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2021年5月の記事一覧

大日本帝国の銀河2感想(ネタバレなし)

大日本帝国の銀河2感想(ネタバレなし)

大日本帝国の銀河2(林譲治著)を読んだ。シリーズ前作から引き続いてこのシリーズというかこの作者の魅力は宇宙人の精神性である。
今回のシリーズは、見た目が地球人と同じで同じ言葉を喋るが故に感じる差にフォーカスしている点がとても良い。

しかし大日本帝国の銀河2はそんな宇宙人と地球人の差異の問題からは一旦距離を置いていたように感じる。

どんなふうに距離を置いていたかというと、サイエンスフィクションと

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経済学を活かせば良くなると分かってはいる

経済学を活かせば良くなると分かってはいる

ぼく自身は経済学を学んでいたわけでは無いので、ここでは以前読んだ「幼児教育の経済学」という本と、「学力の経済学」という本の紹介を通じて主張を行なっていこうと思う。

この2冊はタイトルで解るように教育と経済学について論じられています。
両方とも教育的なトピックを経済学的な知見で論じる、つまりはどのような介入を行えば生涯収入がどの程度向上するか、と言う議論を行っている。

とても有意義な議論だと思う

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電子書籍派が考える紙の本の良さ

電子書籍派が考える紙の本の良さ

僕自身は普段、kindleを中心にオーディオブックなどを交えて読書をしています。

kindleもオーディオブックも便利なのですが、この前電子版が出ていない本を読むために紙の本を手に取ったので改めて紙の本の良さについて考えてみようと思います。

本の要素を書いてある内容と物質的な面で分けると内容面で電子版と紙版は完全に同一です。
しかし、紙の本の読書体験は電子版のそれとは異なります。つまり書いてあ

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SFの魅力

SFの魅力

sfの魅力はどこにあるのでしょうか?

ここでは敢えてsfと言う言葉が何の略かは明確にせずにおこうと思います。
あなたにとってのsfがサイエンスフィクションかもしれないし、スコシフシギ、スバラシクフシギかもしれません。

そして、あなたが思い浮かべているsfがどれであろうとも言える魅力は「自由」だと思います。

sfがどんなsfであっても、その作品がsfであると主張する要件は驚くほど少ないです。

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