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私だけの詩領域

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詩の価値なんて知らないよ これは私だけの空だ
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#東京

夜道に咲く花

夜道に咲く花

夜道は危ない、と知ったのは大学生になってからだった。それ以前の私にとって、夜道は単に恐ろしく孤独なものであるだけで、危険なものではなかった。
街灯の少ない空にはぞっとするほど星が光っていて、隣に恋人でもいれば「綺麗だね」なんて言ってキスなんかできちゃうくらいの雰囲気で、でも私はたったひとりで、世界中の孤独を全部背負ったような顔をして、夜を徘徊していた。

実際、そんなに頻繁には徘徊していなかったは

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上野駅

きみはかなしい話ばかり書く。あなたが言って、冬が来た。桜の咲かない上野駅。
三日月を剥ぎ取り手首を切った、流れたのは夜色の血。私の中の夜の中、星はたったひとつもない。
口を開いて嘔吐未遂、忘れたい記憶痛みかなしみ、全部なかったことにしようとした。吐き出した青いガラスが、喉を切り裂き私の声を奪った。
だから透明な歌を歌った、誰もかなしくならない歌を。数多の歌があざ笑い、靴が私の哀を踏む。
きみは孤独

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