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縦詩の世界

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一文字目だけ縦に読んでいくと題名が現れる詩。 詩と言うよりは言葉遊び。 1行17音で構成。促音、拗音は勘定に入れない。 題名そのものは文中に入れてない。 二文字目、三文字目を縦読…
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2021年5月の記事一覧

スマホ【縦詩】

スマホ【縦詩】

スムーズな連絡に文明の利器
間違いのない便利さに慣らされて
ほんの片時も手放せぬ病に

すむうず なれんら くにぶん めいのりき
まちがい のないべ んりさに ならされて
ほんのか たときも てばなせ ぬやまいに

U.F.O【縦詩】

U.F.O【縦詩】

遊星のオウムアムアが飛来して
上を下への大騒ぎの地球だ
ええ あれこそ異星からの使者なのだ
ふうん それならスルーされるの何故だ
おう 鋭いね はっきり言うと地球は…
うん 滅亡寸前 寄る価値なしだ

ゆうせい のおうむ あむあが ひらいして
うえをし たへのお おさわぎのちきゅうだ
ええあれ こそいせ いからのししゃなのだ
ふうんそ れならす るうされ るのなぜだ
おうする どいねはっきりいうと

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個性【縦詩】

個性【縦詩】

これが自分ですと言える特長を
先生は持てと五月蝿く言うけれど
言ってる先生のそれ何処にあるのさ

これがじ ぶんです といえるとくちょうを
せんせい はもてと うるさく いうけれど
いってるせんせいの それどこ にあるのさ

天国【縦詩2】

天国【縦詩2】

果てしない時の流れの果ての果て
完全なる秩序のもと管理する
過誤無き善男善女の集う獄
悪人は入れぬ獄 入りたいか?

はてしな いときの ながれの はてのはて
かんぜん なるちつじょのもと かんりする
かごなき ぜんなん ぜんにょのつどうごく
あくにん ははいれ ぬごくは いりたいか

夏への扉【縦詩】

夏への扉【縦詩】

長い眠りから覚めたような気分
つまらない人生 悪態ついたって
返事なんかくるはずもない そうだろ
のんびり行こう 夏は始まったばかり
とんでもない冒険 君を待っている
びっくりする出会いだってあるかもね さあ
ラジオ聴きながら時間旅行いこう

ながいね むりから さめたよ うなきぶん
つまらな いじんせ いあくたいついたって
へんじな んかくる はずもな いそうだろ
のんびり いこうな つははじま

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黄砂【縦詩】

黄砂【縦詩】

広大な大陸の奥深くから
渦巻く風に乗って来る渡航者たち
砂塵は赤く染まったりしないのだな

こうだい なたいり くのおく ふかくから
うずまく かぜにのってくるとこうしゃたち
さじんは あかくそ まったりしないのだな

蛇【縦詩】

蛇【縦詩】

へへまさか屋根裏とは思うまいよ
びっくりするだろうなあ あ 見つかっちゃった

へへまさ かやねう らとはお もうまいよ
びっくりするだろうなああみつかっちゃった

ウイルス【縦詩】

ウイルス【縦詩】

運命だとは決して言いたくない
いつでも僕らのそばに潜んでいて
類を見ない惨事の元凶確か
全て支配させたくはないよ決して

うんめい だとはけっしていい たくはない
いつでも ぼくらの そばにひ そんでいて
るいをみ ないさん じのげんきょうたしか
すべてし はいさせ たくはないよけっして

向日葵【縦詩】

向日葵【縦詩】

光溢れる夏の日向 空見る
まだまだ伸びてやる 無言の決意で
解らないその熱意 あの画家のよう
理解できたら死んじまうのかもなあ
 
ひかりあ ふれるな つのひな たそらみる
まだまだ のびてや るむごん のけついで
わからな いそのね ついあの がかのよう
りかいで きたらし んじまう のかもなあ

孤独【縦詩】

孤独【縦詩】

心を殺す毒になるともいうが
ドメスティックバイオレンス相手による
苦しみの二者択一どっちがいいの

こころを ころすど くになる ともいうが
どめすてぃっくばいおれんすあ いてによる
くるしみ のにしゃたくいつどっちがいいの

呪術師【縦詩2】

呪術師【縦詩2】

事実は小説より奇なりというが
宙には浮かねど実在はしている
アジア アフリカ まあ至る所にね
急病ともなれば出番が到来
いつの話をしている ええ今です
失われぬ闇への恐れ 今でも

じじつは しょうせつよりきな りというが
ちゅうにはうかねど じつざい はしている
あじああ ふりかま あいたる ところにね
きゅうびょうともなればでばん がとうらい
いつのは なしをし ているえ えいまです
うしなわ

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運命【縦詩2】

運命【縦詩2】

稀有なる事象に見えて実は普遍
どんなものにも潜んでる 恋とかね
雨上がり閉じた傘から現れた
逢いたかった人 ほら思ったでしょう?

けうなる じしょうにみえてじつはふへん
どんなも のにもひ そんでるこいとかね
あめあが りとじた かさからあらわれた
あいたかったひとほ らおもったでしょう

マスク【縦詩】

マスク【縦詩】

まあ驚いた 着けるの着けないのと
少しの制約も我慢ならないのか
苦しいか 病はさらに苦しいぞ

まあおど ろいたつ けるのつ けないのと
すこしの せいやく もがまん ならないか
くるしい かやまい はさらに くるしいぞ

コロナ【縦詩\】

コロナ【縦詩\】

これは誰が望んだことなのだろう
ウロボロス 病の蛇は尾を喰んで
艱難辛苦 神よもう沢山だ

これはだ れがのぞ んだこと なのだろう
うろぼろ すやまい のへびは おをはんで
かんなん しんくか みよもう たくさんだ