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CMO ESSAY|どこまでもいける

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仕事をする中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねたいと思っています。現在CMO(Chief Marketing Officer)として働いているのでマーケティングに関する…
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#仕事

スタートアップで「確率思考の戦略論」を実践してみた話。市場構造を方程式で表してみたら事業成長に貢献するアクションが明確になった。

このnoteは「モバイルアプリマーケティングアドベントカレンダー2021」の21日目の投稿になります。 記事にもし参考になる部分がありましたら、ぜひハッシュタグ「#アプリマーケアドベント 」を付けてシェアをお願いします!🎉 自己紹介株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川と申します。広告代理店出身で、デジタル領域とマス広告領域の両方を経験した後に、3社の事業会社を経験してきています。 タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。 課題|市

2024/3/4週|社会人生活15年を振り返って:しくじりや、思いもしなかった果実をもたらしてくれたことからの個人的な学び

タイミーで全社で集まる機会は現時点で月に2回ほどあります。その中のコンテンツとして「役員から」というものがあり、それぞれが考えていることを発信する機会があるのですが、昨日担当の回がありました。 昨日お話しした内容は、あえて個人のキャリア(職業人生)にフォーカスした話をしてみよう、ということで、社会人生活15年を振り返ってのしくじりや、思いもしなかった果実をもたらしてくれたことからの個人的な学び、でした。 意図としては、それらをシェアすることで誰かの考え方や行動が変わるきっ

2024/1/1週|しかし、それもまたよし。 by 松下幸之助

本にも "読み時” と言うものがあると思います。 学生時代に松下幸之助さんの『道をひらく』などを読んだことがあるのですが、今思うと当時は、文字では理解できても肌で感じられない状態だったのだと思います。 この年末年始、松下幸之助さん関連の本を5冊ほどまとめ読みしたのですが、学生時代と比べると時が経ち、フェーズや置かれている位置などの変化に伴う中での今回の読書体験は、、金言の数々が心に沁みました、、😂 響いた言葉まず、それら 4 - 5冊の中から、個人的に響いた一節をいくつか

2023/12/25週|2023年の記事:スキ数ランキングTop10

去年同様、今年1年間で「スキ数」を獲得した記事をランキング形式でまとめておければと思います。年末年始お時間あればお目通しいただければ幸いです🙇‍♂️ (↑は去年のまとめ) ✏️第10位: 2023/7/10週|『企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方』を読んだこの本はカルチャーづくりや組織づくりをする上で非常に印象深い1冊でした。カルチャーもデザインするものですね。 ✏️第9位: 2023/8/28週|1on1のテーマ集・テンプレートを公開してみます定

2023/12/4週|仕事における好き嫌いを棚卸しをしてみることと、ラベルのすり合わせについてのメモ

今回は、ラベルや名付けの行為は「周囲に対してのわかりやすいシグナル」として機能する反面、「限定すること」でもありますね、という話です。 ありがたいことに現職において "CMO" という役割を担わせていただいて早2年が経過しました。和訳すると最高マーケティング責任者というお固い感じ、、(結構プレッシャー感じてやってきています。笑) 新卒で広告会社に採用してもらって以降、デジタル広告、マス広告、それらを含んだ事業会社でのマーケティング職を生業としてきているので、何の専門家なの

2023/10/16週|『最高を超える』を読んだ

久しぶりに読んだ本についてのメモです。 『最高を超える』… まずタイトルが良いですよね。笑 スノーフレイク社のフランク・スルートマンの書いた仕事や組織の哲学についての本になります。 スタートアップを想定している部分も多く、スタートアップの中にいる身としては実務にも適用できそうな部分や気づきが多数ありました。 ここでは、『最高を超える』から、個人的に印象に残ったポイントを以下に抜粋させてもらいます。 感じたことのメモ①リーダーの力量が組織の結果を左右すると肝に銘じる( =

2023/10/9週|「なぜやるのか」を再確認し伝えていくことの効用

直近、「自分たちがなぜそれ(自社の事業)をやるべきなのか?」という問いについて考えて発信する機会がありました。 このnoteもそうなのですが、アウトプットする場がセットされることで思考が深まるタイプ(つまり何もないと何も考えていない。笑)なので、こうした場をきっかけに自分なりの解釈を改めて組み立ててみました。 材料としたものは下記です。 - コンテクスト(歴史) - 市場環境 - 社内環境 一般的にこうした「Why」を話す目的としては、以下のようなものが考えられます。

2023/9/25週|仕事で必要な「国語力」をどう高めるか?

仕事をしている中で、自分だったり、他の人の振る舞いを観察すると、人によって話す、聞く、書く、読む、の得意・不得意に結構違いがあるよなぁと思うことがあります。 具体的にはプレゼンテーションだったり、話の理解力だったり、ドキュメントの書き振りだったりを見ていて。 数値化できないですが、明確に差分がある領域なのかなと。 そんなことをぼんやり思っているときに、文部科学省のサイトをみたら「望ましい国語力の具体的な目安」についての記載が目に留まりました。少し引用してみると、 ここま

2023/9/4週|意図を持ったデザインを身体で理解した話

少し前に、東京の三鷹市にある「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」の見学会に行ってきました。 自分も今回初めて知ったのですが、いわゆる現代アートの領域に興味が増してきていて(それは以下の記事でも触れた通り自分のなりたい姿にも近いところにあるのかも、という直感的で無邪気な考えも持っているためです)、その続きで都内にある同施設の見学会に伺うことなりました。 「死なないための家」Webサイトから解説を引用します。 テキストだと中々イメージつかなそうですが、

2023/8/14週|綱渡りな自分のタイムマネジメントを見直す

今週はタイトル通り"綱渡り" な1週間でいつにも増して反省点が多かったです。 ハッキリ言って、、余裕なし😅 予定を見返してみると下記のような性質の会議がありました。 Qが切り替わったための各種振り返りに関する会議【過去】 メンバー1on1 バリュー賞選定 来期(タイミー社は11月から期が変わる)に向けた諸々の会議【未来】 採用関連【未来】 面接、面談、採用広報等 定例【現在】 経営会議、部会等 案件ごとのアドホックなMTG【現在】 上記以外にも非同期で行

2023/7/3週|"2歩先"の仕事をするためのチェックリスト

仕事をする上で大切にしていることが「2歩先に出す」ということでして、例えば締め切り日があるとしたらその1日前に出すのではなく、2日前には出すというようなイメージです。 これは仕事上で過去に痛い目にあってきた中で(笑)学んできた個人的な経験則として結構大事にしているものの一つです。 前提人と一緒に進める仕事においては大小なんらかの手戻りはあるものと思いますが、特に下記のケースにおいては見積もりの精度が粗く、想定より時間がかかってしまうことが多いと感じていました。 ・初めて

2023/6/26週|Paul Grahamのアドバイス

金曜の深夜から発熱し出して日曜の朝まで寝込んでおりました。金曜から微妙に喉の痛みを感じていたのですが、、扁桃腺腫れやすいのですよね。。汗 何もしていない土曜日はやけに長く感じました。眠いのだか眠くないのかよくわからない中で時に微睡み、、数日ぶりに帰還したような感覚です😅 迷ったら、面白さに最適化するPaul Grahamが直近でHow to Do Great Work(素晴らしい仕事をするには)というエッセイを更新しており、読みました。 個人的に刺さったポイントをいくつか

2023/6/12週|イノベーションのジレンマが見落としているもの

先週くらいから胃痛に見舞われていたので、今週病院に行きました。 通常外来で医師の問診を受け、医師の判断で後日胃カメラを受けるかどうかを決めるプロセスなのですが、この日医師から告げられたのは 「…今日、胃カメラしていきます?」 というもの。 (え、、問診でだいぶやばそう、、?) とちょっとひんやりしたものを感じましたが、通常通りのプロセスだとだいぶ先の日程になってしまうとのこと。 課題や問いが先にわかることが競争優位だ!(何に) と考える身としては結果がどうあれ先に診

2023/5/15週|マーケティングの組織づくりの方針について:考え、実践していること

最近、「複雑なシステムにおいてベストプラクティスは役に立たない」という主旨の記事を読みました。(Best Practices are Useless in Complex Systems) これは自分自身の振る舞いも含めてなのですが、思考のとっかかりとして、あるいは同質化の意思を含んだものとして、過去の事例やそこを多少抽象化したベストプラクティスを求めるきらいは、仕事をする中でよくあることと思います。 上記の記事はこうしたベストプラクティスを求める危険性について指摘をして