タンジェ②〜モロッコはメディナ(旧市街)が醍醐味〜
モロッコのタンジェを1日かけて観光。
街歩きの感覚もヨーロッパとは少し違う。
ぶらりタンジェ
スペインのアルヘシラスからフェリーで海をわたり、タンジェにやってきた。
アフリカ大陸の北西部にあるモロッコの最北端に位置するタンジェ。
モロッコの他の都市に比べると小さめで半日あれば街を回りきれてしまう。
天気の良い日には対岸のスペインがうっすら見えるらしいが、滞在中は曇りだったので多分見えなかった。
正直タンジェでの観光プランを全く考えていなかったこともあり、街をぶらついていくつかの観光地を巡った。
モロッコ観光の醍醐味
モロッコ観光の醍醐味といえば、メディナと呼ばれる旧市街を歩くことだろう。
一口にメディナと言っても街ごとにかなり違う。
建物の色彩や雰囲気、迷路のような路地などそれぞれ特徴があって魅力的だ。
タンジェのメディナはそれほど大きくないので比較的歩きやすい。
初めて散策するメディナがここでよかったと思う。
それでもヨーロッパと全然雰囲気が違う下町チックな場所をひとりで歩くのは緊張した。
お馴染みの赤バスで市内をぐるっと巡ってもメディナの路地の中までは入れない。
最初は少し不安に感じながらも勇気を出して進んでいった。
グラン・ソッコ
海側から坂道を登っていくと開けた場所に出る。
ここはメディナに隣接した広場で歩く時の目印になるだろう。
これより先に進むとどんどん普通の街になっていくイメージ。
カスバ博物館
感覚的には美術館と博物館が合わさったような施設。
展示の中身についてはよくわからないというのが正直な話。
イスラム建築らしいタイルを使った装飾などが見られる。
展示品より建築の方が魅力的だったかもしれない。
旧アメリカ公使館
昔のアメリカ大使館。
この場所はメディナの一角にあり、細い路地の途中に入り口がある。
マップを片手に若干迷子になりながらもなんとか辿り着いた。
まだ小さいタンジェのメディナで四苦八苦していると他の都市で大変なことになる。
(そんなことを言っていても大体、迷子になった)
館内は基本的にはアメリカンテイストだが照明など所々にモロッコらしさが垣間見える。
とても綺麗な状態なので映画のセットのようだ。
アメリカの小説家ポール・ボウルズの写真が展示されている部屋もあった。
ポール・ボウルズはタンジェに移住し、執筆をはじめアフリカ音楽の研究など様々なことをしていたらしい。
「遠い挿話」という作品くらいしか読んでいなかったので、これを機に他の作品も読んでみたいと思った。
あとがき
この日は昼食に景色の良いレストランでクスクスを食べた。
食後に街を見渡せるテラス席でゆったりしていると、べしゃり。
突如手の甲に白い液体が降ってきた。
街の上空をぷらぷら飛んでいるウミネコの仕業だ。
旅の中で通算2回目の鳥のフンである。
4日前にスペインのトレドで被害に遭ったばかり。
なんだかやるせない。
お隣に座っていた英語を喋る老夫婦に悲しみを吐露したあと、静かにトイレで汚れを洗い流した。
老夫婦のご婦人は、ここのウミネコはクレイジーよ、と言っており、激しく同意。
長い人生こんな短いスパンで鳥のフン当たる?
モロッコ滞在2日目で祝砲に見舞われた。
次の日にはもう青の街へ。
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