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北海道富良野旅行 ③ スープカレーを食べたかった女

こんばんは、俵省太郎です。

昨年夏の富良野旅行での思い出を記録に残すべく前回に引き続き、このようなものを書いているのですが、

第一回 ↓

第二回 ↓

これからこの旅行記を読む方にお願いしたことが一つありまして、それは、私はドラマ北の国からの【黒板純】に憑りつかれてから書くことになるので、
皆様も、自分が北の国からの純になったつもりで、これから先の文章を読んで頂ければ、富良野の匂いのようなものを少しでも感じていただけるのではないのかと、

僕は生意気にも、他人様にお願いしたく、こうして頭を下げているわけで、

そして、富良野でのことをいま、思い返してみると、北海道といえど夏は暑いな、であり、

黒板純『北の国から89帰郷』より
勿論、食べ物は、美味しかったが


名のあるスープカレー店への道のり

中富良野のラベンダー畑を後にして、まずは二日目に泊まる宿へ行くことにした。

富良野駅から歩いて1分のそのホテルは、最近できたばかりのような新しい雰囲気を出しており、洒落ていて、僕のような後ろめたい心を常に胸に秘めた人間には、とても輝いて見え、その眩しいものが、僕の弱い部分にチクチクと、突き刺さってきた。

ホテルで一息吐いたあと、富良野で有名なカレーの店へ行くことになっていた。
歩くと、それなりに疲れる距離である為、事前に駅周辺のレンタルサイクルのお店で電動自転車を貸りていたのだが、外のとても厳しい、真昼の日差しが、僕の心をカレー屋から遠ざけていた。

しかし、空腹を満たすには、食べ物を食べなければならず、それにはまず、外へ出なければならないわけで。


富良野神社

カレー屋に行く途中、神社へ立ち寄ることにした。
その神社は、羅臼に住んでいた結ちゃん(内田有紀)が富良野を訪れたとき立ち寄った神社であり、その後、役所や病院やスーパーの下調べをし、富良野に住む準備を始めたのだ。

食事よりもまずロケ地巡りだということで、決して、ついでにという軽い気持ちではなく、神社の中に足を踏み入れることにした。

ドラマでは冬だったので一面雪に覆われていた
あのシーンを真似しているのだろうか
美味しいスープカレーが食べれますように、とでも願っていたのだろうか


カレーのふらのや 


独特の形の屋根が、なぜだか心を和ませた
水だ
僕は、名物のスープカレーではなく、やわらか骨付きチキンカレーを食べることにした
何故なら、スープカレーは何だか辛そうなイメージがあり、辛そうな物は今までずっと、避けており、僕は、やはりそういった人間なのだ


蛍「あれ?あそこにいるの、雪子おばさんじゃない?」

五郎「おーい、ゆっこちゃ~ん。白いTシャツにカレーって、気をつけんと……」
あ、
すみません、人違いでした

とにかく、鶏肉がやわらかく、カレーも美味しかった。肉はやわらかければ良いというものではないのだが、そのやわらかな鶏肉の食感とサラリとしたカレーの相性は良く、本当に美味しかった。

話題のスープカレーだ

雪子おばさんだと思われた青森出身のH実が食べていたのは、人気のスープカレーで、北海道の地で栽培された栄養価の高そうな良く育った野菜がゴロゴロと入っており、地元の人々だと思われる他の客たちも、こぞってスープカレーを食べていた。

隣のSL

『ふらのや』の隣にある広場には、現役を退いた、昔、この辺りを乗客を乗せ線路を走って、皆に羨望の眼差しを浴びていただろう、蒸気機関車の姿があった。

このようなSLが以前は当たり前のように活躍していたのだ
D51のことを昔の人はデゴイチと呼んでいたと、どこかで聞いたことがある


ふらのやで美味しいカレーを食べ終え、次は、雪子おばさんが働いていた『ニングルテラス』という場所へ行くことになった。

自転車をレンタルしたお店でもらった地図を広げると、目的地までさほど遠くない印象を受けたこともあり、この場所からニングルテラスのある新富良野プリンスホテルまで、自転車で行くことにした。

しかし、その判断が甘かったと、カレーを食べたばかりの僕には、まったく解っていなかった。

自転車を漕ぎ始めて15分程経っただろうか、ニングルテラスへの道のりが思っていた距離の5倍はあるのではないか、という恐怖心に突如襲われた。
しかし、不都合な事にはすぐに目を瞑ってしまう卑怯な僕は、やはりその時も、見て見ぬふりを貫き通したのだ。

そして、いくら進んでも、地図にある目印には一向に辿り着かず、疲労感が背中を滴る汗に表れ、途方に暮れようとしていたそのとき、

富良野チーズ工房を発見


チーズ公園 どんな公園なのだろう
チーズは北海道の強力な特産物だ
乳しぼりを体験できる場のようだ
ホテルに引き返したい気持ちも多少はあった

富良野チーズ工房に立ち寄ってわずか15分程で、まもなく閉館時間です、ということになり、上り坂の続く山道を更に電動自転車で突き進むことは、辛い選択だと思われたが、今日を逃すとニングルテラスへは二度と行けないような気がして、そもそも、ニングルテラスで何をするかは、まったく決まっていなかったが、とにかく今は、前進あるのみ、という昭和の根性論のようなものが疲れた頭の中に蔓延っていた。

ニングルテラス

チーズ工房を出てどれぐらい自転車を漕いだのだろうか、ようやく森の中の素敵な空間に辿り着いた。
自然に囲まれたその場所には、ガラス細工のお店や和紙を使ったペーパーワークのお店、鉄の創作物、その他色々な手作りの品を売っている店が、軒を連ねていた。
『ニングル』という言葉は、アイヌに伝わる森の小さな妖精のような存在を表しているそうで、この森は、その様な妖精がいても不思議ではない雰囲気に包まれており、僕の中の好奇心という懐かしいものが、静かに脈を打っていた。

ようやく着いた
まだ明るい時間だったが、ライトアップされていて綺麗だった
日常とは明らかに違う空気に包まれ
『森のろうそく屋』は雪子おばさんが務めていたお店だ
偶然捉えた ニングルデビル という妖精だ


富良野・ドラマ館

ニングルテラス入口のすぐ側にある、どこか懐かしい造りの建物

様々な建物から木のぬくもりが感じられた
色んなグッズが販売されており、父さんのジャンバーまで売りに出されていた
健さん、僕は、情けない男です


帰り道

早く、ホテルに帰りたい


次回は、三日目
いよいよ本格的な、ロケ地巡りが始まる
                             

つづく



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