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認知症の現実

先日
久しぶりに映画館で
認知症を扱った洋画を観た

認知症の人から見た現実は
ミステリーのような
ホラーのような
つじつまの合わない世界が

認知症ではない
周りの人には理解されず

認知症の本人と
認知症の人の周りにいる人達との
トラブルの要因となり
そこから始まる悲劇の物語

そのパターンは
最近では食傷気味になるほど
見聞きをするが

そのトラブルの要因への理解の不十分さや
向き合い方、扱い方についての
上手な解決策が
みつけられずにいるようにも思える

認知症の本人は
自分でも辻褄の合わない
矛盾する自身の現実に
とても不安を感じていると思う

私の両親が認知症っぽくなった時に
親からわけのわからないことをいわれて
私自身が攻められたり
論理的ではない
おかしな事を言われたりした時に
最初はとまどいを覚えたが

ボケてきたのだと理解してからは
両親に対して怒ったり逆らったりはせず
なるべく穏やかになだめるように接していたと思う

認知症の本人にとっては
現実のことを
真面目に真剣に
うったえているだけなので

わけのわからないことをいわれた事に対して
怒りをぶつけたり
間違いを指摘したり
正論を振りかざしても
問題が解決することはないと
感じたからだ

認知症の人の現実が
どんなものなのか

超高齢社会のいま
認知症について
多くの人が理解を深めて

認知症の方の現実を
現実と受け止められる
社会になってくれたら

認知症に起因する
本人と
周りの人達との
不幸の種も減っていくのかもしれない

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