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自分だけの読書メモをObsidianへ残していくやり方

読書での気づきや学びを、想起によって繰り返し思い返しては実際に使うことで自分のスキルへと昇華し尽くしたいと願っています。ただ、それがかなうことはありません。某忘却曲線によって、人間はどうやっても忘れていく生物です。

それでも、老いにあらがう如く忘却にもあらがいたいと考えるのがしょっさんです。そんな、できうる限りの抗いをここにまとめました。

読書習慣を身につける

何はもとより、読書の習慣を身につけていきましょう。本を読まなければ、読書メモを作ることはできません。楽しんで読む本と、知識を得るための本とでは読書の作法が大きく異なります。今回は知識を得るための本の場合です。技術書、自己啓発書、ビジネス本などですね。

私は、毎朝 30分の時間を取って飛ばし読みをしています。

読み終えた本は分類して、残すか捨てるか決めておきましょう。

読書しながら、ノートへメモを取る

上述のリンク先にも記載のあるとおり、私はディスカヴァーダイアリーへ日々の読書メモを取っています。1日のページの範囲でおさまる程度のことしかメモをしません。それ以上になるようであれば、精読に分類して読み直したほうが良いでしょう。

ここはノートに限らず、デジタル派の方であればiPhoneやPCでメモを残していっても構いません。ただアナログでメモを残す方が記憶に残ると言われていますし、私はペンで文字を書かないと思考に発展しないので、最初のメモは必ずペンで書いています。文字を書くこと自体も好きということもありますが「文字を書く」=「考える」という性質が、しょっさんの長い人生で形成されていますから、この方法を積極的に活用しています。

丸写しにするのではなく、考えて、理解して、自分の言葉でまとめておきます。ここでは、Zettelkasten でいう Fleeting Note (一時メモ) の状態です。

このとき、あとで見返すためにページ数を一緒に記載して残しています。
章が変わったら1行あけます。これは後の工程でちょっとだけ楽になる方法です。

Obsidian へ読書メモを準備する

以前作った Bookmarklet を使って、Obsidian へ読書メモの Index を準備します。書籍情報をまとめておく部分ですね。これは Zettelkasten でいう Literature Note になります。

この読書メモを作るタイミングは、読んだときでも振り返るときでもどちらでも良いです。なんとなく、読む前にこの読書メモを準備しておくと、概要などが記されているので当たりを付けるのにちょうど良い可能性は少なからずあるかなと思う程度です。好きなときに作って下さい。

このとき、目次も作成します。目次は「」単位のみにしています。それを H1 レベル ( # 一つ分) で準備しています。の単位にまで落とし込んでしまうと、メモに対して項が多すぎる結果となり Permanent Note が埋もれてしまうことから「」ごとにしています。

もちろん章じゃなければならないというわけではありません。みなさんのメモ量や、本によって変えてみてください。ただし、後々 Permanent Note を作ることを考えると、特定のレベルにあわせておくことをお勧めします。

しばらく経過したら振り返る

本を読んだ当日には Obsidian へ読書メモを転記しません。せめて3日以上経過してからです。

Obsidian へメモを転記するときには、ノートと該当する本を準備します。ノートのページ数を見ながら、おもむろに本を開きます。そして、改めて該当する部分を読み返してメモと照らし合わせながら振り返ります。

それらの内容を確認しながら、改めて Obisidian 読書メモ内の該当する章の中にそのメモを記述します。そしてメモにふさわしいタイトルを付けます。そのタイトルには H2 レベルを割り当てておきます。目次が項のレベルでまとまっている場合には H3 レベルになるでしょう。要するに目次で利用されているものから、一つレベルの低いタイトルとして割り当てます。

全てのメモを記述したら、"Note Refactor" を使ってメモのレベル(私の場合は H2 タグ)で分解します。とある私の読書メモだと次のようになります。

大規模データ管理(オライリー)でのサンプル

ゴールデンソース、データプロバイダーとデータコンシューマ、などが私のメモになっています。このようにメモの部分が分離されて一つのノートに昇華されました。

Permanent Note へ進化させる

あとは、この分離されたノートをベースに Permanent Note へと進化させていきます。このとき、関連する書籍へリンクを張ったりタグを付与します。

ゴールデンソースの Permanent Note

完成していると言いがたいですが、恥ずかしながらサンプルです。このように「ゴールデンソース」に対しての Permanent Note が一つできあがりました。ページ数を入れているのはちょっといただけないので、このあたりはまだ試行錯誤が必要そうです。とは言え、自分にとってようやく読書メモを取るプロセスが確立したなと安心しています。

毎日、読書を続けていますから Obsidian への振り返りも毎日続けていかないと置いてけぼりになります。とは言え、なかなかそこまでの時間をとれず習慣させるに至ってはいません。この課題は、うまく時間を作って取り組んでいきたいところです。

そういった意味では完成されたプロセスとは言いがたいのですが、この流れは、自分の中でできあがったフローとして最適です。これをうまく回していけるよう、これからも楽しんで習慣を作っていきます。

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