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【オライリー氏からの助言】ようこそ21世紀へ#4 今後戻ってこないもの

こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。
オライリー氏のレポート、『Welcome to the 21st century』をまとめています。目次は以下です。

・概要
・二度と戻ってこないものは何か
・今、完全に予想外のことが起こるかもしれない?
・未来からのニュース
・堅牢な戦略の展開
・堅牢ではないもの

昨日は、シナリオ・プランニングの重要性についてまとめました。

本日は、今後戻ってこないもの、についてです。
オライリー氏は、「今回のパンデミックの間に変化してしまったもの、二度と戻ってこないかもしれないもの、それらの変化から他に何が連鎖的に発生するかもしれないか」を想像してみることをおススメしています。思考力、ですね。
さらに、その戻ってこないものの代替的な結果を考えてみることをおススメしています。

その中には、現在のビジネスへの脅威となるものもあれば、既存の技術トレンドのチャンスや加速化となるものもあるだろう。ここでは、あなたが始めるための短いリストを紹介するが、可能性は無限大である。これらの提案の多くは極端なものであることを心に留めておいてほしい。
重要なのは、実際の未来を予測することではなく、あなたの思考を伸ばすことだ。

ではいきます。

・旅行
旅行に行く際、出国地、入国地どちらかで検疫が義務付けられ、海外旅行が数日ではなく数ヶ月に及ぶ世界を想像してみましょう。

短期間の休暇や出張のために、世界中を何千マイルもジェットで移動する時代は終わった。航空会社は倒産し、サービスは大幅に低下したまま。世界最大の産業の一つであり、世界の10人に1人の雇用を提供している観光業は壊滅的な打撃を受けている。

日本でも、ざまざまニュース流れています。

ではこの旅行という形態はどうなるか?
可能性の一つが、今起こっているように、旅行せずに、YouTube、VRで旅行情報が配信される未来です。
もう一つの可能性は、航空産業が立ち直り、株価が暴騰、乗客も急激に戻ることです。


いずれのシナリオでも、SF作家フランク・ハーバートがかつて「我々の日常の悪魔」と呼んだように、病気がテロリズムに取って代わり、空港や公共空間の病気監視装置で儲かる可能性が高い。

完全にオンラインにするのであれ、旅行業界が戻るのであれ、感染症との戦いは今世紀の課題のようです。

・個人的なイベントとエンターテイメント
ディズニーランドが無くなった、と想像してみましょう。野球、サッカー、ライブのイベントがなくなったら?無観客で行われているスポーツゲームは、ビデオやVRに完全移行する可能性もあります。

実写映画の撮影が抑制されたり、さらに高価になったりして、今後何年も供給が枯渇する可能性がある。
アニメーションが支配し、ほとんどの映画がディープフェイクや特殊効果で作られるような、AIが生成するエンターテイメントの未来へと私たちを加速させるかもしれない。ソーシャルメディアの嵐がセレブリティとお金をもたらし、ありそうでなかった新しいスターが誕生する、アマチュア・エンターテイメントと芸術的創造性の新たな黄金時代かもしれない。
あるいは、来年は大画面の前でポップコーンを食べているのかもしれない。

とても興味のある分野なので、詳細に想像してみます。

・プライバシー
プライバシーは、Shoshana Zuboffが「監視資本主義」と呼ぶものに直面しており、感染症でそれが加速しました。

自分がCOVIDに陽性反応を示した場合、自分の携帯電話は、過去2週間に5分以上一緒に過ごした全員の名前を共有していることを想像してみよう。中国ですでに起こっているように、センサーによる強制的な検疫を想像してみよう。どこにでもある健康センサーの長所と短所の両方を想像してみよう。

IoTの爆発的普及によって、実際に強制的な検疫は現実化しています(中国ではすでに、、)。このように、すべての個人情報にアクセスが可能になるとしたら、何が起こるでしょうか?

完璧な知識を得ることで、統計的な平均値に頼っている保険ビジネスがどのように変わるか?接触を追跡するというプライバシーを侵害するインフラがパンデミック後も存続し、他にどのように利用されたり悪用されたりするのだろうか?

現状でいうと、接触アプリはあまりうまく行った事例は聞きませんね。今後は使われ続けるのか?

あるいは、データを他の誰とも共有することなく、個人とその医師に警告を発することができるプライバシーのインフラストラクチャを構築することに成功したとしたら、どうのようになるか想像してみよう。

AI時代にはプライバシーは常に問題になります。これを機に想像してみます。

・健康管理
医療崩壊、日本でも可能性が指摘されていますね。

感染症の影響で医療システムが崩壊し、サービスレベルが回復しないことを想像してみよう。または乗り越えて、より強く、より効果的なものになったと想像してみよう。医療が配給制になることを想像してみよう。これが国民皆保険のための画期的な瞬間であり、アメリカで知っているような健康保険の終焉であることを想像してみよう。

日本の医療制度は協力なので、今の私では医療崩壊は想像つきませんが、どのようになるのでしょうか?医療関係者にお話し聞きたいところです。

今日はここまで。明日は、戻ってこないもの、の続きです。


草場壽一
https://sinlab.future-tech-association.org/


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