この師走はおかんの誕生日に気づくのが遅れたり、コンタクトレンズの家庭内在庫切れを起こしてしまうなど、仕事中心に慌ただしく過ぎ去って行こうとしています。
ここまでバタバタしている状態が本当にいいのかな…と少し見直しの必要性を感じながら、他方でこの週末からやっと少し時間ができたので久しぶりに『武器になる哲学』を再読しています。
(ちなみにkindle unlimited 対象の方は ¥0 で読めます。この知見が ¥0 とは信じれないです、ら抜き言葉使っちゃうくらい)
そもそも哲学に興味が出てきたのは社会人として生きていくうちに自分の無教養さを感じる場面が多くなってきたことと、哲学者たちが人生をかけて考えついた哲学の各々のキーコンセプトの中には生きていく上でのヒントも多分に含まれていると感じるようになってきたためです。年齢は重ねるものです。笑
中でも本書は著者の山口周さんが有用性(実用性)という観点でフィルタリングをして50ものキーコンセプトを解説くださっており、自分のような初心者にもとっつき易い本となっております。(哲学に閉じないのがさらによき)
今日はそんな本書からいくつか個人的に刺さったものを紹介します。
悪事は、思考停止した「凡人」によってなされる ー ハンナ・アーレント
ナチスドイツにおけるユダヤ人虐殺計画において中心的な役割を果たしたアドルフ・アイヒマンの裁判の傍聴していたハンナ・アーレントがその模様をまとめた『エルサレムのアイヒマン』より。
システムそのものを受動的に受け入れてしまう前に一歩引いて自分なりの評価をしているケースがどれほどあるだろうか、
システムの中で生きていくことについつい目が行きがちなのでは、という気づきを得ました。
いい奴だけど、売られたケンカは買う ー ジョン・ナッシュ
「囚人のジレンマ」が非常に有名ですが、ナッシュ均衡そのものは「どのプレイヤーも戦略を変更する誘引をもたないような戦略の組合せ」と定義されます。
本書の中でも紹介されますが、現実世界では繰り返しの選択の機会が迫ってきます。そういう時にどういう手を採るのが最も望ましいのかを「繰り返しの囚人のジレンマ」というゲームで実験しています。
大学の時のゲーム理論の授業でこの実験したな〜笑、というのも思い出しつつ、上記のシンプルなルールが平均得点を最も高めるというのは普段の生活における意思決定においても示唆に富む内容ではないでしょうか。
上司は、自分に対する反対意見を積極的に探せ ー ヘールト・ホフステード
こちらに関しては下記の事例を読むとスッとわかる指摘ではないでしょうか。(多様性の観点も含まれている)
他にも以前も紹介したナシーム・ニコラス・タレブの『反脆弱性』など、人生において役立つコンセプトが多数掲載されております。是非ご一読ください。
今週はこの辺りで。
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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