最近の記事

2016/11/20 BIGYUKI

雪が降った。 初雪が何月何日に降ったなんて、いちいち覚えちゃいないが、11月の降雪は実に50年以上ぶりのことらしい。 珍しい話ではあるが、それ以上でも以下でもない。 もし50年後に11月にまた雪が降ったとして、僕はこの朝のことをわざわざ思い出したりはしないだろう。 ともかく、窓の外に降り落ちる雪を眺めながら僕が気にしたのは、その雪がいつまで降るのか、積もるのか、ついては交通機関の乱れだった。  ⛄ 僕のもっとも古い、雪に関する記憶は幼稚園の卒園式の日。 雨が夜更け

    • 2015/12/14 Clean Bandit

      週一でライブを観なくなって久しい。それでも何とか月一くらいで好きなアーティストが来日するので、ライブ鑑賞という習慣というか趣味自体は失われないでいる。 最近になって漸く時間ができたので、この備忘録用noteに久しぶりに認めようという気になった。そういう気になってから数週間やきもきしていたのは言わないでおくべきか。いや、敢えて言うならば、依頼を受けてお金をいただいて執筆しているわけでもないので、一言、二言で終わらせることもできるのだけど、それならtwitterでつぶやくのと変

      • 2015/9/2 EDEN

        "EDEN"、それは旧約聖書に帰来する"楽園"の代名詞―― 「エデン」と聞くと「楽園」という風に思われがちだが、実は、本来"EDEN"は"平地"の意であり、それ自体に"楽園"の意は含んでいない(だから「エデンの園」という言い方が正しい)。 だから、日本版キャッチコピーの「音楽さえあれば、僕らの楽園は永遠に続くと思っていた――」という儚げな言葉が既に、「"EDEN"って楽園って意味じゃねーから!」という突っ込みを避けられない空しさを孕んでいて、もう既にこの時点で、楽園などと

        • 2015/8/19 D’Angelo And The Vanguard

          凡そ半月ぶりのZepp Tokyo。同じ会場でもClariSからD’Angeloというギャップは他に例を見ない移動距離で、余りの世界観の変化に目眩すら覚える。”2.5次元”から”黒い救世主”なんて渡り方をしたのは、世界広しと言えども僕くらいのものではなかろうか。 そんなわけで、この日はすっかり朝から浮足立って、ちゃんとやれているんだかやれていないんだかよく分からない仕事を早々に切り上げ(ちゃんとやりました)、天にも昇る勢いで浮つく気持ちを胸に秘めてゆりかもめに飛び乗った。ま

        2016/11/20 BIGYUKI

          2015/7/31 ClariS 1st Live “扉の先へ”

          今日はお台場へ飛んでClariSの1st LIVEへ。久しぶりのZepp Tokyo。 確か『俺妹』のOP曲の『irony』で出会って、流れで1stアルバムの『BIRTHDAY』を聴いてみたら、キャッチーな良エレポップ揃いで(編曲がニコ動で有名なP等の布陣)、「これはアニソン系ポップスのマイルストーンとなる名盤だ!」なんて人知れず大袈裟にはしゃいでいたが、万人受けするメロとリズムで、アニソンを敬遠しているような人種でもダンスミュージックが好きであればハマるようなサウンドだっ

          2015/7/31 ClariS 1st Live “扉の先へ”

          2015/01/05 electrox 2015

          2015年ライヴ初め。 遥々幕張まで出向いて、待望のArmin Van Buurenと、昨年チケットを買っておきながら見逃したAbove & Beyondと、Clean Banditを見るべく『electrox』へ。 目的が上記3アーティストだったので、だらだらと会場に向かい、乗り継ぎの悪い路線を経て漸く到着するとエントランスには長蛇の列が――DQN、DQN、DQN……見渡す限りのDQN。嗚呼、これが噂に聞く"パーリーピーポー"という輩か。SHIBUYA109の初売りから

          2015/01/05 electrox 2015

          2014/10/01 サカナクション - LIVE MONSTER 観覧

          1月のMステ以来のテレビ番組観覧。日テレは『LIVE MONSTER』へ。前回Mステ同様、期待せず申し込んだら当選した。 番組を一度も見たことがなくて、放送時間も内容も何も分からないで臨んだけれど、ひとバンドで1時間丸ごと使うので内容も充実していて、Mステより満足度が高かった。 Mステと違ってダッシュはなしで移動は徒歩、リハーサルは参加できず本番収録のみ。スタッフが「放送までネタバレしないで!」と言っていたので、具体的な内容は前日くらいにネタバレ記事を上げてやろうと思う。

          2014/10/01 サカナクション - LIVE MONSTER 観覧

          2014/09/07 Thom Yorke DJ Set - UNDERCOVER OF THE NIGHT 25th Annivesary of UNDERCOVER

          3年くらい前、パリに来たついでにドーヴィルかブルターニュ、あるいは南仏のどこかへ行きたいなあとぼやくと、「ユーロスターなら2時間程度でドーヴァー海峡を渡ってロンドンへ行ける」と友人が言った。 四則計算みたく世界の共通言語のひとつとして流布されている"イギリス=飯が不味い"という方程式のおかげで、どうにも惹かれない国ではあったが、食わず嫌い、そして行かず嫌いは良くないと思い、その場でチケットを手配した。 初のロンドンは、"ビッグ・ベン"を見るとか、大英博物館を歩き回るとか、

          2014/09/07 Thom Yorke DJ Set - UNDERCOVER OF THE NIGHT 25th Annivesary of UNDERCOVER

          2014/08/22 Robert Glasper Experiment - Billboard Tokyo -DAY 3, 2nd Stage-

          まだヒューストンにいた頃のとある晩、友人に連れられて、僕は生まれて初めてジャズクラブを訪れた。 大人が行くようなイメージを抱いていた場所に踏み入ることへの不安と、なんだかひとつ大人になったような気分とが混在して、とにかく僕は気を張っていたわけだが、フロアに足を踏み入れるなり思わず身を強張らせたのは――その様を見て友人がけらけら笑っていたのをよく覚えている――必ずしもそれが原因というわけではなかった。 ステージ中央のマイクの前にはひとりの黒人女性が立っており、スポットライト

          2014/08/22 Robert Glasper Experiment - Billboard Tokyo -DAY 3, 2nd Stage-

          2014/08/17 SUMMER SONIC 2014 -DAY1-

          "Phoenixを観るためだけ"と言っても過言ではなく、本当にPhoenixを観たいがために幕張へ。 移動や気候がしんどいイメージがあったけど、マリンに一度も行かずにメッセの中だけで済ませるとなかなか快適だということが分かった。 朝一のHAPPYを観たいという希望は案の定、寝坊に邪魔されて間に合わなかったので、WHITE ASHの途中くらいからサマソニスタート。のび太CDより良い声してる。 そして当日に会場とタイムテーブルの案内を見て、「あ、TOKIO出るんじゃん」と。

          2014/08/17 SUMMER SONIC 2014 -DAY1-

          2014/07/07 ゲスの極み乙女。 - ゲスにノーマル ~東京編~ -DAY 2-

          渋谷WWWで観たとき以来だから、約4ヵ月ぶり。その間、テレビ、新聞等、大手メディアへの露出も増え、ニューシングルはドラマ主題歌も決定(それが『アラサーちゃん』てのが笑えた)。徐々に活動の場がロックシーンからポップシーンへ移行しつつある。 このバンド未だにフルアルバム出てないのに。 会場は高校生、大学生くらいの若い子、しかもカップルが多い――ような。して、観客の様子は前回の渋谷と変わらず、相変わらずの邦楽ロックシーンな感じ。跳ねるし、手は挙がるし、モッシュもオイオイコールも

          2014/07/07 ゲスの極み乙女。 - ゲスにノーマル ~東京編~ -DAY 2-

          2014/06/23 David Garrett

          麻布十番は鳥居坂の急勾配を登り、六本木ブルーシアターへ。雨は降らずとも、厚く張った曇天は湿気を寄越して、蒸し暑い。少し動くだけでじっとりと額が濡れてくる。 イケメンヴァイオリニストとあって会場は女性が圧倒的に多かったけれど、アクトに土地柄も手伝ってか年齢層はやや高めな印象。少なくともライヴハウスに居そうな女の子はあまり見受けられなかった。 そんな様相であるからして、登場と同時に悲鳴にも似た歓声が飛び交うも、"黄色い"と称するにはやや"くすんだ"というか"黄ばんだ"とい

          2014/06/23 David Garrett

          2014/06/03 TAICOCLUB'14

          赤松と白樺に覆われた山間の国道を走っていると"キャンプ"が連想されるのは、幼少期の原体験が深く刻み込まれているからだろうか。湿った空気と腐葉土の匂いがそれを助長して、高揚する気分を更に囃し立てる。 帰りの渋滞さえなければ車の旅も良いんだけどなあ。 2年ぶり2度目のTAICOCLUBは、テントを持たず、決して大きくないバックパックひとつ分の荷物で臨んだ。誤算だったのは深夜の冷え込みで、"夜の帳が下りる"というより"朝の帳が上がる"とでも形容したくなる開放的な夜がやってくると

          2014/06/03 TAICOCLUB'14

          2014/01/20 サカナクション - SAKANAQUARIUM 2014 "SAKANATRIBE"

          行きたかった初日に行けず、2日目はゲスの極み乙女。の初ワンマンとバッティング。Mステのライヴ観覧に行けていなかったらやきもきしていただろうが、それらもすべて終わり良ければすべて良し、ということで。個人的にはサカナクションを観てきた中で、過去最高のサカナクションを観た。 「今年のベストアクトはPhoenix」という思いは、長いこと彼らの来日を待ち望んで焦がれに焦がした恋情もあって変わりはしないが――今思い出しても『If I Ever Feel Better / Funkey

          2014/01/20 サカナクション - SAKANAQUARIUM 2014 "SAKANATRIBE"

          2014/01/18 サカナクション - MUSIC STATION ライヴ観覧

          「どうせ当たりはしないだろう」――期待しないくらいの方が吉報は舞い込んでくるもので、何十倍だか知れない競争率を勝ち抜いて、Mステことミュージック・ステーションのライヴ観覧に当選。そして参戦。 サカナクションに取り4回目のMステ、初のライヴ観覧。6時間の拘束に対して、観覧時間は10分に満たないけど、それでも余りある価値のある時間を過ごすことができた。 少し余裕を持って集合場所に着いたものの、周囲の女性の多さに居心地悪さを覚える。あまりに男子が少なくて不安になっていると、どう

          2014/01/18 サカナクション - MUSIC STATION ライヴ観覧

          2014/01/14 PHOENIX JAPAN TOUR -OSAKA-

          「首を長くして待つ」、「待ち焦がれる」という言葉の通りならば、もうほとんど麒麟のような生き物の焼死体になっていた筈だ。〝愛〟の定義は千差万別だが、僕は「理性的本能の欲求」――無意識、無条件、無理由、非言語化的な感情だと思っているので、そういう意味では、今回Phoenixの来日公演が発表されたときに、何も考えずに大阪・東京2日間のチケットを取っていた僕は、フランス贔屓であることを差し引いても充分に、彼らを愛していると言っていいだろう。 Daft Punkでも、Radiohea

          2014/01/14 PHOENIX JAPAN TOUR -OSAKA-