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のら@文筆家
2024年5月7日 00:17
「みちは昔から、本当に手がかからない子だった」母親に自分のことを聞くと、よくこう返されます。因みにみちというのは、主に家族内で共有されている僕の愛称です。 たしかに僕は、幼い頃から今に至るまで一人でいることが多かったし、する遊びも比較的静かなものが多かったので、母が「あまり注意して見ていなくても大丈夫な子」というイメージを抱くのは普通のことだと思います。少なくとも、さみしくて泣くよ
2024年5月6日 18:08
ある日の夕方のことです。僕は一人で自宅近くの公園からの帰り道を歩いていました。直前まで家族と行きつけの公園で遊んでいたのですが、一人だけ遊びあきでもしたのでしょう。もしかすると、家に帰ってゲームがしたくなったのかも知れません。理由は覚えていませんが、とにかく僕は一人でした。 たしか、その頃の僕は小学校に入ってから1年ほどしか経っておらず、そのため、登下校の時間以外に一人で外を
2024年5月5日 00:21
小学校に入学して早々、僕はサッカーを始めました。別に、もともとサッカーが好きだったとか、そういう訳ではなくて、きっかけは一つ上の兄がその時既にサッカーをしていたことでした。ここまでも何度か触れてきた通り、兄は非常に人当たりが良く、運動神経も良かったので、アグレッシブなイメージのあるサッカークラブに当時からぴったりと馴染んでいました。それどころか、彼は常に、他の誰よりもいきいきとボールを
2024年5月1日 20:44
※こちらの記事は第0回からの続きです。人の一生を物語に例えるなら、第一話のタイトルは誰しも「出産」になってくるわけで、まずはそこから書かせていただこうと思います。さて。僕ら人にとって、人生のスタートラインとも言えるこの出産というイベントにおいて、僕ことのらは早速、とんでもないスタートダッシュを決めてしまいます。どういうことかと申しますと、陣痛が始まってから出産が完了するまでの所要時
2024年4月29日 02:46
こんにちは。という捻りもクソもない導入から入らせていただきます、自分は旅する文筆家の「のら」と申します。いきなりですが、「旅する文筆家って何?」「というかお前、誰だよ」と引っかかる方がいらっしゃるかも知れないので、はじめにその点について軽く触れさせていただきますと、僕は普段、日本全国を旅しながら自作のエッセイを売る、というちょっと変わった活動をしています。血液型はO型で、誕生日は2