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恋愛・結婚

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恋愛・結婚・婚活に関する個人エントリをまとめたもの。
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#エッセイ

失った恋を忘れるには

失った恋を忘れるには

失恋が不可避だとしたら
破れた恋の忘れ方。

いきなり否定から入るがそんな方法があれば誰も苦労はしない。いや、あるにはあるのだ。よく言われる新しい恋に生きるである。しかしそう簡単に忘れられないから悩むものではなかろうか。

「もしあの人と一緒になれたら」

その想いが積み重なれば重なるほど喪失感は深く根強いものになっていく。報われない恋を何年も続けた結果疲れ切って恋が消滅することもあるだろう。しか

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みっともないと言われてもまだ君が好き

みっともないと言われてもまだ君が好き

※以下のエピソードはプライバシー保護のため若干設定を変えてある。

A(男性・先輩)とB(女性・後輩)というカップルがいた。私よりも少し若い大学生カップルである。

ひと目見れば誰でもわかるほどAが一方的に入れ揚げており、なぜBは付き合っているのか不思議なほどだった。
Bは特段美人というわけではないし、性格もかなりドライ(イケメンや金持ち以外興味なし)である。それなのに彼女を狙っている男は複数おり

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夫選びも楽じゃない

夫選びも楽じゃない

新卒で勤務した職場ではいろいろなことを学んだ。なかでも一番印象に残っているのがパートの女性たちの言葉である。

今思えば既婚40〜50代のパートの女性たちがあれほど集まっている職場は後にはなく、結婚生活の難しさを学んだように思う。というより結婚の夢(そんなものなかった気もするが)が打ち砕かれた感じである。

もちろん家庭や夫婦ごとに事情は違うだろう。仲のいい夫婦もたくさんいたし、後の職場ではこうい

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「いつかあなたに会いたい」と思っていたあの頃

「いつかあなたに会いたい」と思っていたあの頃


ネットワーク交流論
私は昔から海外ドラマが大好きである。近隣のDVDレンタルのお店で借りて見たドラマの続きが見たくて仕方なくてNetflix契約を行った。

しかし最近は周囲の付き合いでアニメ(特に異世界転生もの)を見ていることもある。ラノベはイラストが苦手であまり読まないし、それを原作としたアニメも面白いものはあるが中途半端に終わるものが多くて不満である。それを言ってしまうとアメリカのドラマも

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彼女の意外な一面

彼女の意外な一面

「共依存(きょういそん)?」 

「うん。例えばアルコール依存症の人がいたとするよね。家族としては医者に行って治してもらいたいわけ。でもその人の妻が"私がいないとダメになる"と思ってそんな彼を支え続けてしまうことがある。そんな彼だから支えてしまうわけで、治す方向に向かわないから病状は維持される。いやむしろ悪化する。こういうお互いに依存しているかたちのことを共依存と言うことがある」

あれは大学時代

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声の魅力はいかほどか

声の魅力はいかほどか

昨日のエントリで「可愛いは容姿だけに限らない」という旨の文章を書いた。しかし外見/内面の二元論で恋愛の魅力を語るとカテゴリしづらい要素があるように思う。そのひとつが声だった。声がよいことは恋愛においてアドバンテージになり得るのだろうか。
※ただしベストセラー新書『人は見た目が9割』では声は「見た目」にカテゴライズしている模様。

「声フェチ」という言葉はずいぶん前から存在している。「声フェチ」は女

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「可愛いは正義」に対するとりとめのない考え

「可愛いは正義」に対するとりとめのない考え

「男も女も大事なのは可愛さや」

飲み会の席で人生の大ベテランA氏が言い放った言葉である。どんな文脈だったかは覚えていない。いや、そもそも脈絡などなく、本当に唐突に言い放った言葉だったような気さえする。

A氏は私と同業の人間にはとても有名な人物だったりする。だが現在は大阪府T市の元市長のような名言を残して再雇用を受けずに退職してしまった。

仕事の鬼のように思われていたA氏だが、実は結婚というも

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ある夫婦と縁結びの願い事

ある夫婦と縁結びの願い事

数年前の話。

本当に雲ひとつない小春日和の暖かな日だった。早朝から延々と山中の道を走り続けること200キロ。見渡す限り山、山、山。時折景色に廃屋が混ざるばかりで、信号もガソリンスタンドも1時間に1度ほどしか見かけない。絵に書いたような、いや、絵に書いたらただの山にしか見えないほどの過疎地帯だった。

ようやく山を抜けると海岸沿いの道に出る。右手には変わらず険阻な山々が続いているが、左を向けば日光

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