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大手企業を辞めて、不動産エージェントとして独立し、1年間やってきたこと

こんにちは!岩田  脩佑(いわた  しゅうすけ)です。
私は現在、株式会社LEADにて不動産エージェントをしています。
1年前、SUUMOでお馴染みの大手広告会社、リクルート住まいカンパニーを卒業してから、看板、信用、固定給がなくなり、フリーランスの不動産エージェントとして独立して、今日に至るまでどのような活動をしてきたか、執筆しました。
働き方改革によって、多くの会社で副業が解禁され、フリーランスとして独立されている方が増加しています。不動産エージェントもその一つ。不動産会社に「社員」として勤務するのではなく、業務委託契約を結び「個人事業主」として営業の業務を請け負い、完全報酬型で対価を頂いています。

このnoteを読んで欲しい人
・これから不動産エージェントとして働きたい人
・フリーランスの仕事に興味を持っている人
・企業に勤めていて、やりたいことがあるけど一歩踏み出せない人

このnoteを読むメリット
・不動産エージェントとして働く上で何が大切か理解できる
・紹介営業によって成約に至った成功事例を学べる
・サラリーマンとフリーランスの違いを学べる

僕は不動産仲介未経験から、不動産エージェントとして独立しました。
1年前、ある先輩から「退路を絶たないと、成功はない」と助言して頂き、
大手のリクルートを卒業して、フリーランスの不動産エージェントとして活動してきたことが、少しでも読まれる方のプラスになれば幸いです。

〈自己紹介〉岩田  脩佑(いわた しゅうすけ)29歳 兵庫県出身
〈経歴〉
2013年3月  甲南大学 マネジメント創造学部 卒業
2013年4月〜 昭和住宅株式会社 注文住宅営業
2016年4月〜 株式会社リクルート住まいカンパニー 広告営業
2019年5月〜 株式会社LEAD 取締役副社長 兼 不動産エージェント

なぜ不動産エージェントになったのか

そもそもなぜ僕は不動産エージェントになったのかからお話したいと思います。色々理由はありますが、一番の理由は「圧倒的な親孝行がしたい」からだと思います。2013年に僕は関西の私立大学である「甲南大学」を卒業しました。神戸の有名企業や老舗のご子息が多い、いわゆるお金持ち大学です。僕の親はサラリーマンなので、いわゆる一般家庭でしたが、両親は僕や妹のために、毎日遅くまで仕事をして学費を払ってくれて、自分たちの趣味や旅行なんて二の次三の次で、全てを子供たちに費やしてくれました。なので、就職先を決める際も、
・将来両親に楽をさせてあげたいから、ある程度稼げる会社
・人が喜んでるのを見るのが好きだから、人の役に立てる仕事

この2軸で考えていて、最終的には兵庫県加古川市に本社を構える「昭和住宅株式会社」に新卒で入社させて頂きました。

昭和住宅時代

昭和住宅では、本当に色々な経験をさせてもらいました。入社したてで学生気分の抜けきらない僕は、一回り上の大先輩に、「今月の受注棟数勝負しましょう!負けたら奢って下さい!」と大口叩いて、結果は4棟対0棟でボロ負け。「負けたから奢れよ、ついでに同期の女の子も呼べよ」と言われ、くそーと思いながらセッティングして開催された飲み会で、支払いしようとすると店員さんから「お会計は済んでいます」と一言。えっ?と思い先輩を見ると「今日は岩田が全部奢ってくれたわ!ご馳走様!」と言いその場を去っていくんです。追いかけるとみんなに聞こえない声で「お前が先輩になった時に同じようにやってやれ」と一言。カッコ良すぎでした。そんなこともありながら感謝してもしきれない先輩方にも恵まれ、社会人としてのマナーや、生き方、仕事についてたくさん学ばせて頂きました。
飛込み営業も経験しました。新入社員に車なんてものは与えられません。1時間先の分譲地まで毎日自転車です。周辺の賃貸に何百件もチラシを持って訪問しました。100件ピンポンして応答してくれるのが10件、その内対面でお話できるのなんて、2〜3件もあれば良い方です。毎日汗だくで訪問してくるので、また来たのwと何人かの奥さんは笑いながらも、新入社員の僕のお話を聞いてくださりました。
スーツでピンポンしても出てくれないのでジャージに着替えてみたり、訪問の時間を変えてみたり、同期と勝負にしてモチベーション上げてみたり、色々試行錯誤した結果3ヵ月後には無事初契約を頂くことができました。
しかし念願の車デビューをしたのもつかの間、移動が楽になったことを良いことに、気持ちも緩んだんでしょう。呆気なく3ヵ月坊主を叩きます。住宅業界では3ヵ月売れなかったらクビという暗黙のルールがあります。頑張っても頑張っても成果が出ないと自暴自棄になり、その頃の僕はリクナビネクストしか見ていませんでした。笑
とは言っても新卒1年目で辞めたところで拾ってくれる会社なんてありません。あったとしても、ものすごいブラック企業でしょう。僕は昭和住宅に入社した理由を振り返りました。
「人の喜ぶ顔が見たい」「人の役に立つ仕事がしたい」
目の前の業務に追われて、本来の目的を忘れかけていました。そこから僕は、とにかく目の前のお客様に何をしたら喜んでもらえるかだけを考えて行動することにしました。

・展示場のブースで売ってた桜餅が美味しかったのでまた食べたいと、言われてたのを聞いて、どこの桜餅か調べて休日に京都の嵐山まで同じ桜餅を買いに行ってプレゼントする
・検討してる土地の水はけが気になると言ってたので、大雨の日にずぶ濡れになりながら現地写真を取りに行って、写真をお渡しする
・家づくりに関わった、営業、設計、現場監督、大工さん、コーディネーターさん全員から寄せ書きを集めて、引き渡し時にプレゼントする

そんなことをやっていると、お引き渡しの時にも泣いて喜んで下さったり、大切なお知り合いの方をご紹介頂けるようになりました。
この時に、僕は営業として「自分のできることで良いから、何か目の前の人に喜んでもらえることを考えて実行する」ことが大切であることを学ばせてもらいました。

昭和住宅では色々な経験を積ませてもらい、3年目には全社の優秀社員として表彰して頂くこともできました。役職者以外で表彰される実績は、異例のようだったので、これは本当に嬉しかったです。
入社して3年目、売上成績は順調でしたが、お客様と商談してる中で色々見えてきます。僕は昭和住宅の社員として注文住宅をご提案していました。でも展示場にご来場頂くお客様の中に、どう考えてもマンションを検討した方が良い方もいらっしゃたりするんです。注文住宅の営業という仕事自体に苦はなく、むしろ楽しかったです。ただ本当にお客様のことを想うと、矛盾が生じてきます。入社3年目、転職についても色々考えるようになりました。住まい全ての選択肢の中から最適解を見つけて頂くお手伝いがしたい。住宅業界での営業経験を生かして、住まい領域全体に対してフラットな視点でお役に立ちたい、そう思い、リクルート住まいカンパニーへ転職しました。

リクルート住まいカンパニー時代

リクルートの中途採用面接にも無事合格し、2016年4月から新しい職場で働きはじめました。リクルートに入社して最初に感じたことですが、本当にみんな優秀でした。もう大学なんて東大卒やら慶応卒やらそこら中にわんさかいる訳です。中途なので即戦力で成果も求められます。最初は正直ついていけるか不安でした。
1年目は関西のハウスメーカー・工務店の領域に配属されました。今まで競合してた会社も担当させてもらうことができました。
リクルートでは、半期ごとにミッション面談というものがあり、WILL CAN MUSTシートというものを使いながら、自分が1年後、3年後、10年後どうなって行きたいのかを上司と面談する機会があります。
自分の現状のスキルに対して、将来なりたい姿を実現するために必要なスキルを仕事を通じて経験させてくれます。
「見立てる力」「仕立てる力」「動かす力」をたくさん学びました。
昭和住宅の個人営業では売上が全てだと思っていました。でもリクルートでは担当する会社も大きく、エリアも広い、自分の力だけでは何も出来ません。大きな仕事をするためには、たくさんの人を巻き込む力が必要なことを学びました。メンバーと協働することの大切さ、成功事例(社内用語でナレッジ)を共有する大切さ、成果を生み出すまでの過程、リクルートでは毎日が学びの連続でした。
2年目(社会人5年目)となり、後輩も増えてきました。リクルートでは、やりたいと手を上げることに対して、成長に繋がることであれば何でもやらせてもらえます。この頃、いつかは決まっていないけど、漠然と将来不動産会社をしたいという夢が湧いていました。上司にも面談で相談し、経営者としてやっていくなら、動かす力は必須だね!ということで、SUUMOネットのプロジェクトリーダーも任せてもらい、動かす力の開発が始まりました。

・ビジョンだけでなく、なぜ必要なのか理由も伝えて腹落ちしてもらう
・人に頼み事をしたい時は、相手の頼み事をまず当たり前にこなす
・社内、社外問わず協働者を増やす

動かす力を能力開発も進み、
3年目(社会人6年目)では、リフォーム領域への異動しました。SUUMOの大転換期で、プロジェクトの推進等、貴重な経験をさせてもらいました。
毎日楽しい日々を送っていましたが、将来不動産会社をしたいと考えていた僕は、この頃に本格的に、副業でLEADとは別の会社で不動産エージェントを始めました。(リクルートは副業OKです)
平日はリクルート、土日は不動産の仕事をしていましたが、正直不動産の仕事は全然できませんでした!
今まで家も売った経験あるし、SUUMOで色んな会社さんのやり方見てきたし、自分も不動産仲介できるでしょ。と邁進していたんでしょう。
以下、僕が副業で不動産エージェントをして気づいたことです。

・平日の昼間は本業があるので、平日夜か休日しか物件案内できない。
・調査関係は役所が空いている平日の昼間にする必要がある。
・平日の本業中でも容赦なく、不動産業者から電話がかかってくる
・物理的にお客様へのレスポンスが遅くなってしまうことがある

不動産仲介の業界も、不動産取引のプロ(宅地建物取引士)が自社で仲介して頂くために、毎日本気で働いています。宅建の資格も持たず、副業程度に中途半端な知識で、不動産仲介をすることは、お客様にとって大変失礼だと実感しました。なので不動産エージェントを副業ですることは個人的にオススメしません。不動産エージェントが本業で、他の仕事を副業にするくらいが良いと思いました。
これをきっかけに、夢を実現するために、大好きなリクルートを退職して、不動産エージェントとして独立することを決意しました。

フリーランスの不動産エージェントとしての独立

株式会社LEADの代表取締役である「森本 悠史」は、昭和住宅時代の同期です。不動産業界でみんなが自由に楽しく働ける会社を作りたいという方向性が合致し、株式会社LEADはエージェント制の不動産会社として走り始めました。ここからは、岩田が不動産エージェントとして仕事を始め、不動産仲介の未経験からどのようにして売上を上げてきたか、10個の成功事例(ナレッジ)を共有します。これから不動産エージェントを始められる方にとって、何か一つでも参考になることがあれば嬉しいです。

◆賃貸仲介
不動産エージェントは完全歩合制なので、契約がなければ収入も0です。
まずは売買仲介と比べて検討者数の多い、賃貸仲介の案件を探しました。
春は特に転勤シーズンなので、案件も多いです。
初めは賃貸を検討しそうな人に手当たり次第声をかけていきました。
・転勤する人
・転職する人
・新社会人
・新大学生
・1時間以上かけて通勤している人
意識してみると検討されてる人は結構いました。
不動産エージェントになったことを挨拶も兼ねてお伝えすることで
いくつかの案件は商談に繋がりました。
ライフスタイルが変わるタイミングに家探しの需要も生まれます。
SNSのストーリーで知り合いの変化は知ることができます。Facebookやinstagramの投稿は、貴重な情報源でした。

やってみて感じたことですが、キーマンを見つけることは大切です。
先ほどの人が普段から相談する人はキーマンになりやすいです。
・転勤する人→部長やマネージャー
・転職する人→人事担当者
・新社会人→大学の先生
・新大学生→高校の先生

このキーマンに不動産エージェントをしていることを理解してもらうことで
「あの人に聞いたら良いよ」という間接的な紹介が飛躍的に増加しました。
◆売買仲介(購入)
賃貸仲介ができるようになったら、次は売買仲介です。
売買仲介にも売側仲介と買側仲介がありますが、初心者はまず買側の仲介をすることをオススメします。
契約までの仲介業者の主な仕事
〈売側〉査定、物件調査、販売活動、重要事項説明書・契約書作成及び説明
〈買側〉物件紹介、物件案内、資金計画作成及び商談、住宅ローンサポート

重要事項説明書や売買契約書は基本的に売側の仲介担当者が作成します。買側の仲介担当者の仕事は物件紹介、物件案内、資金計画の作成及び商談、住宅ローンのサポートなどがメインなので賃貸の経験も生きやすいです。
仲介で扱える物件は主に建売、中古戸建て、中古マンション、土地などが挙げられますが、僕は当時大阪市内に拠点があったので、タワーマンションの検討者として以下の人をターゲットにすることにしました。
・大手企業に勤めている人
・外資系企業に勤めている人

大手企業や外資系企業にお勤めの方は、比較的ご年収層も高く、勤務先も都心部です。タワーマンションのある立地も都心部で比較的需要も多いので、万が一転勤や転職となった際にも売却や賃貸を検討する際の値下がりリスクが少なくて済みます。
タワーマンションの検討者はタワーマンションのみで検討されることも多く、比較対象物件も限られます。またタワーマンションとなると管理会社も大手が多いので、物件調査時に管理会社から取得する重要事項調査報告書も丁寧で、初心者でも全ての物件をきちんと調査した上でご案内することができると思います。
◆売買仲介(売却)
買側の売買仲介が慣れてきたところで、ご売却のご相談も頂きました。
不動産のご売却理由では以下のケースなどが挙げられます。
・お住み替え(転勤、転職、退職、子どもの進学、親の介護)
・お買い替え(収入の増減、物件のグレードアップ、広さの確保)
・資産整理(相続など)
・トラブル(離婚、ローンが支払えなくなる、近隣トラブルなど)

転勤や転職、相続、離婚など、不動産をご売却される時は、お客様のライフスタイルが大きく変わっている場合が多いので、より一層お役に立てるように、関係する仕事をされている方とのパイプ作りは大切です。
司法書士、弁護士、税理士、行政書士、銀行担当者など信頼できる先生方に力になって頂くことも大切です。
お客様は、できるだけ早くできるだけ高く物件が売れることをご希望されます。僕の場合は以下のことを強みにしました。
・元SUUMOの営業が物件広告を作成します。
・囲い込みを一切せず大手不動産会社にも広告の協力依頼をします。
・全国対応できるので、住み替え先も一貫して対応できます。

両手取引を狙って、自社のみで販売するために、レインズに掲載しない会社などもありますが、売主様の利益を最大限に追求し、質の高い広告で広く情報提供することで、お預かりした不動産の80%以上を3ヶ月以内にご売却することができています。
◆売買仲介(買取再販)
不動産の売却において、お客様の利益を最大限に追求するのであれば、確実に仲介で売却するべきです。しかし中には、今すぐに現金化したいというニーズもあります。仲介の場合はできる限り3ヶ月以内で売却できるよう努力しますが、いつ売れるか確約することはできません。そこで検討できるのが宅建業者による買取サービスです。市場価格よりは少し安くはなりますが、プロの業者が直接買い取ってくれるので、売却金額や引渡し時期をすぐに確定することができ、資金計画を確実に組むことができるメリットがあります。
お客様のニーズに合わせて、仲介、買取の選択肢を活用し、幅広くご提案することが大切だと思いました。
◆ハウスメーカー・工務店からの紹介(土地)
住まいに関わる業者さんとの繋がりは本当に大切です。
・建物を建築する会社→ハウスメーカー・工務店
・土地を仲介する会社→不動産会社

家づくりを実現するために協働しますが、それぞれ役割は異なります。
ハウスメーカー・工務店にご相談された方が、土地も購入される場合、
不動産会社の存在が必要になります。なのでハウスメーカー・工務店の多くは、自社で不動産会社を持ってることが多いです。
例えば大手であれば以下のような会社が挙げられます。
・積水ハウス→積和不動産・三井ホーム→三井のリハウス・住友不動産→住友不動産販売
しかし中には、以下のような自社で不動産会社を持たない会社もあります。
・一条工務店・タマホーム
自社で不動産会社を持っていない場合は、外部に提携先の不動産会社があったり、営業マンごとにお付き合いしてる不動産会社があります。
不動産エージェントとして、建築会社と協働するのであれば、不動産会社を持たない建築会社には優先的にアプローチすることをお勧めします。
◆リフォーム会社からの紹介(戸建て・マンション)
土地を買って注文住宅の建築では、建築会社と不動産会社の協働が必須であったように、中古物件を買ってリノベーションを検討する場合は、リフォーム会社と不動産会社の協働が必須となります。
・リノベーションをする会社→リフォーム会社、工務店・中古物件(戸建て・マンション)を仲介する会社→不動産会社
リフォーム会社にも、色々な特徴があります。
・デザイン性のある提案が得意なリフォーム会社
・断熱性、耐震性など性能の高さに定評のあるリフォーム会社
・とにかく安く早く工事してくれるリフォーム会社

中古物件を買ってリノベーションも検討されてるお客様に対して、適切なアドバイスや斡旋ができるように、さまざまなリフォーム会社と日頃から協働することも大切です。
◆相談カウンターになる(土地を買って注文住宅)
皆さん家を建てたいと思ったらまずどこに行きますか?
おそらく大半の方が「住宅展示場」と答えると思います。一番多い相談の流れはこんな感じでしょう。
住宅展示場(建築会社)→モデルハウス見学(建築会社)→土地探し(建築会社の不動産部門or紹介された不動産会社)
この流れだと、自分の出番はかなり後ろになります。また建築会社にお客様を紹介して頂いている立場なので、他社の建築会社の話をすることはタブーとなり、あくまで不動産のプロとして土地仲介を円滑に行うことが仕事になります。
最近は相談カウンターのサービスも増えています。事前にフラットな立場のアドバイザーに相談して、オススメな会社をピックアップしてもらった上で、建築会社との面談に進めるので、マッチング精度も高いです。ただしアドバイザーは、あくまで紹介のみ、不動産の実務まではしません。
相談カウンター(SUUMOカウンター、お家の相談窓口など)→建築会社と面談(建築会社)→土地探し(建築会社の不動産部門or紹介された不動産会社)
僕の場合は、新卒で注文住宅の営業を経験し、リクルートでハウスメーカー・工務店領域で100社以上の会社を担当させてもらったことが最大の武器です。
不動産エージェント(岩田)→建築会社と面談(建築会社)→土地探し(岩田)
展示場に行かなくても、僕に相談してもらえたら、カウンターと同じように何百社ある中からピッタリの建築会社をご紹介し、ご希望の家が建てれる土地か見極めた上で、適切な土地の仲介まで行うことができます。
ご相談の川下でなく、川上に自らを置くためにはどうすれば良いかを考えて実行することが大切だと思いました。

土地を買って注文住宅のニーズは都心部よりも郊外の方が高めです。
・大阪であれば市内よりも北摂、東大阪、南大阪エリア・兵庫であれば神戸や阪神間よりも播磨エリア
建築会社の勉強をするのであれば、SUUMO注文住宅●●で建てるシリーズは、優良なハウスメーカー・工務店がたくさん掲載されているので、オススメです。

◆保険営業マンからの紹介
不動産エージェントは、フルコミッション制の個人事業主です。会社は集客を行いませんので、自ら行動して集客をする必要があります。保険会社の中でも、同じようにフルコミッション制の会社も多く存在します。
・プルデンシャル生命のライフプランナー
・ソニー生命のライフプランナー
・保険代理店の経営者

他にもたくさんありますが、外資系の保険会社などはフルコミッション制であることも多く、完全に紹介営業で行っているところが多いです。
・紹介営業という営業手法が同じ
・不動産と金融のご提案は相乗効果を生みやすい

例えば、銀行で住宅ローンを組む際は、団体生命信用保険に加入することが必須です。その際、生命保険の見直しをご希望されることも多々あります。
逆に保険の検討時期としても、結婚や家族が増えた時などライフサイクルが変わった時が多く、住まいのご相談を頂ける時期とよく重なります。
不動産エージェントと保険営業マンの仕事は、親和性も高く、お客様にとってもダブルのメリットを生みやすいので、うまく協働することができます。
◆宅建士免許取得
不動産取引で必須である、重要事項説明書のご説明をするためには、「宅地建物取引士」の免許が必要です。
毎年6月頃から受験応募が始まり10月に全国各地で試験が開催されます。
不動産エージェントとして活躍するのであれば、宅建士の免許は必ず取得されることをお勧めします。
重要事項説明書を説明できないということは、一人で取引を完結できません。毎回契約時に宅建士に説明をお願いしなければならないため、日程調整の工数も増えます。何より不動産エージェントは不動産取引のプロなので、お客様にきちんとご提案するためにも、宅建士免許は取得したいところです。不動産エージェントとして不動産会社に属していることで、以下のような特典もあります。
・資格の学校に通う際に、割引を受けることができる・特別な研修を受けることで試験の5点免除を受けれる
僕は宅建士免許を持っていなかったので、以下の要領で受けました。

〈6月〉資格の学校TAC神戸校 総合本科生(4月〜6月開講)入学
147,000円→124,950円(宅建従業者割引)
週1コースで毎週水曜日の10:30〜13:00、14:00〜16:30受講しました。
https://www.tac-school.co.jp〈7月〉住宅新報 宅建登録講習(5点免除講習)
16,800円→11,800円(WEB割引)
2日間のスクーリングと修了試験を行い、5点免除の資格を取得しました。
ちなみに一度取得すれば、試験50点満点のうち5点免除が3年間使えます。
https://www.jutaku-s.com/touroku/〈10月〉宅建士 本試験
フリーランスなので出勤義務もなく、時間の融通も効きます。試験前の2週間は仕事も完全に休み、最後の仕上げのため、勉強だけに集中しました。
本試験で40点以上取れるように、過去問では過去10年分を全て45点以上取れるまで反復継続しました。
http://www.retio.or.jp/〈12月〉結果発表
試験日のうちに各予備校が結果を出すので、自己採点でおおよそ合格かは分かりますが、結果40点で無事合格することができました。
〈1月〉登録実務講習
宅建士の登録には、2年以上の実務経験が必要になりますが、実務経験がない場合は、登録実務講習を受けることで、登録することができます。
2日間のスクーリングと修了試験を行い、登録条件をクリアしました。
https://www.lec-jp.com/takken/kouza/jitsumu/〈4月〉宅建士登録 宅建士証交付
宅建士の登録が済み、4月にようやく宅建士証の交付が受けれました。
◆SNSの活用
不動産エージェントとして仕事する上でSNSは非常に役に立っています。
・Facebook(20代〜50代くらいまで幅広い)
・Instagram(20代〜30代メイン)
・TikTok(10代〜20代)

自分が不動産の仕事をしていることを、フォロワーに認知してもらうことはとても大切だと思います。
またフォローしてもらうために、気をつけていることは以下の3つです。
・不動産物件の広告は一切しない
・何も投稿しない週を作らない
・自分の承認欲求を満たすことを目的としない

僕は、人との繋がりを大切にしているので、風景とかでなく、人と撮った写真が多いです。尊敬できる人や信頼できる大切な人しか載せないので、見てくださる人にとっても、僕を通じてお世話になっている素晴らしい方々と繋がるきっかけになってもらえたら嬉しいと思っています。

不動産エージェントを1年間やってみて

大手企業を辞めてから、不動産エージェントを始めて、約1年経ちましたが、感想としては「やって本当に良かった」と思います。
不動産仲介未経験からの独立は、収入面の不安も正直かなりありましたが、おかげさまで収入も前職と比べて3倍以上の結果を残すことができました。
サラリーマンからエージェントになって変わったことは以下の通りです。

サラリーマンからエージェントになって変わったこと〈安定性〉
毎月決まった給与が振込まれた→実績に応じて毎月の報酬額が変わる
〈経費〉
会社が負担してくれた→自分で負担する必要がある
〈信用〉
1億円でも借りれる信用があった→地の底まで落ちた

〈出勤時間〉
9:00までに出勤(リモートは可)→自由な時間に出勤(出勤義務なし)
〈目標〉
会社から部署に割り振られた数字から上司と設定する→自分で自由に設定
〈収入〉
ある程度の見込み推移は想像できた→自分のやり方次第で青天井になった
〈ライバルとの競争〉
役職が気になり競争心があった→自分との戦いなので競争心がなくなった
〈お客様からの声〉
●●社さんありがとう→岩田さんありがとう

サラリーマンとしての働き方、エージェントとしての働き方、一長一短があるので、どちらの働き方でも良いと思います。
ただ僕は、大手企業を辞めて、フリーランスとして独立する時、ほんの少し勇気がいったので、これからフリーランスの働き方を検討されている方にとって、少しでも一歩踏み出す勇気になってくれたら嬉しいです。
不動産エージェント事業を立ち上げて2年目、これからも大好きな仲間と共に、より良い不動産業界を創って行きたいと思います!!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
https://lead-estate.jp


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