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手術翌朝。

長ーい夜が明け、何かと忙しい午前中の時間がやってきた。

午前8時には、回診で先生達がやってきた。
主治医「ご気分はどうですか?」
自分「まぁまぁですね・・・喉の渇きが凄いです。」
主治医「うーん、そうだねぇ。手術後だからねぇ。」
自分「この喉の渇きと怠さが無ければ、あとは何ともないんですけどね。。」
サブ担当医「ていうか、手術翌日でよくそんなピンピンして喋れますねー、さすがです。もう帰れそうですね(笑)」
自分「いやいやいや、また死ぬんで帰さないでください(笑)」
という、ICUらしからぬ会話と笑い声が響く回診だった。

その後、看護師の友人が夜勤業務を終えて、自分のところへやってきた。
「じゃ俺、仕事終わりだから帰ろうな!」
友人は夜勤専従らしく、次に会うのは翌日の夜勤帯になりそうだ。
自分は友人に「ありがとう。お疲れ様。」といって、ベッド上から見送った。

午前10時頃。今度はリハビリの時間。
リハビリは、ベッドの端に座るところから始まった。
座って2~3分したところで、少しずつ手足の先から血の気が引いていく感じが現れてきた。
この時点ではまだ血圧は落ち着いていたので、リハビリ担当と相談し、立つところまでやってみたが・・・胸の真ん中が徐々にきゅーっと締め付けられるような状態になり、顔から血の気が引く感じが現れ、血圧も座っている時より下がってしまった。眩暈や意識が遠のくといったものはなかったが、これ以上負荷を増やすことは厳しかった。
座ってしばらくすると血圧も落ち着いたため、許容範囲の血圧変動で済んだが、立つだけでも今の身体には相当の負荷であることを、身をもって知った。

リハビリが終わった後はベッドの上でぐったり。
不眠で休まっていない身体には堪える午前中だった。

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