見出し画像

現代アーティストの才能 4タイプ診断 ☁️ 美大のモヤモヤしない生き方は? (16タイプ考察 編)

「美大の才能 4 タイプ」と称して、(前半)(後半)と記事にまとめてきましたが、実際、どれくらい信憑性のあるものなのでしょうか?

  美大に通っていたり、作品を作ってたりする人には、多少は役に立つかもしれませんが、ほとんどの人はそうではありませんよね…⁇

  ということで、世間でよく使われる16タイプ診断を「才能マップ」に重ねてみました! 

☁️

目次》

・  16タイプ診断とは?
・  16タイプ診断と4タイプは対応する
・  人口分布は間違い
【多才】という悩み、P という悩み。

☁️

才能マップ  と 16タイプの才能マップ
画像2
画像3

※ 「才能マップ」に「16タイプ診断」を当てはめたもの。小さな数字は、2021年8月時点の日本人での割合の近似値。参考(現在の数値) ↓↓
https://www.16personalities.com/country-profiles/japan

アルファベットの解説 :

  8種類のアルファベットと、末の-Aと-Tは、「MBTI」と呼ばれる指標です。

I   (内向) ……Introvert、
                     自身の内面に気持ちを向ける。
    ↕️ 興味・関心 ↕️
E  (外向) ……Extrovert、
                     他者、社会に気持ちを向ける。 
          

N  (直感) ……iNntuition、
                      ひらめきや想像力を重視。
    ↕️   ものの見方 ↕️
S  (感覚) ……Sensing、
                      感じとった事実を重視。


F  (感情) ……Feeling、
                      感情的に結論を出す。
    ↕️ 判断の仕方 ↕️
T  (思考) ……Thinking、
                      論理的に結論を出す。


P  (柔軟 / 知覚) ……Perceiving、
                      臨機応変に物事を進める。
    ↕️ 環境に対して ↕️
J   (規範 / 決断) ……Judging、
                      論理的に結論を出す。

☁️☁️

-A  (自己主張 / 前進思考)
       ……Assertiveness、要約するとポジティブ
    ↕️ 
-T   (乱気流 / 敏感気質)
       ……Turbulence、要約するとネガティブ


16タイプ診断とは?

 「16タイプ診断」というのは、日本では2000年以降からインターネット上で紹介されるようになったとされる性格診断です。近年でも、SNSで話題にされる他、37か国語で紹介している有名なサイトがあり、Indeedの仕事探しサイトで紹介される等、一定の人気と信頼が寄せられています。
  しかし、ネット上のこれらには、MBTIという元ネタがあります。国際規格のMBTIは、ネット上での公開が禁止されており、簡単な質問で性格の検査(診断)が行えるものではないそうです。また、本来のMBTIにしても、妥当性、有用性、客観性、信頼性がないという指摘が、2000年以前からあります。
  しかしながら、ネット上のMBTI風「16タイプ診断」は、その評判の良さから、一般には広く親しまれているようです。

☁️

参考にした16タイプ診断
https://www.16personalities.com/ja/性格タイプ
(無料の診断テストが受けられます)

☁️

16タイプ診断と4タイプは対応する 

 「16タイプ診断」を「才能マップ」に組み込んでみたところ、見事に分類ができます。才能マップの元ネタである岡田斗司夫さんの「欲求の4タイプ」とMBTI風の診断は、相互性があるようです。

  見かたとしては、4タイプをさらに「なに何タイプよりか」で細かく分類したのが、16タイプになります。【パワー】タイプよりの【スピード】タイプが「領事官」、【デバフ&ルール】タイプよりの【スピード】タイプが「幹部」です。
  また、「管理者」、「主人公」、「巨匠」、「論理学者」の4タイプが天才かと言われれば、それは少し違います。天才ではなく、純粋な【スピード】タイプが「管理者」であり、純粋な【パワー】タイプが「巨匠」であると考えたほうが、正しいでしょう。彼らの性格が、天才(=人でなし)方向に変化しやすいとは考えられます。

☁️

人口分布は間違い

  16タイプの面白いことの一つに、集められた性格診断のデータから、日本人のタイプの割合が分かるということがあります。以前の記事では、中央から端になるにつれて割合が低くなるという仮説を立ていました。しかし、16タイプに当てはめると、実際はそうではない可能性が見えてきます。また、岡田斗司夫さんは、一般的な大学でアンケートを取ると、欲求の4タイプは大体同じぐらいの割合になると言っていましたが、これもそうではなさそうです。

画像3

  16タイプの才能マップの小さな数字が、日本人における割合です。ちなみに、-Aは、ポジティブな性格タイプ、-Tはネガティブな性格タイプを表します。
  これを見ると、日本人は「仲介者」が合計で16パーセント以上、「広報運動家」が約14パーセントを占めていることが分かります。そして、「主人公」と「提唱者」も合わせて考えると、日本人の42パーセント以上が、【コピー&エンハンス】タイプ(欲求の4タイプでいう「注目型」)ということです。しかも、他の3タイプと比べても、ネガティブな人が格段に多く、ネガティブな人の割合は、ポジティブの人の2倍以上と言えます。日本で、SNS依存や承認欲求というワードに注目が集まるのも頷けます。さらに、言うとすれば、全体的な数字が若干、社会的な価値や外交的な方向に偏っていると言えるでしょうか。そもそも、性格診断に参加している層に偏りがあるかもしれませんが…。

  また、これは「16タイプ診断」の日本語翻訳時のニュアンスの問題なのですが、いくつか不思議なポイントがあります。例えば、【スピード】タイプは、日本人的に言えば、総じて「勝負が好きなエリートビジネスマン」というイメージなのですが、「番人」という日本語があてられているのが、特徴的です。「番人」だと、すこし穏やかな印象を受けますが、直訳では「歩哨 (ほしょう) 」という軍団の見張り兵のことで、欲求の4タイプの司令型の別名「軍人」タイプのニュアンスに近いと思われます。また、似たような部分で、「起業家」も元の単語では、「ベンチャー企業の起業家」というニュアンスが近いです。実際、このタイプは、収入があまり高くないという指摘があり、アイデアマンというイメージだと思います。

☁️ ☁️



【多才】という悩み、P という悩み。

  以前の解説で、【多才】は悩みやすいという話をしました。【多才】とは、【スピード】タイプの人が【パワー】タイプの人の方法論を試してしまったり、【パワー】タイプや【デバフ&ルール】タイプの人が、才能的に苦手なコミュニケーションを頑張ってしまうことにより、長所が発揮できず、本来のパフォーマンスが得られないという状況です。ただし、マップ中央にある「領事官」、「広報運動家」、「冒険家」、「指揮官」が、そのまま悩みやすいかと言われれば、それは違います。例えば、最も人口の割合が少ない「指揮官」は、群を抜いて収入が高いという調査があり、「領事官」も同様に収入の高いとされています。収入の多さと悩みの多さに関係があるかは、分かりませんが、彼らは成功しやすい傾向があるのです。
  逆に、収入が低いと調査されたタイプもあり、それらは一概に、Pという指標を持ったタイプです。才能マップでは、【パワー】タイプの全てと、日本人に最も多い【コピー&エンハンス】タイプの「仲介者」「広報運動家」、【デバフ&ルール】タイプの「討論者」「論理学者」に当てはまります。Pとは、選択の可能性を残して、柔軟に、臨機応変に対応するという指標なのですが、裏を返せば、決断力に欠けるのです。つまりは、Pを持ったタイプは悩みやすい傾向があると想像できます。

 【多才】とは、作品を制作するアーティスト(クリエーター)や自営業をする人にとって、時に陥ってしまっては、困ってしまう悩みです。気づいた時には、すこし振り返ってみても、良いのもしれません。一方で、会社勤めであったり、なにか組織に属している人であれば、【多才】は深刻な悩みにならないケースがあります。本来の自分の才能と逆のことをしている自覚があっても、疲れやすさや成長が遅いなりに、お給料が出ていて、クビになる心配もないのであれば、考える時間はあります。人は変化し成長するものですから、これも成長の機会と、少し割り切ってみても良いわけです。
  一方で、Pという悩みは、個人の才能に紐付けられた、逃れようのない悩みです。Pには、決断力に欠けるという問題があります。しかし、その柔軟さは、時には、優しい人であるために、時には、学問や芸術などの本質的な問題に向き合うためのすぐに決め付けないという才能なのです。言わば、悩むことができるという才能が担保されているわけで、これは逃れようのないことですから、悩みの良い面に目を向けてみても良いかもしれませんね。

 :
☁️

☁️

》この記事には マガジン があります。
「 美大の才能論☁️4タイプ診断 
     美大のモヤモヤしない生き方は?」
https://note.com/shomakimura/m/mb07baeff324f

☁️

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?