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初めてのフランス(海外旅行記2 東京⇄フランス 2015.3.20〜31①)

2015年、3月19日、夜。

期待と不安が入り混じりながら、巨大キャリーバッグとともに電車で羽田空港へ向かっていました。

初めての外国旅だった香港へ行ってから1年2ヶ月。再度待ち望んでいた外国への旅でしたが、念願叶って2カ国目。行き先はフランス、人生初のヨーロッパ、しかも11日間の滞在です。今回もコンクールを兼ねての旅ですが、その時のフランスでの記録を数回にわたって綴っていきます。

羽田空港の国際線

前回の香港の時は成田空港(NRT)でしたが、今回は羽田空港(HND)発の便です。国内線ではよくお世話になっている羽田空港ですが、国際線は初めて。JR浜松町駅から東京モノレールに乗り換え、東京都心の夜景を楽しみながら向かいます。

国際線ターミナル駅に到着し、改札を出ると、なんと目の前はもうチェックインカウンターでびっくり。今回行きのフライトでお世話になる航空会社は、三大航空連合の1つでもある"SkyTeam"の一社で、フランスのフラッグキャリアでもあるエールフランス(Air France)。3/20の深夜便で、パリのシャルル・ド・ゴール空港まで向かいます。フライト時間は12時間40分。10時間以上も飛行機の座席に座って、僕のおしりは無事でいられるのかと心配になりましたが、とにかく12時間40分後にはヨーロッパのフランスに着いているんだから、と思って過ごしました。

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↑羽田空港国際線、出国審査後にある出国後エリア。いろんなお店が揃っています。

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↑深夜便でパリへ向かいます。

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↑東京からパリまでは約9700km。日本との時差は8時間(サマータイム時は7時間)です。

※2020年3月より羽田空港のターミナルは呼び方が変わり、第1ターミナル[国内線]、第2ターミナル[国内・国際線]、第3ターミナル[国際線]となりました。羽田空港と都心を繋ぐ京急電鉄と東京モノレールの駅名も変わりました。

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港(Aéroport de Paris Charles-de-Gaulle)

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↑右上にシャルル・ド・ゴール国際空港、パリ市街から約23キロ離れています。

エールフランスはびっくりするほど機内食がおいしく、また機内エンターテインメントも充実しており、楽しく過ごすことができました。そして12時間40分の長いフライトが終わり、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港(CDG)に到着。フランスのみならずヨーロッパの玄関とも言える巨大な空港です。空港の名前は、フランス陸軍軍人であり、フランス第18代大統領でもあるシャルル・ド・ゴール氏にちなんで名づけられています。

↑シャルル・ド・ゴール国際空港のホームページ。日本語にも対応しています。

緊張しながら入国審査。ですが、パスポートの中をあまりチェックされることもなく即スタンプが押され、香港同様質問なしで、あっさりとフランスに入国。キャリーバッグも問題なく受け取ることができました。ヨーロッパはスリが多いと聞いていたので、到着ロビーから戦闘モード。すると、すぐに見知らぬおじさんから"Taxi?"と声を掛けられ、"NO~no,no..."と答えると、おじさんは"No~no,no,hahahaha"と笑いながら去っていきました。「あー、なんだか面白いところに来たな」と感じました。

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↑パリ・シャルル・ド・ゴール空港の到着ロビー。

僕の目的地はパリではなく、フランス東部にあるロレーヌ地方(Lorraine)にあるエピナル(Epinal)という街。そのためにはまず、パリ東駅というところに行かなければなりませんでした。空港で人気のないエリアを見つけ、空港Wi-Fiを繋げ(これまたパリ空港のWi-Fiの接続がとても良くて感動...)、どうやってパリ市内まで行くか考えました。パリ市内まで行く方法としては、電車、バス、タクシーなどがあります。

できるだけ節約ルートで行きたかったのですが、安全面や迷った時のことも考え、この時はタクシーでパリ東駅まで行くことにしました。

空港のタクシー乗り場に着き、行き先を伝えて乗車。僕の乗ったタクシーの運転手は品の良さそうな白髪のお爺さんでした。とても美しい英語でどこから来たのかと聞かれて、日本からだと言うと、なんとその方は昔東京に住んでいたことがあるというのです。渋谷はこうで上野はどうでという話を聞きながらあっという間にパリ市内に入り、日本との建物・街並みの違いに感動しながら、パリ東駅に到着。タクシーのお爺さんと別れを告げ、駅に入りました。

パリ東駅(Gare de l'Est)

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↑パリ市街。赤ピンの場所がパリ東駅ですが、場所的には北にあり、すぐ隣にパリ北駅(Gare du Nord)があります。

パリ東駅はフランス国内でも重要な駅の一つで、主にドイツやルクセンブルク、そして僕の目的地でもあるフランス東部方面への電車が発着しています。僕は日本で電車の切符を予約していたので、切符購入でバタバタすることはありませんでした。時間に余裕があったので、構内のスターバックスでコーヒーを飲みながら時間を潰していました。

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↑パリ東駅入口からの風景

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↑パリ東駅構内。天井を見ると、広告がまだiPhone6の時代です。

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↑!?

目的地のエピナルまで行くには、フランス高速鉄道TGVに乗って、ロレーヌ地方のナンシー(Nancy)という街を経由して行きます。外国の電車に慣れていなかったこともあり、とにかく無事に着いてくれとずっと祈りながら電車に乗っていました。

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↑赤いピンの場所がエピナル、その少し上に経由地のナンシーがあります。


どうにか無事にエピナルに着いた後、駅には今回のコンクール期間中にお世話になるホームステイの家族の方が迎えに来てくださっていました。その後、コンクールの受付登録も無事に済ませ、ホームステイ先の家族の家と部屋を案内して頂きました。このホームステイ中に予想もしない様々な体験をすることになるのをまだ知らない自分は、無事に目的地に着いたことに安堵し、眠りについたのでした。

②に続く・・・

西村翔太郎 Shotaro Nishimura

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