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全男性に送る育休のススメ①育休に入るきっかけ

「割と、子育てには協力的な方だよね?」

育休を迎える直前の同僚との会話。結論を申し上げると、このように考えていて育休取得を迷う男性はすぐに行動を起こすべきだ。
管理職に
「育休を取りたいです」
と言うことから、あなたの未来は大きく変わることになる。それも、全てがより良い方向に向かって。

元々の生活

17時を過ぎたらすぐに退勤。
帰ってからは家事も率先して手伝っていた。
平日も休日も、子どもたちといつも遊んでいた。
買い物へ行けば好きなものを選ばせていたし、旅行先も家族の意見を尊重していた。
家族との共有時間が、最大にして唯一の幸福だと思っていた。そして幸せだという自覚もあった。

50年を50億で買ってきたbyビリミリオン

優里さんの『ビリミリオン』に
  「残りの寿命を買わせてよ
   50年を50億で買おう」
と言う老人が出てくるが、私だ。過去から帰ってきて今を生きている。無論、そう考えて生きているということだ。

平日の夕方散歩


こうも言い換えられる。退職後、自分のもとへ神様がやってきて告げた。
「人生を一年だけやり直させてやろう。一つは就職して15年目、仕事に慣れてきた頃の小学校の先生。もう一つは、同じ頃の育休ver.だ。好きな方を選びなさい。」
少し考えてみる。
一つ目の人生。おそらく体力的にも技術的にも15年目はちょうど良いくらい。天狗になった時期を超えて少しずつ落ち着き始める頃合いだろう。まだまだ恥ずかしい発言を、今なら抑えられるかもしれない。もうできなくなった指導や実践がもう一度できるかもしれない。
二つ目の人生。現在(退職時)妻は71歳、長女は41歳、二女は39歳、三女は31歳。それぞれ結婚や就職でもうしばらく顔を見ていない。30年前ということは、みんな若くて小さくてそばにいるんだ。その頃の家族時間を、1年も味わえるんだ。

与えられた1年を続けて良いことになったのです

私は小学校の先生です。
仕事柄、キリよく担任業務をバトンタッチするタイミングがあります。昇進など、育休期間がキャリア形成に影響を及ぼす心配もありません。きっと、他の仕事よりも育休の一歩を踏み出しやすいと思います。
でもね、退職時にやり直したい一年はどちらかと聞かれたら、迷うことはないと思うのです。退職金の全てを投じても、きっと多くの親は、わが子が小さかった頃の1年をもう一度噛み締めたいと思うのではないでしょうか。
もし、この考え方に共感してもらえる人がいたら。共感してくれたあなたや育休取得を迷う夫婦にとってわずかでも前向きに考えられるような「育休のススメ」を少しずつ綴ろうと思います。

先の神様は続けて言いました。
「1年だけでなく、もう一度30年をやり直させてやろう。」
記憶はないけれど、2度目の30年が始まるようです。あなたも一緒に、大切に生きてみませんか。


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