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CMO ESSAY|どこまでもいける

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仕事をする中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねたいと思っています。現在CMO(Chief Marketing Officer)として働いているのでマーケティングに関する…
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#読書感想文

スタートアップで「確率思考の戦略論」を実践してみた話。市場構造を方程式で表してみたら事業成長に貢献するアクションが明確になった。

このnoteは「モバイルアプリマーケティングアドベントカレンダー2021」の21日目の投稿になります。 記事にもし参考になる部分がありましたら、ぜひハッシュタグ「#アプリマーケアドベント 」を付けてシェアをお願いします!🎉 自己紹介株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川と申します。広告代理店出身で、デジタル領域とマス広告領域の両方を経験した後に、3社の事業会社を経験してきています。 タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。 課題|市

2024/6/17週|ナシーム・ニコラス・タレブの著作から - 人生に活かせる考え方

何度でも読み直したい本シリーズというものがあるとすると、自分の場合は渋沢栄一さんの『論語と算盤』が真っ先に思い浮かぶのですが、同様によく読み直しているのが、ナシーム・ニコラス・タレブの著作です。『まぐれ』『ブラック・スワン』『反脆弱性』などですね。 自分の価値観/考え方は間違いなく影響受けていると思います。 今日は過去の著作で述べられているポイントを自分なりに要約してみて、そこから職業人生に学べそうなことを(自分のためにも)整理してみたいと思います。 いくつかの主張タレブ

2023/11/13週|『プロフェッショナルマネジャー』を読んだ

同じ本でも読むタイミングで印象が全く変わることありますよね。自分はその時に悩んでいるテーマについて「考える or 解のヒント」を求めて本を読むことが多いのでなおさらなのですが、、 『プロフェッショナルマネジャー』は2004年に発売されているのでおそらく最初に読んだのは大学生の頃、社会人になってからも目を通した記憶はありますが、主張としては頭で理解できつつ、自分の行動が何か変わるかでいうとそこまでではなかったので、印象としては「ふーーん」くらいの感じでした。が、最近読み直した

2023/10/16週|『最高を超える』を読んだ

久しぶりに読んだ本についてのメモです。 『最高を超える』… まずタイトルが良いですよね。笑 スノーフレイク社のフランク・スルートマンの書いた仕事や組織の哲学についての本になります。 スタートアップを想定している部分も多く、スタートアップの中にいる身としては実務にも適用できそうな部分や気づきが多数ありました。 ここでは、『最高を超える』から、個人的に印象に残ったポイントを以下に抜粋させてもらいます。 感じたことのメモ①リーダーの力量が組織の結果を左右すると肝に銘じる( =

2023/7/31週|最近推しの歴史関連コンテンツ3選

最近歴史にハマっています。 中高生の頃から社会や世界史が一番好きな科目ではありましたが、当時はどちらかというと所謂テストのための知識を溜めていた気がします。 大人になってからはそこにある人間ドラマがシンプルに面白い、、というところもありますし、何より最近はそれらのストーリーからの教訓を自分の仕事に活かせる部分があるかも、、!と思う度合いが増してきている感覚があります。 と、いうわけで本やポッドキャスト、YouTubeなどで日本・世界問わず歴史物をよく見るようになってきて

2023/7/24週|プロダクトマーケティングが担うべきこと(『LOVED』を読んで)

『LOVED 市場を形づくり製品を定着に導くプロダクトマーケティング』を読んでいます。『INSPIRED』や『EMPOWERED』に続くシリーズの一つで、プロダクトマーケティングに焦点を当てた書籍です。 まだ自分自身も咀嚼中の部分はあるのですが、本社からプロダクトマーケティングに関する基本的なことを紹介させていただきつつ、感じたことをメモしておきたいと思います。 まず以下が本書の内容紹介です(Amazonより引用) プロダクトマーケティングの役割についてまず本書からいく

2023/7/10週|『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』を読んだ

『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』を読みました。 Culture eats strategy for breakfast. (企業カルチャーは戦略を凌駕する)これはピーター・ドラッカーの言葉ですが、様々な企業の例だったり歴史上の偉人の言葉、必ずしも組織論に限定されない文献からの参照などで、非常に腹落ちしやすい本でした。以下にいくつか印象的だった箇所を引用させていただきます。 まずはAirbnbのブライアン・チェスキーから学ぶカルチャーデザインの考

2023/6/5週|情熱は、無条件だ。

今週は1日有給をいただいて、少し、考え事をしておりました。 ・始まった頃(ピータードラッカーが本を出した1970年代)と今を比べた時の、マーケティング活動の意義と限界?について ・人生目標へのHOWはあってもWHATとWHYが明確でない気がする話 ・大義とは... などなどなど。。 諸々含め、今後の人生の方針(の種)を考えつつ...必ずしもポジティブな側面からだけではないけれども、そこも含めて普段目の前のことに夢中であたっている自分を少し俯瞰して見ることのできた時間にな

2023/1/2週|『マッキンゼー CEOエクセレンス: 一流経営者の要件』を読んだ

年末年始には10冊ほどの本に目を通すことができました。 その中から、マッキンゼー CEOエクセレンス: 一流経営者の要件 の感想メモを投稿しておきます。 CEOが果たすべき主な6つの責務本書では、大手上場企業上位1,000社のいずれかでCEOを務めた2,400人から、在職期間、TRS(株式総利回り)、メディアが選ぶランキングでの選出等から200名のベストCEOが定義されており、そうした卓越した経営者・CEOマインドセットと行動様式を言語化したものをまとめたものです。 本

2022/12/19週|『武器になる哲学』から刺さったコンセプト紹介

この師走はおかんの誕生日に気づくのが遅れたり、コンタクトレンズの家庭内在庫切れを起こしてしまうなど、仕事中心に慌ただしく過ぎ去って行こうとしています。 ここまでバタバタしている状態が本当にいいのかな…と少し見直しの必要性を感じながら、他方でこの週末からやっと少し時間ができたので久しぶりに『武器になる哲学』を再読しています。 (ちなみにkindle unlimited 対象の方は ¥0 で読めます。この知見が ¥0 とは信じれないです、ら抜き言葉使っちゃうくらい) そもそも

2022/12/12週|『マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則』からの3つの学び

今週は『マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則』を読んで心に残ったところの備忘録メモです。 特に印象だった3つを記載しておきます。これ以外にも金言たくさんだったので是非ご一読ください。 ❶チームワークは才能を凌駕する第4章の「どのように最高のパフォーマンスを上げる経営トップチームを創ればよいか?」に出てくる一説。 最高のパフォーマンスを上げるチームは ・共通の目標を持ち ・お互いに才能を補完し合いながら ・優れた業績を達成する (オールスターレベルの個人が集まるだけでは

2022/10/24週|『取締役会の仕事』を読んだ

尊敬する方々との雑談の中で出てきた『取締役会の仕事』を読みました。 こちらはメルカリの山田進太郎さんのブログの中でも紹介されていたものです。 取締役会の具体的なあるべきや世界で求められているトレンド・エピソード・参加者に求められる素養や振る舞いについて、副題にあるような「先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき」という切り口で理解できます。多数の事例が出てくるので読みやすいです。 ラム・チャランの本は『これからの経営は「南」から学べ: 新興国の爆発的成長が生んだ新常識

2022/10/3週|時系列データはビジュアライズしてこそ

職業柄もありますが、データが好きです。 特に時系列データは変化がわかりやすいので長期トレンドにして眺めるのが好きです。 特に知らなかったことがデータを通して発見されることで好奇心が満たされるようで、みんなに息を吸うようにデータを眺めてほしいくらいです。笑 少し前のベストセラー『FACTFULNESS』。 実際に書籍に掲載されているデータを操作できるサイト(Gapminder)があるのですが、そのデータ動かしてみたら、そのパワフルさにたまげました。 例えば、 - X軸

2022/9/12週|自分の強みの見つけ方

今週、社員との1on1で「今読んでいる本」としてあげてくれた、『苦しかったときの話をしようか』を自分も再読したので読書感想文を残しておきます。 自分を知ること、語ることについて思い返せば、学生時代に就活のために自己分析をしていた頃から「自分の強み(からの自己PR)」を話すのがあまり得意ではありませんでした。 正直そこに並べた強みが本当に強みなのか、自分で並べた割にイマイチ確証が持てませんでしたし、 (うーーーーん、なんだか、これってものがないんだよなぁ。。) というのが率直