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【AIによる予測】予測マシンの世紀#2 経済学の重要性

こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。

AIとの共同に関して、『予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済』がわかりやすいため、紹介していきます。一つ一つ詳しく見ていきます。重要なため。

目次
はじめに―機械知能
安さはすべてを変化させる
第1部 予測(魔法の予測マシン;「知能」と呼ばれるわけ ほか)
第2部 意思決定(決断を解明する;判断の価値 ほか)
第3部 ツール(ワークフローを分解する;決断を分解する ほか)
第4部 戦略(経営層にとってのAI;AIがあなたのビジネスを変容させるとき ほか)
第5部 社会(AIと人類の未来)

「はじめに―機械知能」の続きです。

0. はじめに―機械知能
再度、キーポイント(まとめ)は以下です。

・現在の人工知能の進歩の波は、実際には知能をもたらすのではなく、知能の重要な要素である予測をもたらしている。
予測は意思決定の中心的なインプットである。経済学には、意思決定を理解するためのフレームワークが開発されている。予測技術の進歩による新しい意味合いとあまり理解されていない意味合いを、経済学からの古くてよく理解されている意思決定理論の論理と組み合わせることで、組織のAIへのアプローチをナビゲートするのに役立つ一連の洞察を提供することができる。
・AIには、スピードの向上と精度の低下、自律性の向上と制御性の低下、データの増加とプライバシーの低下など、トレードオフの関係があるため、最適なAI戦略やAIツールのセットはどれなのかという質問に対して、一つの正解はないことが多い。私たちは、各AI関連の決定に関連するトレードオフを特定するための方法を提供している。

昨日、「人工知能の進歩が知能の重要な要素である予測をもたらす」ことを見てきました。予測をもとに人間は意思決定するので、大事ですね。この意思決定を理解する上で「経済学」が重要です。

経済学は、不確実性とそれが意思決定に何を意味するのかを理解するための確立された基礎を提供する。より良い予測が不確実性を軽減するために、私たちは経済学を利用して、ビジネスの過程で行う意思決定にとってAIが何を意味するのかを伝える。これにより、どのAIツールがビジネス内のワークフローに最も高い投資収益率をもたらす可能性が高いかを洞察することができる。最後に、雇用、企業権力の集中、プライバシー、地政学の面でのAIと関連した主要なトレードオフを明らかにする。

この本を読むと、AIを導入することによるトレードオフが明らかになるということです。経済学の観点は今まで勉強してこなかったので、これを機に取り入れていきます。今後この本を読む中で、以下の観点を持っておくことが重要です。

あなたのビジネスにとってどのような予測が重要だろうか?
AIのさらなる進歩は、あなたが頼りにしている予測をどのように変えていくだろうか?
パソコンやインターネットの台頭で産業界が仕事を再構成したように、予測技術の進歩に対応して、あなたの業界はどのように仕事を再設計するだろうか?

明日以降に展開する、「予測のコストが低下する」ことにより、ビジネス全体がどう変わっていくかを検討する必要があります。
AIがどのように発展していくか、はまだはっきりと理解できませんが、AIにより予測のコストが低下した場合、どのようなことが起こるかは経済学が明示できます。

ただし、この本は、AIがもたらす経済での成功のレシピではないそうです。むしろ大事なのは、トレードオフです。

データが多ければプライバシーが少なくなる。スピードが上がれば精度が下がる。自律性が高いほど制御性が低い。

この本で、ビジネスに最適な戦略が提案されることはないです。会社やキャリア、国にとっての最良の戦略は、あらゆるトレードオフのそれぞれの側面をどのように秤にかけるかにかかっているからです。

本書では、重要なトレードオフを特定し、その長所と短所をどのように評価し、自分にとって最良の決断を下すかを考えるための構造を提供する。今後の世の中は不透明で完全な情報なしに意思決定をする必要があるが、構造を提案することで、多くの場合、何もしないよりも良い結果が得られるはずだ。

明日からは、「安さはすべてを変化させる」について書きます。

草場壽一
https://sinlab.future-tech-association.org/

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