尊敬する方々との雑談の中で出てきた『取締役会の仕事』を読みました。
こちらはメルカリの山田進太郎さんのブログの中でも紹介されていたものです。
取締役会の具体的なあるべきや世界で求められているトレンド・エピソード・参加者に求められる素養や振る舞いについて、副題にあるような「先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき」という切り口で理解できます。多数の事例が出てくるので読みやすいです。
ラム・チャランの本は『これからの経営は「南」から学べ: 新興国の爆発的成長が生んだ新常識』以来、2冊目です。
感銘を受けた部分
取締役会が担うもっとも大切なことは「基本理念を決めること」というのが第2章で出てくるのですが、この部分が本書の中で最も学びになりました。
「基本理念」という言葉については下記を引用します。
「良い基本理念には求心力がある」という一節があり、成功事例としてバーティ・エアテル(インドの電気通信事業者)において創業者のスニル・バーティ・ミタルが取締役会とともにつくっていった理念が紹介されます。具体的には下記のようなものです。
確かに上記のような基本理念が拠り所となると、執行を担う組織体における意思決定のスピードは最大限高められると思われます。サービスを提供したい対象や遂行する上で大事にしたいこと(上で言うとスピード)、協調するところと競争するところ、人材登用の考え方などなど、程よく具体性を伴った方針となっていることがうかがえます。
本書では基本理念を作る時のチェックリストなども記載されており、実務上も参考にできます。
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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