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ノルアドレナリンの働き【闘争or逃走】

こんにちは、ショウです。僕のnoteを読みに来て頂いてありがとうございます。

今回は「ノルアドレナリン」について話をしていきます。以前「ドーパミン」について話をした時にも少し触れましたが、ノルアドレナリンは神経伝達物質の1つです。

こちらでは「ドーパミン×ダイエット」ということで、ドーパミンの効能がダイエットにも活かせるんだということで話を進めていきましたが、ノルアドレナリンに関しても同じことが言えます。

ただ、当然ながらドーパミンとノルアドレナリンは効果・効能が違うのでダイエットへの繋げ方が変わってきます。
どう変わっていくのか?ノルアドレナリンについて一緒に学んでいきましょう。ご興味ある方はこの先も読んで頂けると嬉しいです。

○ノルアドレナリンとは?

ノルアドレナリン3

●ホルモンとしてアミノ酸を原料として生成されるカテコールアミンの一種で、副腎髄質から血液に放出されます。

●神経伝達物質として
脳幹内にある青班核から、視床下部、大脳辺縁系、大脳新皮質などに
投射して、注意力・判断力などを向上させます。また、ストレス等により
交感神経が刺激され放出されます。

▶︎ノルアドレナリンの働きを一言でいうと?
ノルアドレナリンは「闘争ホルモン」ならびに「逃走ホルモン」とも呼ばれます。また、心拍数を直接増加させるように交感神経を動かし、脂肪をエネルギーに変えて筋肉の素早さを増加させます。

このような状況はあまり考えにくいのですが、例えば、どこかでトラと遭遇してしまった場合。脳にある「扁桃体」が外部からの刺激を不快かどうか判断します。
トラとの遭遇は恐怖でしかないから不快なので、速やかにノルアドレナリンが分泌します。闘うにしても逃げるにしても、瞬発的な行動が取れるように、脳と身体を準備状態に持っていきます。

ちなみに、ノルアドレナリンの主な効果・効能は以下になります。

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ノルアドレナリンの分泌はストレスに反応して起きます。
生物が⾃然界で何らかの危険を察知した時に交感神経系を刺激して、瞬時
に様々な状況判断を⾏いつつ、⾁体を効果的に動かすことが出来るようにするための仕組みです。
生命の危機に瀕した時、寝ぼけ眼では生存することはできません。闘うか逃げるか、瞬時に判断できるようにしないといけません。

ストレスを感じてノルアドレナリンが分泌されると、体中に血が巡り、脳が一気に覚醒します。この時、筋⾁に酸素や栄養を送るために⼼拍数と血圧は上昇します。血液が筋⾁や脳に集中するため、消化器官の働きは抑制され、排泄している場合ではないので排泄も抑制されます。

また、より多くの情報を取り⼊れるために瞳孔は拡大します。多少の傷み
で体の動きを⽌めるわけにはいかないので、痛覚を遮断して痛みに鈍感に
なります。敵と相対している場合、その敵と戦うか、逃げるかを判断する
ため、集中力や判断力を向上させ、 同時に⾁体のパフォーマンスを最大
限引き出せるよう、筋⾁などの機能が向上します。


▶ストレスへの順応と耐性
ノルアドレナリンが分泌されてストレスに体が反応する一⽅で、ストレスが脅威ではないことを学習・認識すると、そのストレスに対して順応するようになります。

例えば、拾われてきた猫が最初は怯えていたのですが、次第に飼い主に慣れていくような感じです。

現代社会では、いわゆる「生命の危機」に瀕するような状況には中々遭遇することはありませんが、⼈々は⽇々さまざまなストレスを受けながら過ごしています。そうしたストレスにもノルアドレナリンは反応しますが、徐々に順応していきます。

例えば、⼈前でのスピーチで過度の緊張をしてしまうなど、苦⼿意識を持つものでも、経験を積んでいくうちにストレスに順応していきます。⼈は本来、経験したことがないことには躊躇して⼆の足を踏みがちですが、さまざまなストレスを経験し順応していくことで、未知のストレスへの耐性もつくようになるのです。ストレス耐性がつくと、我慢強く何事も率先していくようなリーダーシップを発揮することが出来る様になります。

▶性格形成に関与する
ノルアドレナリンには安定した性格を形成する『性格形成ホルモン』という一⾯もあります。ノルアドレナリンが適度に分泌ような生活を送ることで、抑うつや気分の落ち込み、無気力などを抑え、抗うつ作⽤を得ることができます。

ただし、過剰な分泌は感情の暴走に繋がり、すぐにイライラして怒りっぽくなったり、冷静さを失って暴走してしまい、わけが分からなくなってしまうことがあります。または、筋⾁がこわばり、ベストパフォーマンスを発揮できなくなります。

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