オリジナリティーの探究
1)個性を輝かせよう!
昨年の入学式で、新入生の皆さんに私はこのようにエールを送りました。
人にはそれぞれに個性があります。それは世界に一つだけの大切な個性。
若い人たちに独自性や独創性というオリジナリティーを養ってもらいたい。
自分のやりたい事を見つけ、そのフィールドで人と同じではなく自分にしかできないことを見つけ極めてほしい。
さて、物事をはじめる時、誰もが最初は基礎や型、お手本の模倣から始めます。
学問や技術の修得だけでなく、スポーツや芸術に至るまで基本が大切です。
しかし基本が身について終わりではありません。
自分のやりたいことを通して自分の才能をどのように伸ばしていくかが重要です。
まず自分の良いところを見つけ伸ばしましょう。
そして自分の個性を知り輝きを放つまで磨き上げていきましょう。
その歩みは自主自立に向かうことであり「自分らしさ」の探究ともいえます。
2)50本の桜の記念植樹
昨年(令和3年)創立60周年を記念して全校生徒と50本の桜を植樹しました。
私たち日本人は「花」といえば「桜」、そうイメージする人も多く、昔から「春を象徴する花」として親しまれてきました。
桜は和歌や俳句、絵画など日本の芸術文化にも大きな影響を与え、国を代表する「花」となっています。長い歴史の中で、この国の人々は「桜と共に生きてきた」ともいえるでしょう。
春に満開となる桜は、その美しさから人の心に明るさや温もりを与え、新生活をスタートする人々の希望のシンボルにもなります。
今回の記念植樹には生徒の皆さんが大樹へと成長し、将来満開の花を咲かせ、周囲の人々に明るさや喜び、希望を与える存在になってほしいと願いを込めました。
実は、桜には山桜や染井吉野をはじめ600種類以上の様々な種類があると言われています。今回植樹した桜も、神代曙桜をはじめ陽光桜、御衣黄、御車返しなど、花の色や形、咲く時期も少しずつ異なっています。
一本一本の桜の木は、枝ぶりや大きさなども異なり、桜の木にも個性があるのだと思いました。
桜の咲く時期や咲き方が異なるように、高校3年間で成長するタイミングやその度合いも違ってくるのは当然のことです。
3)他者の長所を認め自分の長所も認めよう!
ダイバーシティ時代という多様性が重視される現代では、個性を大切にし長所を伸ばすことがとても重要です。
誰にでも得意なことと苦手なことがあります。
それでいいのです。
自分の良いところを見つけ、自分らしさ、オリジナリティーを自分の速度とタイミングで、どんどん伸ばしていきましょう。
他人と比較する必要はありません。
自分の根源的な本性を大切にすることで、他者にも同じようにその人が大事にする個性や長所があることが分かります。
縁あって出会う人々の良いところや優れたところを認め理解することで、多様性社会に必要不可欠な共に力を合わせる共生の意識が育まれていくに違いありません。
さいごに
個性を発見し、個性を伸ばし、個性を活かしていきましょう。
オリジナリティーの探求のその先に、世のため人のために貢献することができ、多くの人に勇気と喜びを与えることができれば、その歩みは大きな充実感に満ちて世界に一つしかない満開の桜のような人生となるに違いありません。
私は接する子どもたちが将来そのような存在になるように努力していきたいと思います。
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