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2015/01/05 electrox 2015

2015年ライヴ初め。

遥々幕張まで出向いて、待望のArmin Van Buurenと、昨年チケットを買っておきながら見逃したAbove & Beyondと、Clean Banditを見るべく『electrox』へ。

目的が上記3アーティストだったので、だらだらと会場に向かい、乗り継ぎの悪い路線を経て漸く到着するとエントランスには長蛇の列が――DQN、DQN、DQN……見渡す限りのDQN。嗚呼、これが噂に聞く"パーリーピーポー"という輩か。SHIBUYA109の初売りからそのまま流れてきたような連中がわんさかしている。

開場から約1時間経っていたにも拘らず、未だ入場が続いているのはDQNがちんたらやって来たのもあるだろうけど、手荷物検査、IDチェック、チケットもぎりの3工程におけるDQNの準備の悪さが原因なんだろうな、という彼らに知れたら殴りかかられそうな偏見を胸に仕舞いながら列に着いた。どうやらちょっとだけ見たいと思っていたDAISHI DANCEは無理そうだ。

さておき、無事に入場が済むと、中は然程混雑していないと思いきや、手近なステージに向かうのにもまた長蛇の列――「そんなに人多いのか!?」と焦るも、実はクロークの列で、こんなところにもまた時間を浪費するDQNの効率の悪さに寒気を覚える。いや、パーリーピーポーにしたらアーティストではなくイベント自体を目的としてるのだから、そもそも焦る必要がないのか。

なんだか会場中に工業高校やF欄大学の学祭感が充満しているようで、年齢≒偏差値感がヤバイ。ピカチュウの着ぐるみの群れが踊るステージすらある。フェス会場で見なれた"ディッキ族"とやらもいないし、オフィシャルTシャツ以外のライブTシャツを着ている人が少ない。モッシュの代わりに仮装集団の狂乱、狂宴があり、ついでに自撮り棒の所有率が異様に高い。

そんな会場を渡り歩き、まずは☆TAKU TAKAHASHIを覗きに――嗚呼、まさに想像してたパーリーピーポーってこんな感じだわ。ULTRAもこんな雰囲気だったんだろうな。キックをベースに美メロ→ブレイクもしくはミュート→サビという予定調和的な構成が繰り返されるトランス系のサウンドに、ひたすら踊り狂うDQN。

これが続いてBAAUERのダブステっぽいサウンドになると、客足は遠のき、やっぱり分かりやすい盛り上がりのある構成の曲じゃないとパーリーピーポーのハートは掴めないのだな、と。Aluna Georgeとのコラボを期待して暫く見ていたけど途中で抜けた。

メインのDVBBSへ移動してみると、こちらはパーリーピーポー御用達サウンドで、非常に盛り上がっている。全然知らないアーティストだったけど、まあ、この界隈にいそうなアーティストだなという印象。動けるもじゃもじゃ小太り。

その後、Clean Banditの出演時間が飛行機到着遅延により、Armin Van Buurenと丸かぶりになってしまったため、空いた時間でそのままNEW WORLD PUNXを観た。クソダサいネーミングを小馬鹿にしていたのだけど、実はその正体がMarkus SchulzとFerry Corstonの、まさかの好きなDJコンビという平謝りしたくなるユニットで、タイムテーブル変更はむしろラッキーだったかもしれない(曲自体は可もなく不可もなくで、それぞれのソロ名義の方が好みだった)。

Arminまでメインステージにずっと張り付いているつもりだったが、この辺りからパーリーピーポーの人酔いと、なんだかんだ似たように聴こえてきてしまうトランス疲れで、一旦離脱。別ステージのAluna Georgeを観に行った。音源を聴いたときは然程好みじゃなったけれど、ライヴだと可愛らしい歌声とダンスと曲調が相俟って、パーリーピーポーに疲れた心と身体を癒してくれた……やっぱり楽器の音って良いなあ。客は少ないけど。

一頻り心と身体を回復したところでメインステージに舞い戻り、目的のひとつであるAbove & Beyondを。昨年の来日公演@ageHaを、チケットを買いながら行きそびれてしまったのでそのリベンジ。で、こちら基本的なトランスの構成ではあるものの、音色がシックな感じで、Justine Suissaの歌声が染みた。やっぱり良いなあ。Oceanlabも観てみたい。

それから、KLAXONS(ガラガラ)とDIPLO(ギュウギュウ)をぶらぶらして時間を潰し、待ちに待ったArmin Van Buuren。去年BTことBrian Transeauを観たときにも感じた「やっと生で観れた!」。世界で5指に入るDJだけあってカッコ良いんだけど、流石にここまでトランス聴き過ぎてて残念ながら感動が半減。空気感だけしっかり堪能して、Clean Banditへ移動した。

Clean Banditはワンマンに行く予定なので、大箱でどんな感じなのかだけ眺めてArminに戻る予定だったのに、あまりにも素晴らしいライヴで、結局最後まで観てしまった。金髪の子はもうひとつだったけど、黒人の子(何でサポートなんだろう)が抜群に歌上手くて、『Rather Be』かかった瞬間なんか普通に感動した。Violinが来日できなかったのが悔やまれる。本当に良いバンドだった。ベースとキーボードをいじってる彼が核かな。

さて今回のelectrox、SNS上だと「客がクソ」みたいな意見が散見されるけど、パーリーピーポー≒DQN≒クソ前提で臨めば想定の範囲内で、そこまで気にならなかった。DJのメンツが非常に良かったし、評判の良いDIPLOとSANDER VAN DOORENをしっかり観なかったことが心残りなくらいで、次回のメンツにもまた期待したい、というか早くTiesto呼んでほしい。

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