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貴綱 みか
2021年12月6日 13:28
特に気に留めることなく過ぎていったささやかな出来事それはもしかして何か意味のある事ではなかったのかと後になってから思ういくつかのこといつものように静かに座って会社で仕事を片付けているとトク、トク、トクと自分の心臓の鼓動が感じられそしてそれが段々と小さくなって次第に途切れていくのを時々感じるようになり1度医者に診てもらった方がいいかもしれない漠然とそう思いなが
2021年7月9日 11:33
先日久しぶりに映画館で認知症を扱った洋画を観た認知症の人から見た現実はミステリーのようなホラーのようなつじつまの合わない世界が認知症ではない周りの人には理解されず認知症の本人と認知症の人の周りにいる人達とのトラブルの要因となりそこから始まる悲劇の物語そのパターンは最近では食傷気味になるほど見聞きをするがそのトラブルの要因への理解の不十分さや向き合い方、扱
2021年2月11日 08:07
叔母から母の初婚の相手は背の高い人だと聞いていたが時間より少し前に待ち合わせた場所に着いてあたりを見回すとそれらしき人は見当たらなかった待ち合わせの相手である母の最初の子供のその人については家にあったアルバムの中の小さな子供の頃の写真と名前については母に送ってくれたその人自身が編集に携わったある本から知ったのだったかどうか忘れたがネットで検索をしてみると
2021年2月1日 08:02
仕事以外で出かけるたいていの自分が楽しむための外出友人とランチに行くひとり旅をするライブに行くボディボードに行く等々・・・約束をしたり計画を立てる段階から楽しみな気持ちと介護が必要な家族がいるのに放って出かけるという罪悪感はいつもセットになっていたもちろん自分がいない時に何かあっても問題がないようにデイケアやショートステイや訪問介護は必ず手配していたけれ
2021年1月30日 07:46
精神状態を崩して毎晩興奮して騒いで暴れて手の付けられない状態になってしまった母の入院が決まった時父が炊飯器をガスの火にかけて家じゅうが真っ白に煙った日から毎晩1時間毎にアラームをかけて何かやらかしてないか父の様子を確認する日か続いたが父が自力で立ち上がれなくなって父の入院が決まった時母が最初の入院で退院した日からまた始まった毎晩の母の興奮状態との闘いがかかりつけの内
2021年1月29日 07:27
母の毎朝の朝食だったバナナ母か亡くなってからはあまり買うことがなかったが久しぶりに朝食にバナナを食べようと思いスーパーで何種類かあるうちの少し高めの美味しそうなのを選んだしかし亡くなくなった母に毎朝刻んで食べさせていた時には一番安いバナナしか買ったことがなかったことを思い出し自分で食べようと思ったら美味しそうな高い方をと無意識に選んでいた事に気づいてハッとし
2021年1月26日 07:56
母の身体の脚力体幹腎臓・・・見た目や健診の数値で少しずつ衰えが増えてきてさらには片手だけグーにしたまま指を伸ばすことが出来なくなってきて無理に広げようとしても痛がって広げられなくてお風呂上りなど温めるながらゆっくり時間をかけるとやっと少し握ったままの指がほぐれてくる母の様々な身体の衰えを感じながらも年のせいだから仕方がないと完治を目指すような治
2021年1月19日 08:08
夜勤明けのグループホームのお兄さんが親族だけの葬儀を数日後に控え家に安置されている母に会いに立ち寄ってくれて母がグループホームでよく好んで飲んでいると聞かされていたジョアを上着から取りだしさり気なく手向けてお線香をあげて両手を合わせて静かに帰っていったその前日の夕方訪ねてきてくれたグループホームの別のお兄さん達2人は私が母の顔の上の白い布を取ると母の名前を何度も呼びなが
2021年1月18日 08:08
「早く元気になりますように」「またお会いするのを楽しみしています」母が亡くなって自宅に安置されている時にグループホームの方が届けてくれた母の顔写真が真ん中に貼られた寄せ書きの色紙はその死があまりにも急だったことを物語るように未完成で余白部分も多く翌月の母の誕生日のためにどんなケーキを作ろうかと考えていてくれていたこともグループホームの方が話してくれた父の時もそ