日本の空港の強み
顧客満足度
先日、世界の空港の満足度を評価するSKYTRAX社が、World’ Top 100 Airports 2023を発表した。
1 Singapore Changi
2 Doha Hamad
3 Tokyo Haneda
4 Seoul Incheon
5 Paris CDG
6 Istanbul
7 Munich
8 Zurich
9 Tokyo Narita
10 Madrid Barajas
TOP10に、羽田と成田がランクイン。羽田は、常の上位常連。10位以下ではあるけど、15位 関西空港、16位 中部空港 すこし間が空いて30位に福岡空港。
空港も各国の首都圏にあるハブ空港と地方空港とあるが、世界の地方空港のランキングでは、
中部国際空港が1位、福岡空港が4位。
中部国際空港1位は、なんと9年連続。とてつもないすごさ!
顧客満足度の高さは、観光立国に向けての強み
これだけの高い満足度を誇る、日本の空港。訪日外国人の最初の日本との接点は、「空港」。空港はいわば、日本の玄関口であり、訪日される外国人の方の日本の第一印象と言ってもよい。
それだけの満足度を誇るとなれば、観光立国としての強みになる。
良い印象=再利用、再訪問意向が高まる=経済効果が拡大という好循環が生まれるし、なんといっても高い顧客満足度を支えているのは、空港内のいろんな職員の方々の日々の研鑽とおもてなしの心、そしてCXの向上への取り組み。
満足度を高めるCXは、模倣困難な差別化ポイントとなると考える。なぜなら、人間が対応するから。すぐに効果が表れず、地道な努力の積み重ねとチームワークが必要だから。
この強みをもっているのは、本当にすごいこと。
克服すべきは、効率化
といっても明るい話ばかりではない。
ご存じのように日本は人口減少にある。空港での業務を支える方々の雇用も困難な時代になっている。特に空港は労働集約型産業だけに、なおさら。
となると、やはりDX化を推進することとなる。あらゆる業務のフローや仕組みそのものを見直すこととデジタル技術を活用しての生産性向上をはからなければいけない。
せっかくの強みがあっても、往来を支える航空機の離発着が伸びなければ、空港全体の成長も止まってしまう。
そして、脱炭素化も進めなければいけない。いわゆるGX。社会的課題だけでなく、地域との共生の観点でもGXは必要。
業務のやり方、あり方を根本から見直すタイミング。そしてインバウンドを起点とした経済成長。
「CX・DX・GX」3つのXのかけ合わせで、日本の空港を模倣困難なレベルに向上!
あれ?頭文字をつなげると「CDG」 パリの空港のスリーレターになっていた(笑)