晶文社

東京・神保町にある、文学・芸術を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社です。犀…

晶文社

東京・神保町にある、文学・芸術を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社です。犀🦏のマークが目印です。

マガジン

  • 立ち読み・試し読み

    本のまえがき・あとがき・ぬきがき、イベントレポートやインタビュー記事など、ちょっと立ち止まって読んでみてください。

  • 書店様向け情報

    「この新刊は、こういう棚で平積みされてます」「刊行したのは前だけど、こんなきっかけで再ブームに」などなど。営業担当だからできる、晶文社本の総合案内。

  • ウェブ連載

    注目の書き手たちによるオリジナルのウェブ連載。

  • マイ・スクラップブック

    スクラップとは、断片、かけら、そして新聞や雑誌の切り抜きのこと。われらが植草甚一さんも、自分の好きなものを集めて、膨大なスクラップ・ブックを作っていました。 ここでは、多彩な魅力をはなつ書き手たちのスクラップブック──つまり、自身がこころから興味・関心を寄せるモノ・コトについて書いたエッセイ──をご披露いただきます。(編集部)

  • 姫乃たまさん『永遠なるものたち』を巡って

    『永遠なるものたち』に関する記事をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめますので、ご挨拶

こんにちは、わたしたちは晶文社という出版社です。 創業から今年で60周年を迎えます。人文・思想や芸術、文学、ライフスタイル、働き方など、さまざまなジャンルで単行本を出版しています。『吉本隆明全集』も継続的に刊行中。学校案内や資格検定の書籍も手がけています。超ロングセラー『考える練習をしよう』(初版1985年)や『数の悪魔』(初版1998年)などでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。 目印は、渋みのある犀(サイ)のマーク。速足ではないけど、しっかりした足取りで。優れた書

    • 【さきよみ】菊池良『えほん思考』より「はじめに」全文掲載!

      はじめにこの本はとても奇妙な本です。絵本からイノベーションを学ぶことがその主題です。 思考法やアイデア術を紹介した本はさまざまありますが、多くは事例の要素を分解し、そこから導き出せるものを分析します。たいていは複雑な要素が絡まり合い、その「核」は見えづらいです。しかし、この本は「核」そのものから学ぶという趣向になっています。そして、その題材として絵本を取り上げます。なぜ絵本なのか? 実は私たちは思考法のすべてを幼いころに学んでいるのです。そう、絵本というものを通して。 絵

      • 海外文学選書シリーズ「I am I am Iam」リーフレット配布店

        晶文社では、新しい海外文学選書シリーズ「I am I am Iam」をスタートいたします。 刊行された年代を問わず質の高いものをピックアップし、広く長く読み継がれるシリーズを目指します。 装丁・ロゴデザインはシリーズを通して脇田あすかさんが担当します。 「手にとりにくい・堅い・難しそう」じゃない、初めて海外文学を手に取る方にもおすすめできる、新たな魅力をアピールします。 シリーズ刊行に先立ち、リーフレットを配布しておりますので、ぜひお読みください。配布店は順次更新していき

        • 「仕事と子育てを上手に回し、すべてを手に入れよう」に注意|5月24日発売『女性はなぜ男性より貧しいのか?』

          どういうことがネオリベラル・フェミニズムなのか?  問題は、女性のリーダーやメンターというより、ネオリベラル・フェミニズムの言説がどういうものかを社会全体が認識していないことにある。  ネオリベラル・フェミニズムは、力をもつ者がジェンダー平等や女性のエンパワーメントといった言葉を表面的に捉え、同時に私たちの生活を形づくっている社会経済的、文化的な構造を否定する、巧妙なやり方なのだ。  では、どういうことがネオリベラル・フェミニズムなのだろう? 以下に、核となっている考え方を

        • 固定された記事

        はじめますので、ご挨拶

        • 【さきよみ】菊池良『えほん思考』より「はじめに」全文掲載!

        • 海外文学選書シリーズ「I am I am Iam」リーフレット配布店

        • 「仕事と子育てを上手に回し、すべてを手に入れよう」に注意|5月24日発売『女性はなぜ男性より貧しいのか?』

        マガジン

        • 立ち読み・試し読み
          45本
        • 書店様向け情報
          25本
        • マイ・スクラップブック
          5本
        • ウェブ連載
          15本
        • 姫乃たまさん『永遠なるものたち』を巡って
          1本
        • 新刊・既刊・パブ情報
          36本

        記事

          【たちよみ】稲葉振一郎『宇宙・動物・資本主義――稲葉振一郎対話集』より「あとがき」掲載

          あとがき2000年代(ゼロ年代)、まだアラフォーの頃、『経済学という教養』(東洋経済新報社、2004年。ちくま文庫版、2008年)のスマッシュヒットで調子に乗っていた私は、対談・座談ベースでいくつかの本を作った(長谷川裕一さんへのインタビューを軸とした『オタクの遺伝子』(太田出版)、吉原直毅、松尾匡両氏との『マルクスの使いみち』(太田出版)、先ごろ物故した立岩真也氏との『所有と国家のゆくえ』(NHK出版))が、2010〜11年の勤務先での役職者への就任以降、この手の企画は控え

          【たちよみ】稲葉振一郎『宇宙・動物・資本主義――稲葉振一郎対話集』より「あとがき」掲載

          【さきよみ・あとがき】尾久守侑『倫理的なサイコパス――ある精神科医の思索』より「あとがき」掲載!

          あとがき   いつの間にか精神科医になっていた。もちろん記憶がないわけではない。医学部を受験したことも覚えているし、医師国家試験を受験したことも覚えている。研修医のときは忙しかったからかやや記憶が薄れているが、それでもちゃんと脳内に残っている。私は精神科医になりたいと思って精神科医になった、はずであった。  しかし、こんな仕事だとは正直思っていなかったところはある。現場は怖い。大袈裟な言い方かもしれないが、傷ついた人がやってきて、その人に何らかの施しを身一つでしなければなら

          【さきよみ・あとがき】尾久守侑『倫理的なサイコパス――ある精神科医の思索』より「あとがき」掲載!

          【さきよみ・表題作】尾久守侑『倫理的なサイコパス――ある精神科医の思索』より「倫理的なサイコパス」全文掲載!

          倫理的なサイコパス  特に暇というわけではないが、今やらなければいけないことに取り組む気になれないときにSNSの巡回を50周くらいしてしまう。 それでいくら更新しても誰の新しい投稿もなかったりするとまったく読む必要のないネットニュースを読んだり、Instagramの虫眼鏡の形のアイコンを押してさらに閲覧する必要のない情報、例えば「楽天ポイントだけで生活する夫婦のポイ活のススメ」「レンジでチンするだけ! 絶品! 塩ダレネギ豚丼」「嘘でしょ……今週のGUの新作やばすぎる件」みた

          【さきよみ・表題作】尾久守侑『倫理的なサイコパス――ある精神科医の思索』より「倫理的なサイコパス」全文掲載!

          【さきよみ】近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』より「#01 かくして私は収奪と救出に失敗する/『ピクミン4』、やってみた」全文掲載!

          かくして私は収奪と救出に失敗する 『ピクミン4』、やってみた ピクミンというあの植物みたいな生き物のことを知っている人は多くても、「ピクミン」というゲームをやったことがある、という人は意外に少ないのかもしれない。  実際のところ、「ピクミン」シリーズはピクミンの可愛さに惹かれてプレイするには、恐ろしいゲームだと私は思う。そこでは労働という行為がもたらす快楽と破壊が描かれている。  2023年に発売された「ピクミン」シリーズの最新作『ピクミン4』をプレイした私の経験を語りながら

          【さきよみ】近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』より「#01 かくして私は収奪と救出に失敗する/『ピクミン4』、やってみた」全文掲載!

          【さきよみ】近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』より「はじめに」全文掲載!

          なぜフェミニスト、ゲームやってる ゲームとフェミニズムは相性が悪いのか? 「フェミニストがゲームをやってる」という話をすると、「え? フェミニストとゲーム? すごく取り合わせが悪そう」と言われる。  たしかに、そうかもしれない。ゲームは昔「ゲームボーイ」というゲーム機が発売されたくらい、当たり前のように【男の子】のものだった。2014年には「ゲーマーゲート事件」と呼ばれる、ゲームファンたちが女性やセクシュアルマイノリティ、人種的マイノリティに誹謗中傷を加える出来事が起きた。

          【さきよみ】近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』より「はじめに」全文掲載!

          立ち読み『RITUAL(リチュアル)──人類を幸福に導く「最古の科学」』

           アレハンドロは73歳の男性で、スペインのサン・ペドロ・マンリケという小さな村の出身だ。10代のころから、家族とともに地元の火渡りの儀式に参加してきた。私は何年ものあいだに数多くの火渡りの儀式に立ち会ったが、この村の儀式ほど激しいものはほかになかった。2トン以上のオークの木を使って、アルミニウムを溶かすほど熱い火をおこし、参加者は別のひとりを背負い、はだしで火の上を歩く。たいていの人は子どもを背負う。だが、アレハンドロは違った。自分の体重より重い大人を背負うことが多かった。ア

          立ち読み『RITUAL(リチュアル)──人類を幸福に導く「最古の科学」』

          藤井直敬さん『RITUAL(リチュアル)──人類を幸福に導く「最古の科学」』書評

          『Ritual(リチュアル)──人類を幸福に導く「最古の科学」』を読んで、儀式について僕がぼんやりと感じていた違和感についてかなり整理できた。  僕は博士号を取ってからMITのラボでポスドク期間を6年半過ごした。そのラボは、脳内の基底核[きていかく]という場所を中心としたHabit Formation(習慣)ができあがる仕組みの解明を研究テーマの一つに据えていた。簡単に言うと、習慣が身につく仕組みを研究するラボで、習慣については普通の人より考えてきたほうだと思う。習慣という

          藤井直敬さん『RITUAL(リチュアル)──人類を幸福に導く「最古の科学」』書評

          詳細目次『話が通じない相手と話をする方法』

          第1章 会話が不可能に思えるとき  最低なやつとの会話   不可能な会話とは何か?   不可能な会話はなぜ起こるのか?   何ができるのか?   この本で学べることと、この本の使い方 第2章 入門:よい会話のための7つの基礎──通りすがりの他人から囚人まで、誰とでも会話する方法 #1目標   なぜその人と会話するのか?  #2パートナーシップ   パートナーであれ、敵になるな。  #3ラポール   よい関係を築き、保つこと。  #4傾聴   聞くのは長く、話すのは短く。

          詳細目次『話が通じない相手と話をする方法』

          たちよみ『話が通じない相手と話をする方法』監訳者解題(by 藤井翔太)

          はじめに本書は、Peter Boghossian & James Lindsay, How to Have Impossible Conversations: A Very Practical Guide (Da Capo Lifelong Books, 2019) の全訳である。原著のタイトルを直訳すると、「不可能な会話を行う方法──非常に実践的なガイド」とでもなるだろうが、内容と目的、そして筆頭著者であるピーター・ボゴジアンの学術的背景とそれに由来するアプローチをより明

          たちよみ『話が通じない相手と話をする方法』監訳者解題(by 藤井翔太)

          たちよみ『もし友だちがロボットだったら?』訳者あとがき(by 永井玲衣)

          大人たちは、子どもの「哲学的な問い」が大好きです。子どもたちがじっと考え込んでいる姿が大好きです。子どもがこんな「深い」ことを言ったとか、面白いことを言ったとか、そんなエピソードが大好きです。 しかし、この「大好き」という気持ちが、子どもと一緒に考えるということを妨げることがあります。自分がぐっとくるようなことを言わせようとしてしまう。考えてほしい問いを、かれらに押しつけてしまう。 あなたにも、心当たりがあるでしょうか。 思い返してみれば、わたしたちは、考えることが大事と言

          たちよみ『もし友だちがロボットだったら?』訳者あとがき(by 永井玲衣)

          コンテンツ飽和時代、人生を着実に退屈にする「効率重視のパラドックス」を乗り越えるためのたったひとつの冴えたやりかた。

           初めに、いまから200年ほど時をさかのぼって、その時代の天才詩人ゲーテの代表作『ファウスト』を見てみよう。  この疾風怒濤の一大悲劇の主人公ファウスト博士は、万巻の書を読み尽くし、いくつもの学問を究め、その結果、「何もわからないことに気づいた」人物である。  かれはその後、悪魔メフィストフェレスをともなって現実世界で快楽や権力を追求することになるのだが、それはともかく、今日の視点でこの『ファウスト』の冒頭を見ると、さすがに時代の違いを感じないこともない。  ファウスト博士が

          コンテンツ飽和時代、人生を着実に退屈にする「効率重視のパラドックス」を乗り越えるためのたったひとつの冴えたやりかた。

          6/13発売『インフルエンサーのママを告発します』作者のことば

          作者のことば  子どもが生まれたとき、わたしはミニホームページ[*1]とカカオストーリーに子どもの写真をのせました。かわいくて、おかしな姿をすべて記録にのこしておきたかったのです。子どもがそれなりの年齢になるまで、メッセンジャーのプロフィールにも子どもの写真を使っていました。  ところがある日、子どもが「SNSに自分の写真をのせないでほしい」と言ってきたのです。わたしとしては、かわいいと思ってしていたことでしたが、子どもがいやがることもあるのだと、そのときはじめて知りました

          6/13発売『インフルエンサーのママを告発します』作者のことば