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気持ちに飲み込まれそうな夜

一時期とても前向きになれていたはずなのに、やっぱりダメそうだと思う日が何日も続いている。きっと体が弱っていて食欲もなくて栄養が脳に行かないから、心もそれに伴って弱く脆くなっているのだと思う。食事をとっていなくて具合が悪くなるから、何を食べようかと考えるけれど、なぜか考えるだけで疲れてしまって結局食べない。

私は元々かなり涙脆い方だけれど、ここ数日は特に泣いてばかりで情けない。少しでも気を抜くと電車の中でも泣いてしまいそうなほど。

極端な選択をすることはないと、自分を信じたいけど、素直にいえば毎日終わりを意識して生きている。考えたくないのに、考えてしまう。よくないことだともわかっているけど。晴れた海岸線をスキップしていたと思っていたら、突然夜の暗い冷たい海の中に放り込まれたみたいな、そんな感覚を繰り返している。不思議とそれを客観視していて、どうにかしなきゃとも思ってる。

だから永住権が取れたら、少しの間日本に帰って心の休暇を取ろうと思う。

その間に勉強も続けるし、またカナダに帰ってやらなきゃいけないことはきちんと果たしたい。

あまりにも感情の波がありすぎて、自分の中に何人も存在しているような感覚になる。他人に優しくできる自分と、できない自分。前向きに考えられる自分と、そうでない自分。一つの出来事を笑いに変えられる自分と、悲劇に変えてしまう自分。許してあげられる自分と、腹を立ててしまう自分。論理的な自分と、感情的な自分。子供っぽい自分と、大人な自分。

どれも自分であるのに、どうしてこんなにも正反対なのだろう。

大人になると、究極に素直になるということが本当に難しくなる。他人に対しても、自分に対しても。自分に対してくらいは素直でいたいのに、長く生きるだけ知識がついてしまって、それすらできなくなってしまう。

純粋に生きるとそれはそれで傷つくことが増える。

やってらんないね、ほんと。それでもこうして何かを残すことができて嬉しい。

早く「あの時は地獄だったなあ」といえる日が訪れますように。


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