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2024/6/17週|ナシーム・ニコラス・タレブの著作から - 人生に活かせる考え方

何度でも読み直したい本シリーズというものがあるとすると、自分の場合は渋沢栄一さんの『論語と算盤』が真っ先に思い浮かぶのですが、同様によく読み直しているのが、ナシーム・ニコラス・タレブの著作です。『まぐれ』『ブラック・スワン』『反脆弱性』などですね。
自分の価値観/考え方は間違いなく影響受けていると思います。

今日は過去の著作で述べられているポイントを自分なりに要約してみて、そこから職業人生に学べそうなことを(自分のためにも)整理してみたいと思います。

いくつかの主張

タレブの著作には色々な記載があるのですが、個人的に受け取っているものは例えば下記のようなものです。

  • 私たちはしばしば、まれで予測不可能な「ブラック・スワン」現象の影響を誤解し、過小評価している。私たちは、私たちの知識の限界と、極端な出来事の可能性をもっと認識すべきである 。

  • 経済からテクノロジーに至るまで、現代のシステムの多くはますます複雑化し、相互接続が進み、壊れやすくなっている。そのため、突発的で大規模な障害に対して脆弱になっている 。

  • 私たちは「反脆弱性」、つまり無秩序や不安定性から利益を得る能力を構築する必要がある。アンチフラジャイル(反脆弱な)システムは、壊れやすいシステムとは異なり、ストレスがかかると強くなる。

    • 筋トレが良い例…!ストレスから成長し、変化に富み、時間をかけて段階的にチャレンジすることで回復力を増すという、反脆弱性の原則を完璧に体現している。人間の身体は、適切にトレーニングされれば、驚異的な反脆弱性システムである。

  • 私たちは、欠陥のある理論やモデル、ランダム性や不確実性を認めない専門家を信頼しすぎている。もっと懐疑的で経験的な思考が必要だ .

自分の人生に活かすアイディア/考え方

  1. まれで予測不可能なブラック・スワンの存在を意識すると、選択肢を広げておき、一つのキャリアパスにとらわれないようにすることが重要。方向転換ができることで、予期せぬチャンスを生かし、変化に適応することができる。

  2. ある分野では安定を保ちながら、別の分野ではリスクを取る。例えば、信頼できる仕事を続けながら、副業やビジネスのアイデアを追求する。

  3. 学位や本の知識だけに頼るのではなく、実践的な実地経験を積むこと。やってみることで学ぶことは非常に価値がある。実体験のない「専門家」には要注意。

  4. 困難や不確実性に直面しても成長し、向上できるようなキャリアを探す。たった一度のネガティブな出来事で簡単にダメになってしまうような仕事は避ける。レジリエンスと、変化に適応し、変化から利益を得る能力を目指そう。

  5. 一般的なキャリア・アドバイスに従ったり、他人の意見に流されたりして、自分が可能だと思うことを制限してはいけない。自分の情熱や信念に合うのであれば、世間一般の意見に逆らうことも厭わないこと。

  6. 自分自身について学び続け、自分の能力に自信を持つ。自分の長所、興味、価値観を理解する。そうすることで、自分に合ったチャンスを生かすことができる。

著作もぜひ手に取ってみてください📗

📓この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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