【たちよみ】稲葉振一郎『宇宙・動物・資本主義――稲葉振一郎対話集』より「あとがき」掲載
あとがき2000年代(ゼロ年代)、まだアラフォーの頃、『経済学という教養』(東洋経済新報社、2004年。ちくま文庫版、2008年)のスマッシュヒットで調子に乗っていた私は、対談・座談ベースでいくつかの本を作った(長谷川裕一さんへのインタビューを軸とした『オタクの遺伝子』(太田出版)、吉原直毅、松尾匡両氏との『マルクスの使いみち』(太田出版)、先ごろ物故した立岩真也氏との『所有と国家のゆくえ』(NHK出版))が、2010〜11年の勤務先での役職者への就任以降、この手の企画は控え