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2023/9/4週|意図を持ったデザインを身体で理解した話

少し前に、東京の三鷹市にある「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」の見学会に行ってきました。

https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/reversible-destiny-lofts-mitaka-crowdfunding-091221
https://www.businessinsider.jp/post-164131

自分も今回初めて知ったのですが、いわゆる現代アートの領域に興味が増してきていて(それは以下の記事でも触れた通り自分のなりたい姿にも近いところにあるのかも、という直感的で無邪気な考えも持っているためです)、その続きで都内にある同施設の見学会に伺うことなりました。

「死なないための家」

Webサイトから解説を引用します。

三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller は、芸術家/建築家の荒川修作+マドリン・ギンズによる、世界で最初に完成した「死なないための住宅」です。
この全部で9戸の集合住宅は、内外装に14色の鮮やかな色が施され、一部屋一部屋の色の組合せが全く異なることから、「極彩色の死なない家」(瀬戸内寂聴氏)として、東京西郊外の三鷹市のランドマーク的存在にもなっています。

2005年の完成以来、世界十数カ国から人々が訪れ、数々の新聞・雑誌・TV・インターネットサイトにも紹介をされ続けていますが、この建物の大きな特徴は訪れた人の身体を揺さぶる感覚が、人間の持つ可能性に気づかせてくれることにあります。(中略)

「死なないための家」、そして In Memory of Helen Keller ~ヘレン・ケラーのために~ と謳われる理由には、さまざまな身体能力の違いを越えて、この住宅には住む人それぞれに合った使用の仕方があり、その使用法は自由であるということが言えます。3歳の子どもが大人より使いこなせる場所もあれば、70歳以上の大人にしかできない動きも生じます。

私たち一人一人の身体はすべて異なっており、日々変化するものでもあります。与えられた環境・条件をあたりまえと思わずにちょっと過ごしてみるだけで、今まで不可能と思われていたことが可能になるかもしれない=天命反転が可能になる、ということでもあります。荒川修作+マドリン・ギンズは「天命反転」の実践を成し遂げた人物として、ヘレン・ケラーを作品を制作する上でのモデルとしています。(後略)

https://www.rdloftsmitaka.com/about/

テキストだと中々イメージつかなそうですが、下記の公式の動画を見ると立体的に理解できるのではないかと思います。


何事にもある意図を持ったデザインとその重要性

自分だったら住めるかな〜?とか
住むとしたらここで寝るかな〜?とか
色々考えながら見ていたものの、アナロジー的なこと含め感じたのは下記あたりです。

===

「今いる場所から何色見えますか?」という問いを学芸担当者の方がしてくれるわけですが、

「どの位置からでも6色以上見えるようにしている」

という解説に(当たり前かもですが)意図を持ったデザイン性を強く感じました。一見無秩序の中のわかりやすいルール感もあいまって。

また、天井から来場者の荷物を吊り下げてみるコーナーがあるのですが、その状態で部屋の中を歩き回ってみると、自然と荷物を避けるように歩く必要があります。これも一つの行動のデザインのように感じられました。

こうした " 意図を持ったデザイン" というのは、普段自分達が仕事をする上でも意識するべきことのように感じられました。
無秩序なだけにしておかずにデザインしておく、、それか行動規範(バリュー)かもしれないですし、マネージャーに求めることかもしれませんし、ROIの考え方かもしれません。

無秩序とデザインされた(ルールが決められた)状態を両方経験することでその差分を身体感覚としても理解できた気がします。

参考


📓この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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