さいさんの地方創生Diary 「現場とFACTが示す選択肢とは?」

(同)DMC星巡る旅人・代表。グローストレーナー、ADDress 伊那拠点家守、地域お…

さいさんの地方創生Diary 「現場とFACTが示す選択肢とは?」

(同)DMC星巡る旅人・代表。グローストレーナー、ADDress 伊那拠点家守、地域おこし協力隊アドバイザー、防災士、SIYマインドフルネス等。コーチングによる人材支援事業を柱にコミュニティ・ハブとして人から始まるまち、Localから始まる世の中へのライフシフトを日々実践中。

マガジン

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「現場の声」

    • 391本

    稼ぐまち駆け込み寺で集った人たちから任意で自分たちの現場情報を発信していくリレーマガジン。

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「ここだけの話」

    • 44本

    地方の実践者たちがお送りする、他ではなかなか言えないここだけの話をお伝えするマガジン。課題だけでなく、自ら実践する人々だからこそ言える言うは易く行うは難しの地方で挑戦することの実態も赤裸々に語ります。

  • フィードバックのまとめ

    過去記事のフィードバックに関する稿をまとめました。結構、ニーズがあるのではと。

最近の記事

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防災士コーチの note【本当の共感的態度とその支援とは①】

旧年中は皆様にはお世話になりました。本年もよろしくお願いします。 という年明けから、めでたくないニュースが続いた2024年。 震央エリアも150キロに及ぶ広大なエリアとあって、防災士としてもウォッチしながらの三が日というスタートになりました。 ☆マクロの支援とミクロの支援を両立させること そして、東日本大震災でも起こったことがまた繰り返されているなと感じました。というのも、戦略的、大きな視点から考えれば*「72時間の壁」対策が最優先になるからです。ですので、政府や大手メ

    • さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑨「つながり」のこれから】

      東日本大震災でもそうでしたが、お金がない、人手がないとやらない理由をつけて、あわよくば行政にとって負担の大きな「祭り」そのものを失くしてしまいたい。そんな思惑も透けて見えたりするわけです。   けれど・です。   本当にこれ「お金」だけの話なんですかね?と。全てが「財源」から始まるならば、人口減少によって何かを切り捨て続け、最後に全てを失い、消滅する。そんな未来に向かうだけなのではないですか?と。 行政とは誰のためにある組織なのでしょうか? とも問いかけた前回はこちら。

      • さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧「祭り」と「未来」の交差点】

        「キミたちが定年を迎えるころ(1985年頃)には、日本の自動車はきっと欧米の市場で歓迎されるようになる。キミたちは日本を過小評価しているが、これだけ勤勉で、これだけ平均的な教育レベルが高く、100年も200年も前から多くの分野で競って高度なことをこなしてきた国民はいない。これだけ優れた日本人を、うまく目標を示して動かすことができれば、必ず日本は欧米に追いつく。それが実証できれば他のアジアの国も続く。アジアがいっせいに集団で欧米を追いかける。それをするのは日本の政治家、アジアの

        • さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧ 正しき温故知新】

          2040年代からは、その東京が人口減少のもっとも厳しいエリアになり、少子化で地方からの流入も減少し、財政的にもより厳しいことになることはマクロでもう見えています。そんな10年後、20年後の為にも、この能登半島をどのように時代に適応した Re design をしていくのか。誰が、誰と、何をして、どんな暮らしを営んでいくのか。それを自助だけでもなく、公助ありきでもない、本当の共助でつくりあげていくのか。 個人が主役になり、夢の実現や再挑戦がしやすい社会 その環境を作る為にいか

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        防災士コーチの note【本当の共感的態度とその支援とは①】

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          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧ 復興しない被災エリアの姿こそが、日本の未来を写している】

          間が空きましたが、再開していきたいと思います。この間に この辺りにしっかり参加しつつ、当事者や様々なセクターの方々と知見、見解等を共有してきました。 そのうえで、今日はまずこちらを見て頂きたいと思います。2005年に小泉政権下で内閣府が掲げたヴィジョンが以下、 2030年「避けたいシナリオ」 ①経済が停滞し縮小する (人口の減少に加え、人材や資金を活かせず環境変化への対応が遅れ、経済が停滞し縮小する) ②官が民間経済活動の重し・足かせとなる (財政赤字を放置すると国債価

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧ 復興しない被災エリアの姿こそが、日本の未来を写している】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑦・対話とヴィジョン】

          表面的課題をとにかく潰していくことに自治体が汲々としてしまい、戦略なき戦術対応であらゆるコストが増大し、公務員の負荷は正比例でうなぎ上りになるでしょう。しかし一方で、そこに暮らす市民の心は反比例して地域や自治体から離れていき人の流出が加速化する。東北沿岸部でみてきたシーンが、能登でも今、繰り返されているようにしか見えません。 例えばこうした分岐点と呼べるような状況で企業や個人の支援を行う際には、客観的な現在地を受容し、向かう方向を定め、どのような状態や状況を描くか(outp

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑦・対話とヴィジョン】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑥・掛け声倒れのBuild Back Better を避けられるか?】

          安芸高田市の石丸市長が、都知事選出馬表明をされてネットではさっそくその話題が拡散しているようですね。この表明された Climbers での「挑戦」をテーマにしたプレゼンテーションでは、石丸市長が都知事に挑戦する理由として 「東京一極集中ではもう日本がもたない。多極集中へ舵をきらなければ、もう間に合わない」 といった主旨の発現をされていました。このあたりは③④でも触れてきましたので、改めてリンクから見直して頂ければと思います。 一方で現在の東京都は財力によるパワーゲームを

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑥・掛け声倒れのBuild Back Better を避けられるか?】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑤「縦割り&手作業」の限界】

          【天変地異のような不可抗力だから仕方ないので「行政」はやむを得ずやる・ではなく、国民が自助、共助ではどうにもならないこうした事態(有事)だからこそ、主導的責任をもって「公助」を機能させる。そんな行政の在り方になってもらいたいと願いますし、その為に小さくとも「令和型政治」を育んでいかなければいけないのだろう・と感じる次第です】 とした前回のあとで、地域の高校生達と再度、能登半島に向かいました。今回は七尾市の方にコーディネイトして頂き、高校生達に一本杉通りの復興マルシェをお手伝

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑤「縦割り&手作業」の限界】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地④「財政」の矛盾】

          【令和の今の時代にあって、これら日本オリジナルと呼べるものこそが、海外からの来訪者達が求めているものでもあり、若い世代が本能的に求めたり、惹きつけられている何かでもまたあるのです。そんな背景と状況。その中から、現段階の「財政」というピンポイントの都合だけで地域そのものを「切り捨てる」という判断や行為は、ひるがえって国全体の未来にとってプラスである・・と本当に言えるのでしょうか?】 とした前回は上記リンクから。 そして【結論的としては東京一極集中に代表される都市集中型を選択

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地④「財政」の矛盾】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地③・明日は我が身の分岐点】

          前回はこちらです。第一回の公助の機能不全とリスクマネジメントからのお話と有事化に対価を支払わない慣習について触れてきました。   今回の第三回の話を進めていくうえで、改めて読んで頂きたいと感じたのが以下の有名な詩。 “ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから 社会⺠主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会⺠主主義者ではなかったから 彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地③・明日は我が身の分岐点】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地②・繰り返される歴史】

          前回はこちら。行政のリスク管理において、その考え方、やり方を見直そうというテーマからになりました。   今回の表紙画像は、実は金沢市の液状化エリアです。奥能登の2市2町にスポットがあてられている今回ですが、金沢市内にもこうした甚大な被害を被ったエリアがあります。一階が半分めりこんじゃうくらい、液状化で地盤が沈んでいます。 そして振り返れば、私たちは津波にしても、津波から連鎖した火災にしても、地震に伴う液状化もこの国のどこかで経験済みです。土石流や洪水、高潮、暴風、大雪等々。

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地②・繰り返される歴史】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地①・リスク管理とは?】

          はい。というわけで、防災士として震災ボランティアにもいった最近です。note もしばらく空いてしまいましたが、ちょうどこの4月からはメンタルコーチングや心理学等に関する話題は、別アカウントにわけて進めていくことにしましたので、あわせてご理解頂けると・と思います。   いわゆるブランドをはっきりさせていこうということで、こちら従来のアカウントは地方創生に関する話題、見解と解説、各種処方箋に関する記事とたまに雑感をあげていくようになります。 また、著作権なども考慮(これませに無

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地①・リスク管理とは?】

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑩「まとめます」】

          前回はこちら。ブレイクスルーとは【誰かの「正しい答え」に従うのでなく、また一人一人のバラバラな「私の答え」に任せるのではない、私たちの「意志(方向性)」を生みだされること】と定義し、その為に必要な「傾聴」と「シナリオ」に関して触れてきました。 そして先日。聞いた話ではありますが、ある「場」でファシリテーターがいるのに学校教室のような椅子の配置になっていたと。で、参加者から「これじゃダメ」と声があがり、円系に変えたことで結果、ブレイクスルーの体感が起こった・と。   これはま

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑩「まとめます」】

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑨「回避モチベーションを扱う・ということ」】

          前回はこちら。 ブレイクスルーが【誰かの「正しい答え」に従うのでなく、また一人一人のバラバラな「私の答え」に任せるのではない、私たちの「意志(方向性)」を生みだされること】という状態を明確にして、これまでの行政失敗あるあるといった事例のような失敗を繰り返さないように・と触れてきました。   とはいえ、東松島市や女川町と言った出来た自治体もあるわけですので、考え方一つ。勇気をもって決断し、実行することで既存の仕組みでも出来る状態が備わっている。そのことを踏まえ、今回は進めていき

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑨「回避モチベーションを扱う・ということ」】

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑧「ブレイクスルー・ファシリテーションへ」】

          【わかっている!と思いこんでいる「現在地」を疑い、様々な人の様々な視点で眺め、観察し、それを共有し、誰しも理解できる正確な現在地を描く。そこに驚きを共感共有し、つながりを深める最初の体験をつくる。これが、出来ているようで、出来ていない多くの失敗事例にみられる落とし穴なのです】 前回はファシリテーターとしての「在り方(Being)」。そして注意の払い方や準備といった失敗しやすい部分を回避するところに触れていきました。そして今回。ファシリテーションにも様々な状況や流派もあります

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑧「ブレイクスルー・ファシリテーションへ」】

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑦「プレゼンシングと共同体感覚」】

          【カヘン自身も「正しい答えを私たちが持っている」という思考のボタンを一時停止して・と語っているように、第一歩として自らさらけ出す行動とその覚悟。「中立性」「好奇心」「謙虚さ」「注意深さ(観察)」といった要素における準備は標準装備で備えておくことです】 前回はファシリテーターとしての態度、準備を見ていきました。そのうえでここでお伝えしておきたいのが、そもそもでファシリテーションという場は全て成功に終わるわけでもありませんし、順調に進行するわけでもありません。「意志なきもの(動

          地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑦「プレゼンシングと共同体感覚」】