個人守備戦術:マーク(ポジショニング)

ボールが「見えるか」「見えないか」

守備者の選手にとって、マークの際に大事なことは、ボールホルダーの状況。
その際に、少し極端な言い方だが、

「ボールが見える」「ボールが見えない」から判断することができる。

●ボールが見える=「前に蹴られる」
守備者側→ボールが背後にくる状態なので、背後をケアする。

●ボールが見えない=「前に蹴られない」
守備者側→ボールが背後に来ない。
周辺の選手をマークしたり、前向きの姿勢。


「ボールが見える」=「前に蹴ることができる」状態

スクリーンショット 2021-10-12 12.00.26

【図1】

相手ボール保持者「E」のボールが見える状況。(いつでもパスが出せる状況)

守備者「D」とボールホルダー「E」の距離が離れている。
この時、守備者はまず背後を狙われることを防ぐことを優先する。

ゴールを守ることを優先して、次に攻撃者へパスが出た際にアプローチに行ける位置にポジションをとる。



「ボールが見えない」=「前に蹴ることができない」状態

スクリーンショット 2021-10-12 12.20.53

【図2】
相手ボール保持者「E」は前を向いているが、守備者「D」がボールホルダーへのアプローチがしっかりとできている状況。(ボールホルダーに触れる距離)
ボールホルダーの正面に入っているので、この場合も守備者の背後にボールが出てくる可能性は低い。
ボールを奪うことを優先して、周辺の選手へのボールを奪う準備をする

スクリーンショット 2021-10-12 12.21.06

【図3】
相手ボール保持者「E」のボールが見えない状況。
(攻撃方向を向いておらず、後ろ向きの状態)
この場合、守備者の背後にボールが出てくる可能性は低い。
ボールを奪うことを優先して、周辺の選手へのボールを奪う準備をする。

ボール付近の状況は、いつも変わる。(見えない→見える)

スクリーンショット 2021-10-12 12.00.57

【図4】
相手攻撃者「E」がボール保持者「F」にパスすることで、
ボールが、「見えない状態」から「見える状態」へ。
ボールの場所、状況はいつも変わる。
現在のボールホルダーの状況、そしてそこから何が起こりそうか。
選手それぞれが原則に基づいて、判断する必要がある。


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