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~国宝天守を持つお城(後編)~

前回の記事では、前編として、国宝天守のうち、姫路城彦根城について紹介しましたが、今回は後編として、3城の天守を紹介したいと思います。
 
前回の記事はこちら・・・

今回もぜひ最後までご覧ください。
(見出し画像は公式サイトより)


国宝天守3つ目の紹介

犬山城(犬山観光情報より)

愛知県犬山市にある犬山城。別名「白帝城」。
織田信長公の叔父である織田信康公が、この地にあった砦を改修して築いた城です。
1537年頃着工されたが、いつ頃完成したかは、所説ありはっきりされておりませんが、現存する天守は日本最古と言われています。
 
木曽川を押さえ扇状地である濃尾平野の扇の要に位置し、軍事上経済上交通上の重要拠点とされてきました。
天守最上階からの眺めは絶景です。

犬山城下町(あいち観光ナビより)
城とまちミュージアム(犬山観光情報より)

周辺には木曽川や犬山城下町の古い町並みがあります。
食べ歩きを楽しむこともでき、城とまちミュージアムという歴史を学べる博物館もあり、城下町の街歩きを楽しめます。

三光稲荷神社①
三光稲荷神社②

また城山の麓に「三光稲荷神社」という歴史ある神社があります。
可愛いピンクのハート絵馬が女性に人気です。

信長公秀吉公家康公がそれぞれの時代に犬山城を手にしたことで天下人への道を切り開きました。
歴史の荒波を生き残った、国宝犬山城です。
 
アクセスは名鉄名古屋駅から特急に乗り25分程で最寄りの犬山駅まで行けます。
そこからは徒歩25分程度と少し距離がありますが、途中犬山城下町の古い町並みを楽しむことができます。
 
下記のような切符と入城料と城下町等で使えるクーポン付きのお得切符もあります。

国宝天守4つ目の紹介

松江城

島根県松江市にある松江城。別名「千鳥城」。
関ケ原の戦いの功績によって、出雲を与えられた堀尾吉晴公の子、堀尾忠氏公によって築かれました。
1607年着工し、1611年完成。
高さ30メートルの天守は桃山様式の天守として築城当時のままの姿が残っています。
標高29メートルの亀田山に建つ天守からは宍道湖(しんじこ)を眺望することが可能です。
築城当時から今も残る松江城を囲む約4km外堀、内堀を小舟でめぐる「堀川めぐり」も楽しむことが可能です。

堀川めぐり(島根観光ナビより)

2015年に天守が国宝に指定と、最も国宝指定が新しい国宝天守です。

興雲閣(島根観光ナビより)

明治期に建設された迎賓館「興雲閣(こううんかく)」は、城の敷地内にある一風変わった建築物です。明治天皇の御宿所として建設された建物は、西洋風のレトロな外観と内装を特徴としており、近代以前には見られない味わいがあります。

結果的に天皇の巡幸は実現しませんでしたが、1907年、皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰道行啓にあたって、御旅館となり迎賓館としての役割を果たしました。

小泉八雲記念館(島根観光ナビより)
武家屋敷(島根観光ナビより)

また周辺には小泉八雲記念館武家屋敷はじめ、城下町の雰囲気を感じさせる建物がいくつもあり、散策しながら歴史情緒に触れることができます。
島根県なので、大阪からは少し距離があります。

国宝天守5つ目の紹介

松本城

長野県松本市にある松本城。別名「深志城」。
松本城は日本でも指折りの美しさを誇る城です。
当初の始まりは1504年着工~1520年頃完成でしたが、戦乱の世、城主がたびたび変わりました。

最終的に現在の天守を築き城下を発展させたのは石川数正公の時代です。
1590年頃、石川数正公とその子康長公が、天守を始め、城郭・城下町の整備を行いました。
石川数正公は徳川家康公を若かれし頃から支えてきた重臣でありながら、豊臣秀吉公の元へ出奔した経緯があり、天守の築城は関東を領した家康公に対する牽制・防衛のためだと言われています。

松本城(公式サイトより)

松本城は季節ごとにさまざまな表情を見せますが、なかでも雪景色に染まった天守の姿は見事です。
北アルプスの山々を借景として、お堀に姿を映す天守は他の城では見られない絶景です。
松本城の1枚目の写真は自分が撮った中でも、かなり上手く撮れたほうです(^^)

なわて通り(長野県公式観光サイトより)
中町商店街(中町商店街振興組合より)

お城の周辺には、ハイセンスな店舗が並ぶ「なわて通り」や、土蔵造りの建物が軒を連ねる「中町商店街」が知られ、城下町の情緒を感じさせる街並みが多く残されています。

旧開智学校(松本市公式観光情報より)

また周辺には同じく国宝に指定されている「旧開智学校」があります。
『近代学校建築としては初めての国宝となった旧開智学校校舎、国宝指定にあたっては、「近代化を推進した開化期の洋風建築受容を示し、近代教育の黎明を象徴する最初期の擬洋風学校建築として、文化史的に深い意義を有する」と評価されました。』(松本市ホームページより文言引用)

ちなみに、現在は耐震工事(来年の秋頃迄)のため、休館中です。
まるで外国のような雰囲気を感じられる建物で、すごくおススメです。
ぜひ、耐震工事終了後に松本城とセットでぜひ訪れてみてください。
 
長野県なので、大阪からは少し距離があります。

まとめ

今回は後編として国宝5天守の中の3天守を紹介しました。
国宝5天守は、いずれのお城も歴史的にも本当に貴重な建築物です。
どこのお城も趣もあり、当時の様子を肌で感じることができます。
 
ここで豆知識になりますが、京都の二条城も世界文化遺産に指定されており、国宝です。しかし、天守はありません。御殿等が国宝、また世界文化遺産に指定されています。
国宝天守について、2回に渡り、私なりの知識や知見で紹介しましたが、歴史は説が多く、記事で紹介した内容が全て正解とは限りませんので、ご了承下さい。
 
国宝5天守以外の重要文化財7天守についても、またいずれ触れてみたいなと思います。
 
少し長くなってしまいましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また、次回も宜しくお願いします(^^)/
 

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