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day 3

今、夜は1:09。
ちょっとだけお腹がすいた。

今日はラオス行の飛行機を逃してしまった。
空港を間違える、というなんとも旅らしい過ち。
すでにラオスの宿を取っているし、翌朝からのツアーも予約している。
どうにか当日中にラオスへ行けないかな、と思いありとあらゆる手段をインターネット中を巡って、探して、空港中で尋ね回って。
結局どうにもならなかった。

海外旅行に明るい友人のことが頭に浮かび、連絡をしたらすぐにつながった。
色々と教えてくれて、とりあえず陸路で国境を横断できるかもしれない可能性が浮上。
とりあえず、市内のバスターミナルに向かうことになった。(陸路!正直、今まで生きてきた中で馴染みが全く無さすぎるのでこわかった。何なら国境を越えた瞬間に銃を突きつけられ、撃たれてしまうところまで容易に想像できてしまった)

道中、旅路を共にする友人との会話はまばら。
2人とも、どうにかなる、と思いながらも不安は拭えない。
期待感と不安が入り混じって、こんなにも展開が読めない出来事は久しぶりだった。

神経を張り巡らせながら駅を乗り継ぎ、目的駅に着き、いざバスターミナルへ。
駅のロータリー下でバイクの運送屋を切り盛りしているらしい年配の女性に道を尋ねたところ、どうやらターミナルまではここから5キロ以上あるらしい。
「徒歩は無理だよ。5キロだよ?So far!!!」とやけに大袈裟なジェスチャーをされた。
行けそうな気がしたのに。

すると、バイク屋の人たちにキャリーケースも持っていくよ、20バーツでどう?とちゃっかり交渉をかけられてしまうのだけれど、手段をほかに知らないわたしたちはお世話になる他がなく。(しかもまあまあ安い!)
そのままバイク屋のお世話になることになり、キャリーケースと人間1人を積んでバイクはそれぞれ走り出した。

人のバイクの後ろに乗るだなんて、人生で一度も経験したことがなかったので、振り落とされないように肩を掴む。

キャリーケースやノーヘルメットの心配をするわたしを他所に、バイクは風を切ってぐんぐんと進んでいく。
道の凹凸に合わせて速度を緩めてくれるところにやさしさを感じた。ありがたい。

10分弱ほどするとターミナルに着いたので、別のバイクでたどり着いた友人と落ち合って、ターミナル内へと向かう。

結局、ラオス行きの便は満員だったのでその場で"詰み"が確定し、大人しく翌日の飛行機の便を予約することになった。

同時に予約したホテルにタクシーで向かい、チェックインを済ませた後、近くで開かれている大きめのマーケットへ。

夜市のような屋台の群れで食事をし、多くの古着屋が集う下北沢のような街の雰囲気の中、買い物をたんと堪能した後、ホテルに戻ってナイトプールへ。

お風呂に入って、明日の準備を殆ど完了させたあと、今わたしはベットに横たわりながら、この文章を書いている。

先ほどまで雷の嵐の中、窓に張り付いたトカゲ(もしくはヤモリかもしれない!)を見つけた。
ここは8階なのに、どうやって張り付いたのだろう。
もしかすると、ホテルの人が仕込んだ小型カメラなのかも、だなんて考えてしまう。

そういったことを考えることがすき。


あとは、何よりも書くことはたのしい。
すごく幸福だ。
これを思い出すためにこの旅にやってきた。

本当はもっとちゃんと、文章を書いていきたい。
だからこうして、積み重ねていく。

とりあえず、明日こそラオスへ行く。

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