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立ち読み・試し読み

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本のまえがき・あとがき・ぬきがき、イベントレポートやインタビュー記事など、ちょっと立ち止まって読んでみてください。
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【新刊たちよみ】岡田憲治『言いたいことが言えないひとの政治学』「はじめに」全文公…

 ふつうに生活しているだけで、私たちは他者との不和や衝突やトラブルに出くわしてしまいます…

晶文社
2週間前
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【たちよみ・第2弾】「文句を言う資格はない」のか?――岡田憲治『教室を生きのびる…

多数決と民主主義は関係がない  「言い負かす」とか「バッサリとやる」という言葉を、実際の…

晶文社
2か月前
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【たちよみ・第1弾】政治とは、「選んで、決めて、受け入れさせる」こと――岡田憲治…

政治とは「選ぶ」こと「人の言うことを聞く」とはどういうこと?  この本の大前提を確認した…

晶文社
2か月前
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4刷決定記念!『ベル・ジャー』第一章全文公開(後編)

 わたしたちは、劇場へ向かう人たちの車の渋滞に身動きが取れなくなっていた。乗っていたタク…

晶文社
2か月前
18

4刷決定記念!『ベル・ジャー』第一章全文公開(前編)

   奇妙で、蒸し暑い夏だった――その夏、ローゼンバーグ夫妻は電気椅子にかけられ、わたし…

晶文社
2か月前
20

【さきよみ】村上寛『さよなら、産後うつ』より「はじめに」を公開!

はじめに 初めまして。信州大学医学部周産期のこころの医学講座の村上寛と申します。 私は、…

晶文社
3か月前
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ベンジャミン・クリッツァー著『モヤモヤする正義』まえがき

ネットを眺めたりテレビを見たり雑誌を読んだりしていると、「マイノリティばかり優遇されている」とか「フェミニストの横暴は目に余る」とかいった意見が目に入ってくる。「過剰なポリティカル・コレクトネス」は以前から騒がれていたし、最近ではキャンセル・カルチャーという言葉もすっかり定着した。こういった意見を言っている人たちは、だいたい以下のようなことを問題視しているようだ。 少数派ばかり配慮されて、多数派の意見や利益が無視されている。 些細なことや昔のことで有名人が炎上し、大量の非

私は「この私」を通じてしか世界を経験できない──柴崎友香さんと横道誠さんの対話

「文学×当事者研究」の最前線に芥川賞作家が乗り出してきた!?【横道】 まず、私が柴崎さん…

晶文社
3か月前
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【新刊試し読み】『テヘランのすてきな女』はじめに|金井真紀

自分でもびっくりしている。こんなに早く原稿が書けるなんて。いつものサボり癖はどこへいった…

晶文社
5か月前
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【プロローグ】変人で偏屈なガキが、イソギンチャク道を志すまで【全文掲載】

まるで落雷のようだった。俺の頭に突如、インスピレーションの神様が 舞い降りた。 「そうだ、…

晶文社
5か月前
14

【さきよみ】菊池良『えほん思考』より「はじめに」全文掲載!

はじめにこの本はとても奇妙な本です。絵本からイノベーションを学ぶことがその主題です。 思…

晶文社
5か月前
19

【たちよみ】稲葉振一郎『宇宙・動物・資本主義――稲葉振一郎対話集』より「あとがき…

あとがき2000年代(ゼロ年代)、まだアラフォーの頃、『経済学という教養』(東洋経済新報社、…

晶文社
7か月前
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【さきよみ・あとがき】尾久守侑『倫理的なサイコパス――ある精神科医の思索』より「…

あとがき   いつの間にか精神科医になっていた。もちろん記憶がないわけではない。医学部を…

晶文社
7か月前
39

【さきよみ・表題作】尾久守侑『倫理的なサイコパス――ある精神科医の思索』より「倫理的なサイコパス」全文掲載!

倫理的なサイコパス  特に暇というわけではないが、今やらなければいけないことに取り組む気になれないときにSNSの巡回を50周くらいしてしまう。 それでいくら更新しても誰の新しい投稿もなかったりするとまったく読む必要のないネットニュースを読んだり、Instagramの虫眼鏡の形のアイコンを押してさらに閲覧する必要のない情報、例えば「楽天ポイントだけで生活する夫婦のポイ活のススメ」「レンジでチンするだけ! 絶品! 塩ダレネギ豚丼」「嘘でしょ……今週のGUの新作やばすぎる件」みた