Shota

サッカー指導者。

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2902

26歳で台湾に来て、今はもう34歳。 台湾に来た日から、台湾を一度離れるから日まで2902日らしい。 同クラブの育成年代の全カテゴリーで監督を経験した。 クラブが新しいカテゴリーに挑戦する時は、僕自身も新しいカテゴリーに挑戦する時であり、クラブと一緒に成長してきた。 DESAFIOを通じて、出逢った選手、コーチ、保護者、交流したチーム、選手、全ての人のおかげでこの8年間は特別なものなった。敗戦で悔しい思いをしたこと、大会で優勝したこと、育成年代の代表に選ばれる選手の成長

    • 【中文】2902

      2902天從26歲來到台灣,如今已經34歲了。從來台到決定暫時離開台灣,度過了2902天的時光。我在同家俱樂部,經歷了全部育成年代的指導者工作,也在所有的梯隊,擔任過總教練這份工作。 每當俱樂部要發展新年齡層梯隊時,我也跟著一起往上,與俱樂部共同成長。透過DESAFIO,我和許多的選手、教練、家長、交流過的球隊&選手相識。因為這些人,讓我這八年的時間,成為了特別的事物。因敗戰而感到的不甘與悔恨、在大賽中與球隊一起獲得冠軍、俱樂部的選手成為國家代表隊成員、前往海外挑戰的選手我從

      • 深いクロスボールの「クリア」について

        あるトップチームの練習を見学をさせてもらって、意見交換をさせてもらったとき 「日本人はクリアがうまい選手が少ないですよね」 っていう言葉を聞いて、そう言われてみるとそうだなと考え始めた。 クリアがうまくないと 2次攻撃、3次攻撃と相手の攻撃が止まらない。 奪ったボールをを繋ぐことが難しい状況や 一度流れが悪い時に、状況をひっくり返すような時に、 「クリア」は大事である。 クリアが中途半端になったりすると、相手にスキを見せることになる。 そして、中途半端になっ

        • 個人守備戦術:マーク(ポジショニング)

          ボールが「見えるか」「見えないか」守備者の選手にとって、マークの際に大事なことは、ボールホルダーの状況。 その際に、少し極端な言い方だが、 「ボールが見える」「ボールが見えない」から判断することができる。 ●ボールが見える=「前に蹴られる」 守備者側→ボールが背後にくる状態なので、背後をケアする。 ●ボールが見えない=「前に蹴られない」 守備者側→ボールが背後に来ない。 周辺の選手をマークしたり、前向きの姿勢。 「ボールが見える」=「前に蹴ることができる」状態 【図

        • 固定された記事

          サイドでの“パスの3原則”

          ほとんどチームが、守備の際に、サイドに誘導してボールを奪おうとする。 そこで、「自軍でのボール保持」の際で、そこに対応する練習を行うことも多い。 その時に選手たちとの、判断基準にしている部分を簡潔にまとめる。 “受け手”の選手への、守備者(距離)の立ち位置から決める。ここでは、図1のように、ボールホルダー(A)への相手守備者のアプローチは「普通」とする。 ※普通=相手守備者から、手が触れられるような距離ではない。 ※ボールホルダーへのアプローチの距離によって、状況は変わ

          サイドでの“パスの3原則”

          CB(ボール保持)「相手の正面に立たない」

          「開け!」 試合中、選手たち同士で、監督が選手へ、良く使っている言葉である。 実際に、「CBが開く」という準備は非常に大事である。 では、なぜ“開く”ことが大事なのか??「開く」ことが重要なのではなく 「相手守備者を正面に立たせない」が重要である。 つまり、「縦パスを入れることができるポジショニング」を意識する必要があり、 そのために、「開く」のである。 CB間の距離を広げることで、相手FWがアプローチに来るまでの時間を多くする。 ※距離を広げることで、横パスが危

          CB(ボール保持)「相手の正面に立たない」

          守備の個人戦術。

          自分の整理として。 試合中に良く発生する、守備の個人戦術について、簡単にまとめてみる。 “サイドで裏抜けするサポート”への対応下記の図(図1.図2)は、相手のサイドの選手がボールを持っている状態である。 インターセプトが間に合わず、すでに、相手にボールを持たれている。 Aの選手のアプローチ(相手に触れる距離)もできていない状況。 こういった時、原則、攻撃の選手は、背後へ抜けるサポートを行う。 その際に、対応するDFの個人守備戦術(グループ)について。 【図1】 「守備

          守備の個人戦術。

          “これまで”の振り返り(2021まで)

          台湾にも遅れてやってきた、コロナの影響でクラブも活動ができなくなってしまった。 3ヶ月が過ぎ、ようやく、外でサッカーの練習が再開しようとしている。 活動ができなかった期間中で、普段整理できていなかったものを整理することができた。 こうやって、簡単な自己紹介を書くことも、 自分自身の過去を整理しておこうと思ったからである。 小学生〜高校時代 小学生から高校までサッカーを続ける。 家庭の事情で、高校生活が終わった時に、「姓(名字)」が変わる。 当時は、自分が18年間呼ばれて

          “これまで”の振り返り(2021まで)

          試合でコーナキックよりも多い「スローイン」

          スローインは大事なのか? 僕は、高校生の時はSBでプレーをしていた。(中学までは中盤の攻撃的な選手) SBなので、スローインを投げることが多くなる。 1試合の中で何度スローインを投げたのだろうか? 何度、成功したのだろうか?(成功の定義はチーム戦術次第) 当時の僕は、このスローインという作業について ほとんど、何も考えていなかった。 いや、チームも、当時の指導者も意識していなかったと思う。 日曜日に公式戦がある場合、土曜日に行われるセットプレーの練習は、 FK,C

          試合でコーナキックよりも多い「スローイン」

          現役選手による情報発信

          一般的にCBは育成が難しいと言われている。 GKと同じく、高さと強さ(重さ)というフィジカル的な基準があるため、どうしても限られてしまう。そして経験とともに能力が開花していくポジションであることから早い段階での見極めが難しい。 また、CBというポジションは攻撃的なポジションの選手と比べると、どうしても地味な印象がある。 ハイライトのシーンは、得点の場面であることが多く、攻撃的な選手が注目を浴びることが比較的多い。 そういった“華のある攻撃的な”選手に子どもたちが憧れることは

          現役選手による情報発信

          【やはり、サッカーは複雑なものである】

          コロナでおうち時間が増えて、本を読む時間がある。 普段は練習を通じて、アウトプットすることができるが、今はこういった方法でのアウトプットが、ただ本を読むだけよりも良い気がする。 そう思って、軽い気持ちで本を読み直していたら、がっつりと読み直してしまった。しかも、また新しい考えが出てきて、また別の本を読んだり、、脱線しまくっている。。 * * * 「サッカーは複雑なものである」 一年前くらいに前に書いたノートの一番最初のテーマである。 改めて思うことは、選手はそれぞれが全

          【やはり、サッカーは複雑なものである】

          足球筆記

          【足球筆記(一)】 足球,一點都不簡單 【足球筆記(二)】 關於「比賽中心主義」 【足球筆記(三)】 在球場上要爭奪的是? 【足球筆記(四)】 70公尺&最後的30公尺 【足球筆記(五)】 練習量多,強度就會變高嘛? 【足球筆記(六)】 為了比賽而做的地圖=Game Model(建隊模型) 〓〓日文〓〓 【第1回】サッカーは複雑なスポーツである 【【第2回】ゲーム主義の落とし穴 【【第3回】奪い合っているものは、、。 【【第4回】70mとラストの30m

          足球筆記

          アウトプットまとめ

          すでに世の中に溢れている情報を、自分自身の整理のために文章にしてきました。 (Ponさんの協力で中国語に翻訳して、台湾人コーチにも読んでもらうことができました。真的感謝PON!) 講習会に参加したり、尊敬する方からアドバイスをもらったり、本を読んだり、インプットの方法はたくさんあります。 しかし、勉強になったと思うものでも、記憶にはなかなか定着せず、簡単に自分のものにはなりません。 インプットしただけだと、インプットにすらなっていないことがあります。 インプットとアウ

          アウトプットまとめ

          試合をするための地図=ゲームモデル

          前回のブログで、プレー原則という言葉がでてきた。 これらは、戦術的ピリオダイゼーションの中でも重要な「ゲームモデル」から来ている。 ゲームモデルとは、 "試合の中でそれぞれの選手たちの頭の中にある戦術的な地図"である。 地図を共有して、チーム全員が実行する。 選手たちが迷わないように、解決できるように。 (この理論について、僕が深く紹介できるものではないので。。 あくまでも自身の整理のために書いている。) 理想のサッカーと、ゲームモデルの差はそのまま理想と現実の差

          試合をするための地図=ゲームモデル

          「練習量(時間)多い=負荷が高い」?

          練習量(時間)=負荷が高い。 まず、上記のような考え方が根底にあると思う。 たくさん「練習」をした方が、うまくなるし、体力もつく! といったように考えているのだと思う。 もちろん、何時間の練習が正しいのかは チームの状況や環境などで異なるものでもあると思う。 だけど、練習量(時間)=負荷が高い。 では、何かが足りていないと思う。 “負荷”とは?とてもわかりやすい例えがあるので、紹介する。 90分間で15キロ走 90分の紅白戦 どちらの方が運動量が多く、負荷が高いだ

          「練習量(時間)多い=負荷が高い」?

          70mとラストの30m

          自軍からの70mとラストの30mは構造が全く違う。 そう聞いた時に、ああ、なんだそうやって考えるのか。って納得したことを覚えている。 彼らはいつもサッカーというゲームをどうやって攻略しようかと考えていて、 そういった人たちの言葉を借りれば、「ゲームのバグ」を探している。 サッカーというスポーツを“サッカーとして考えて” 全体像を理解して、その攻略方法を考える。 当たり前のことのように聞こえるし、実際当たり前だと思う。 だけど、そういったように考えること自体が、意外

          70mとラストの30m