点で見てしまいます。しかし、僕らの視点としては、ここで売られているものは「食べ物」だけではありません。

会話もそうですし、視覚、聴覚、嗅覚、触覚といった五感に訴えかける全ての環境と充実した時間もなんです。

その組み合わせが、今日ここに出かけて行こう!という動機になるのです。

順風満帆とはいかないものの、誠実に話をしてなんとか「安全」にやってみなはれとなりました。そして結果、この3月には長野県の朝日系列TVでの取材も入るほどになり、新しい場の形として注目されるようになってきました。

*「壁」の詳細に興味ある方は、こちらをご参照ください~

☆「目的は顧客の創造である」ドラッカー

① 見知らぬ通行人を振り返らせる(足を止めさせる)
② 交流を深め友達になり、自分の商品、サービスに興味を持ってもらう。
③ それから初めて購買してもらい、顧客になってもらう。
④ さらにリピーターになってもらえるように関係を耕す。
⑤ 理想はファンになってもらう。
⑥ ファンからプレイヤー側に転じる。

Permission Marketing のプロセスは、コミュニケーションのプロセスでもあります。そしてもちろん、仮説をたてながらこのプロセスを一歩一歩前に進み続けてきたのがトッキさん。

その笑顔と前向きさが関係性を耕してきたからこそ、今は④、⑤の段階の地域の人々が増え、⑥もという人もの状況が生まれてきました。

今回の社会実験も含め、とかく行政はこうした仕組みそのものさえあれば、人が機械のように反応する・・と考えてしまう癖があります。

けれど実際には、仕組みはツールでしかありません。それを現実化するたった一人。その人が最高に力を発揮できる環境を作り、支援に徹する。それが出来れば、現実化された風景が人々に発見され、挑戦する人がそこに集まり始め、人の環が拡がっていきます。このプロセスこそ王道。

しかし、こうしたイノベーションの核となる特定個人にスポットをあてると「公益性に反する(ので個人は応援しない)」と認知してしまうのも行政の悪しきマインドセットの一つです。

その回避の心理の為に、イノベーションからは遠い特定企業、地域集団に税金を投入し続け、成果、成長もなく、公費が無駄に消耗されるだけで終わってしまいます。

このループを回避する為にも、行政自体(中の人)こそが主体的に学ぶ機会を増やしてほしい。そう思うのは最近の常です。

☆幸せと多様性と

幸福学の第一人者であるダニエル・ギルバートは

「人はどんな状況でも幸せを見出し、創り出せる」

と伝えてくれています。

ですから、誰かが見出した幸せに投資し、その幸せを全体の幸せとしていく。そんな利他や One for All & All for one と呼ばれる社会やプロジェクトが生まれます。

そして、こうした全体を幸せにしていく活動の成否達成の鍵は、常に人と人の関係性にあります。

変則日程にも関わらず、きっちりと完売して見せたトッキさん達と思い思いに来訪する地域の人々の姿を見ながら、そんな大原則の力を感じる一日となりました。

ではでは!

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ありがとうございます。頂きましたサポートは、この地域の10代、20代への未来投資をしていく一助として使わせて頂きます。良かったら、この街にもいつか遊びに来てください。