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菊池俊平
2020年6月22日 14:27
他の人にとって取るに足らないことであっても、誰かにとっては「心の支え」となることがある。僕にとっては、万博記念公園にある「太陽の塔」がそれにあたる。***大学2年生の夏に、何を思ったか東大受験を決意した。すでに大学生活を送っていた僕にとって、頂上に向かって再びチャレンジするというのは突拍子もないアイデアであったが、なぜだかその発想は魅力的に映った。ワクワクするなら、やってみればいい。
2018年9月12日 00:16
旅とはなんだろうか。便宜的に、それを、「普段行かない場所へと訪れること」と定義してみる。そうすると、例えば、仕事帰りに普段通り過ぎていた薄暗いバーへと立ち寄ることも、旅に含まれてしまう。そこに違和感があるのは、やはり距離性だろう。僕らは少し遠くへ、普段行かないような遠くへ行くことを、旅というフレーズで評価する。・・・夏休み。会社から休みをいただいて、妻と二人、東北へと旅に行
2018年7月28日 20:09
「ファッッッッッキン!」すごく肩身の狭い思いをしながら、妻と二人で、大きいバンの真ん中の座席に座っている。僕の左には妻。僕の右にはブロンドの美女がいる。前方の助手席、および僕らの後ろの座席も西洋系の人に囲まれている。運転手だけ、いかついサングラスをかけた、タイ人だ。運転がとにかく荒い。「ファッッッッッキン!」助手席に座る男が、荒過ぎる運転に檄を飛ばし続けている。運転手
2018年4月30日 11:53
遠くへ行きたいとずっと思っていた。ここではない、どこか「遠く」へ。それは日本のどこかにあるのかもしれないし、地球の果てにまで行かないとないのかもしれない。とにかく、遠くへ行きたかった。しかし、「遠くへ行く」というのは、実際にはとても難しい。遠くを目指して、やっと辿り着いたと思っても、新しい「近く」が誕生するだけである。目指していた場所は、そこに到達した時点で、もはや「遠く」ではなくなってしまう