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ロンドン番外編

ここでは、
ちょっと番外編としてホステルで出会った
スウェーデンの学生の話をしたいと思う。
旅を始めてから意気投合した相手で、
お互いの環境の違いや考え方などを
ゆっくり話し合うことができた。
そのおかげで、たくさんのことが知れたし、
その後の旅で、
外国の人と会話する勇気が出た気がする。


ホステルについて

ロンドンに来てから地下鉄ノーザンライツ線の
ヘンドンセントラル駅のすぐそばにある
「ロンドンバックパッカーズユースホステル」に宿泊していた。
ホステルは、駅を出て30秒かからないほどの
近さにあり、周りに飲食店やバー、スーパーなど必要なものは全て揃っているようだった。

何人かいるスタッフのうち、カナダ人の女性は、
こちらの拙い英語力にも関わらず、
快く質問に答えてくれたり、おすすめの場所を
紹介してくれたりした。
彼女は、時折、「クレイジージャパニーズ」と
親しみを込めて呼んでくれた。笑

ホステル近くの中華料理屋から見る景色

スウェーデンの学生と出会う

はじめに泊まった部屋は、2段ベットが3つある
6人部屋で、何日か泊まった後にスウェーデンの
学生2人組がやってきた。
2人は建築学部の大学生で、イギリスの建築物を見るために旅行にやってきたという。
部屋では、日本のゲームや日本家屋のことなど
いろんな話をした。

その中でも、30歳のモハメッドさんとは、
一緒いた期間は短かったものの、
同い年ということもあり、すぐに意気投合。
仕事や結婚、日本についてなどたくさんのことを話した。

モハメッドさんは、
シリア出身でスウェーデンに移り住んだらしい。
これまで工業系の仕事をしていて、
最近になって建築の勉強がしたくなり、
大学生になった。
スウェーデンでは、
「大学生でも授業料が無料なんだよ」という話を聞いて驚き、「羨ましいよ」と声をかけた気がする。

お互いに仕事を辞めて
新たなチャレンジをしているから、
俺が仕事を辞めて旅を始めたことなど
身の上話を親身に聞いてくれ、
自分が仕事を辞めた時の気持ちなどを話してくれた。

彼は、話の途中で「日本には、君のような旅人がたくさんいるの?」と聞いてきた。
俺は一瞬答えに迷ったが、「NO」と答えた。

自分の周りには、世界一周とか長期の旅をしている人がたくさんいたけど、全体的に見ると
外国のように長期の休みが取りにくいことや
お金の問題などがあるため、
少ないんじゃないかなと説明した。

海外のハードル

日本には、海外のようにバケーションと呼ばれる長期休暇がない。
また、ヨーロッパと違って陸続きで隣の国に行くこともできないので、海外旅行は割とハードルが高いと思われがちだと思う。

俺が仕事やめて海外に行くということを言うと、大体、凄いねと言いつつも、そこまでする理由がわからないと言うような顔をされ、
奇人変人扱いだ。

俺からすると
お金がかかることは間違いないけど、
逆にお金と時間があれば、
誰だって行くチャンスがあるし、
そんなにおかしいことじゃないと思う。

なんでも海外との比較して、あれがいい、
これがいいと言うわけではないけど、
日本に比べて海外の人は、
よく旅をするように感じる。

いろんな事情を差し置いても、
旅をすることやゆったりとした時間をもつこと、考える時間をもつことを大切にしていて、
そういったものを身近に感じていると思う。

どっかに咲いてた花

お別れ

夜も更けてきて、さすがに寝る時間になった。
まだまだ話し足りない気持ちだったがお互いに
やるべきこと、見るべきことがあるので、
「スウェーデンでまた会おう、続きはその時に」と再会の約束をした。

英語は、旅をする1年ほど前から勉強していて、通勤時間に英語のポッドキャストを聞いたり、
仕事から帰ってポッドキャストの内容を復習したりしてできる限り努力した。

結果的には、
そこまで話せるようにはならなかったけど、
英語のツアーに参加したり、
簡単な世間話をしたりすることができたので、
及第点には到達したと思っている。
それに拙い英語でもモハメッドさんと話せたので、本当に勉強してよかったと思う。






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