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今、ベラルーシで何が起きてるの!?分かりやすく解説!

こんにちは、shunGoです!!

さて今日は、時事問題についての記事を書こうと思います。

私は毎朝BBCニュースの英記事を読むことを日課にしているのですが、なぜか今まで避けてきたニュース(笑)、それが ”ベラルーシの選挙不正疑惑問題”です。

なぜ避けてきたのか自分でも分かりませんが、恐らく難しそうだと勝手に判断していたのだと思います。食わず嫌いですね笑
これはダメだと思い、先日自分でこの問題について調べたので本日皆さんにも共有したいと思います。

①ベラルーシとはどんな国?

そもそも、ベラルーシという国についてどれくらい知っているでしょうか?日本で普通に生活していたら、そこまで多く聞く国名でもなさそうなイメージはありますよね。
私も曖昧なのでまずは超〜〜〜〜〜ざっくりベラルーシについてまとめてみます。

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国名:ベラルーシ共和国
首都:ミンスク
人口:9,410,000人
公用語:ベラルーシ語、ロシア語
有名な人・もの:リネン、わら細工など
主な世界遺産:ミール城

ベラルーシ共和国は東欧に位置し、ロシア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ウクライナに囲まれた「世界最北の内陸国」とよばれています。

歴史上、長い期間ソ連の一部としての位置づけでした(正確にはもっと複雑です)が、1990年に独立宣言をし1991年に承認されました。1994年の大統領選にて当選したアレクサンドル・ルカシェンコ氏が現在に至るまで実権を握っています。そして、このアレクサンドル・ルカシェンコ氏が今回の騒動の重要人物になるわけです。。。

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ベラルーシの絶景といえばこれ!世界遺産にも登録されているミール城!!
なんとも幻想的な雰囲気ですね。あ〜行きたい。

②今、何が問題になっているの?

さあ本題に入ります。今日皆さんにお伝えしたいのはこのパートです!
今、ベラルーシでは何が問題になっているのか?なぜこんなにもニュースに取り上げられているのか?それについて解説していきます。

まず前提として、上にも書きましたが1994年の大統領選当選以降アレクサンドル・ルカシェンコ氏が26年もの間、国のトップに君臨してきました。

ベラルーシはルカシェンコ氏の独裁国家となり、反政府運動が行われたり政府にとって脅威になりそうなことが起きるとかなり力ずくで弾圧することで知られています。

例えば、2010年の大統領選挙でルカシェンコ氏が当選したことに対し、不正を働いたと抗議集会に集まった数百人もの市民が、治安要員に拘禁され虐待を加えられたり、2011年には首都ミンスクで人々が拍手して政権に抗議するデモがありました。約1,000人がただ道を歩き、時折一部の者が拍手するだけの行動でしたが、拍手した者にはすぐに私服の治安要員らが無言で襲いかかり拘束しました。さらに、大統領選で立候補する者には何かと理由をつけて逮捕・拘束し出馬を取り下げることさえしてきました。

なんという荒技・・・。恐怖で国民をねじ伏せようとしていますね。。。

とにかく、反政府運動が少しでも起きようものなら容赦なく根っこまで潰しに行くくらいの強行策を取っている暴君とも言えるルカシェンコ氏は「欧州最後の独裁者」と呼ばれるようになりました。

また、彼の発言には驚かされるものが多く「ゲイより独裁者のほうがマシだ」というヘイトスピーチには驚愕しました。今回のコロナウイルスの国内の感染対策については「コロナウイルスを恐れるのは精神障害であり、ウオッカを飲み、サウナに行くことが最善策だ」と発言し、国境閉鎖や外出制限などの措置を一切とらなかったとされています。

そして今年2020年8月9日に大統領選挙が行われました。当初は、今回の選挙もルカシェンコ氏の勝利、出来レースが予想されていましたがコロナウイルスの感染拡大によりこれまで低迷していた経済がさらに悪化したことや、十分な感染対策を取らなかったことで多くの死者や重傷者が出たことに国民の怒りはピークに達し、有権者運動は活発化し、対局馬のチハノフスカヤ氏に票が集まることが予想されていました。

しかし、蓋を開けてみれば結果はルカシェンコ氏の圧勝。ルカシェンコ氏の得票率は80.1%、対立候補のチハノフスカヤ氏は10.12%という結果でしたが、これに対し国民をはじめ、様々な方面から選挙結果の不正処理がされていると現在抗議活動が行われています

国内では、抗議活動者と警察の衝突が激しくなり、警察による暴行がかなり過激になり、抗議活動者だけでなく偶然その場にいた市民に対してもなりふり構わず暴行を加え拘束する事態になっています。8/17時点で6,000人以上の市民が拘束され、また悲しいことに2人の死者も出ています

現在は女性グループが中心となって昼間に堂々と抗議活動を行うムーブメントが各地で起きています。(さすが、女性は本当に強いです)

各記事にハッキリと抗議活動者が求めていることについては明記されていませんが、複数の記事を読んで個人的に考えられたのは、不正選挙の公正化&再施行、アレクサンドル・ルカシェンコ氏の辞任、独裁者から民主化への抜本的な転換、警察の暴力に対する処罰、、この辺りが抗議活動者の求めていることかなと思っています。

今回の反政府デモには5万人以上の国民が参加しているとのことで、国民の本気度が伝わってきますね。

③この先、事態はどういう方向に進んでいくの?

今後、事態が深刻化するのかあるいは鎮静化するのかは分かりませんが、対抗馬であるチハノフスカヤ氏は支持者に抗議行動に加わらないよう求めるメッセージを出しており、周辺諸国の介入もされることが予想されるため、鎮静化の方向に進んでいくのではないか(希望も込めて)と思っています。

しかし、国民の憤りも恐らくかなり膨らんでいるため何とも言えませんね。ここでルカシェンコ氏が抗議活動者を刺激するような過激な発言をしないといいのですが、、、


以上、簡単ではありますが現在ベラルーシ国内で起きている問題について共有してみました。

正直、私自身はこの問題が表面化するまでアレクサンドル・ルカシェンコという名前すら知らなかったですし、現代の独裁者と言ったら北朝鮮の金正恩を連想していました。しかし、世の中にはまだ強烈な独裁者がいてその政治の下で苦しめられている人々がいることに気づくことができました。

日本が独裁国家にならないことを祈るばかりです。。。

では、また!!!!!



[画像出典]
https://www.bbc.com/japanese/53796139
https://skyticket.jp/guide/95245



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